いなり式パウパー青緑感染論(不採用編)
初めましての方もそうで無い方もこんにちむちむ。
吉田おいなりと申します。
きりんさんが好きです。
でもぞうさんの方がもっと好きです。
と言うわけで、前回はいなり式感染の構築理念と採用カードについて言及した訳だが、今回はその逆、不採用カードについて記述したいと思う。
余談ではあるが、この記事を書くにあたってX(旧Twitter)にて言及して欲しいカードを募ったのだが、悲しい事に1件しかリプが付かなかった。
どうでも良いけどX(旧Twitter)って表記しゃらくせぇよね
もうずっとTwitterって言うわ
50年後も100年後もTwitterって言う
みんなもっと気軽に声掛けていいんだよ?
決して危険人物では無いから。
ユーモアに富んだ気品あふれるイケオジ(清楚)だよ?
と言う訳で本題に移ろう。
◎格闘系
《強行突破》
トランプル持ちがいるとボーナスが出る擬似格闘。
デッキカラーの都合上、バウンスによらない除去は格闘系しかないので、パウパー感染においてはよく見られるカードである。
《軍旗の旗手》対策としてサイドインした結果、《軍旗の旗手》が出されずとも腐らない可能性が高く使い勝手は良いと思える。
では何故不採用か?
これは簡単な話で、感染というデッキはこのカード1枚ではタフネス1のクリーチャーしか除去出来ないからである。
そうなると何かしらの巨大化系を使わねばならない。
クリーチャー1枚除去するのにカードを2枚消費する位ならば、相手盤面の脅威をブロックに使わせるよう立ち回るのが合理的である。
もちろん簡単な話では無いが、そもそもtier外を握って勝とうと言うのだ。
簡単である訳が無い。
よってこれに限らず格闘系呪文は1つの例外を除いて今後も採用する見込みは薄い。
《Finishing move》
上述した1つの例外、それがこのカードである。
割と長い期間採用していたのだが、現在は不採用。
ステッカーギミックの詳細についてはビートダウンの名手であり稀代のデッキビルダー、角とうふ氏が解説記事をnoteにて沢山書いているので私が言及する事は特に無いだろう。
ちなみにこの角とうふ氏、普段は気さくで紳士的な本物の清楚男子、と言った人柄なのだが、いざプレイとなるとニッコニコでこちらの盤面を蹂躙してくる恐ろしい人である。
話が逸れた。カードの話をしよう。
こちらも擬似格闘でありチケット2枚分のステッカーを貼れる。
基本的に5/1あるいは4/2のステッカーを貼り(P/Tを変更し)擬似格闘を行う。
そのままコンバットに入り速やかにゲームを終わらせる事も多い。
果敢×2を付与するステッカーがあり、1マナ呪文を連打する感染とはかなり相性が良いため、稀にそちらを貼る事もある。
不採用の理由は、3マナソーサリーが単純に重い事。
常に構える立ち回り上、安全に打てる機会が少ないのだ。
と言う理由からサイドボードに落としたのだが、グリクシス親和が環境から激減した事により、このカードで落としたい主な対象が護法2を持つ《トレイリアの恐怖》くらいになってしまったためサイドからも消えていった。
◎ステッカー系
上述した《Finishing Move》もステッカー系であるが、格闘系の役割が強いためそちらに分類した。
《Command Perfotmance》
簡単に言うとチケット2以下のステッカーを貼る2マナソーサリー。
相手クリーチャーが居なくとも使用できる点が《Finishing Move》との差別化ポイント。
上の2行はアトラクションというギミック関連なのだが、通常構築に使えるアトラクションカードがコモンに8枚しか無いため無視して良い。
使ってみたかったのに残念だ。
不採用の理由は2つ。
・役割が1つしか無い事
・2マナかつソーサリーである為小回りの効いた立ち回りがし辛いため。
再度ステッカー式感染に挑戦してみたい気持ちもあるので、その際にはこちらも採用を検討したい。
◎巨大化系
いっぱいあって書くの大変なので駆け足で説明したい。
インスタントもソーサリーもエンチャントも全部ひっくるめて巨大化系とカテゴライズしている。
2マナスペルについては、構える立ち回り、巨大化系連打の動き、どちらの観点からも使いづらいのは容易くイメージできる為採用に値する物は無さそうである。
《巨大化》
シンプルイズベスト。
過小評価されているのかあまり採用されていない。
個人的には《古きクローサの力》よりよっぽど強いと思っている。
変な条件を要求される事なくいつだろうと対象が誰だろうと必ず+3/+3修整されるというのは結構偉大である。
《稲妻》にも耐えられるし攻守の役割からも申し分のない性能である。
対《感電破》に関しては1マナでいつでも耐えられる巨大化系が《embiggen》位しか存在しないため気にしすぎるのも良くない。
そこは呪禁を構えよう。
では何故不採用か。
エンチャントと呪禁付与を詰め込んだ末枠をはみ出し、どちらが私の構築理念に沿っているか考えた末に消えていった。
ネガティブな理由が一切無い珍しい不採用札である。
インスタント主体の型ならば3〜4枚の採用は検討しても良いと思う。
《地うねり》
土地をギリギリまで切り詰めたこのデッキでは上陸達成は簡単ではなく修整の期待値が低い。
《巨大な力》
高い奇襲性が魅力だが守の面で役割が弱い。
《変異原性の成長》
《古きクローサの力》
構築論編に記述してあるのでそちらを参照して欲しい。
《有貌体の向上》
毒性1を付与する為実質+2/+3修整。
飛行付与も奇襲性が高く好印象。
《稲妻》に耐えられる面でも使い勝手の良いカードである。
不採用の理由は何でだっけ?となる位には良カードなのだが、継続的なクロックの底上げという現在のコンセプトに合っていないのでどちらにせよ不採用。
《蜘蛛の陰影》
簡単に言うと再生付きの+1/+1オーラ。
修整除去には対応していないので注意。
赤単に滅法強い。
クロック上昇兼除去対策という意味では強いのだが、採用カードのバランスが難しい為、現時点では不採用。
◎呪禁系
《巨森の蔦》
キッカーにより+4/+4修整にもなる。
マナ効率が悪い為不採用。
《タミヨウの保管》
攻めに使えない為不採用。
ライフゲインに関しても、構えた立ち回りを意識しているとは言え、早いデッキではある為バリューが低い。
《使徒の祝福》
呪禁ではなく、任意の色又はアーティファクトからのプロテクション付与。
プロテクションなのでリーサルにも使われる。
カルドーサレッドの跋扈するパウパーにおいて、ライフ2点を支払わなければいけないこのカードは自らの首を絞める事になる為不採用。
《レインジャーの悪知恵》
《蛇皮のヴェール》の下位互換。
シンプルで使い勝手の良いカードなので、5枚目以降の《蛇皮のヴェール》として採用も十分に考えられるが、私は色マナを効率よく使うために《下支え》を選んだ。
◎アンブロッカブル系
これは完全に個人的な主観なのだが、この手のカードの採用に関しては懐疑的。
青緑感染の場合、最初からアンブロッカブルである《荒廃の工作員》、ブロックされてこそ真価を発揮する《胆液爪のマイア》の存在から、あまりバリューが高く無いように思う。
これは個々のプレイ方針の問題なので、私には合わないというだけの話であり、非常に強力ではある。
《ひずみの一撃》
反復と+1/+0修整付きのアンブロッカブル付与。
クリーチャーの維持を意識した私の構築やプレイでも、クリーチャーが自ターンまで生き残れる保証は無く、反復のバリューが低いように感じる。
修整付きのアンブロッカブル付与は貴重であるため反復は無視して採用するのはアリかと思う。
《液態化》
オーラ、アンブロッカブル付与、アタック時の占術と継続的な攻めにおいては非常に優秀。
守の役割が無いため不採用。
《警備の抜け道》
1マナ重くなった《液態化》。
こちらはアタック時に占術では無く謀議する。
謀議が非常に強力そうには見えるが、ゲーム中盤以降土地が最も不要になる事が多く、+1/+1カウンターを乗せる事には期待しない方が良い。
◎ドロー系
《実験的占い》
増殖のついたスーパー《予期》。
後続を探しながら毒や+1/+1カウンターを増やせるため攻めで強いカードとも言える。
一時期は増殖式感染とでも言うべき型を使っていた。
何と言うか、全ての欲望を詰め込んだようなすごいリストだ…何だかとても恥ずかしい。
《思案》
《渦まく知識》
構築編でも記述した通り、シャッフル手段に乏しい為不採用。
◎クリーチャー
《荒廃のマンバ》
緑単感染のクリーチャーというイメージだが、青緑で2枚程度採用される事もしばしば。
クリーチャーばかり重ね引いても全員1/1なのでプレッシャーのある盤面が作りづらい為、クリーチャー14枚体制には懐疑的である。
◎マナベース
《灰のやせ地》
ほとんどのスペルが1マナである都合上、土地としての運用は難しく、役割の多い《渇き根》との枠争いに負けた為不採用。
《水蓮の花びら》
1T目に2マナクリーチャーを展開したり、呪禁を構えるマナをいち早く用意したり、最速でのワンショットを狙う、等の用途。
マナを出す以外の役割が無い為不採用。
最後に 〜感動の2910個目
これは柏にあるステーキ店「感動の肉と米」のヴォルケーノカルビセットである。
肉の質としては、いきなり大量閉店した某店より良いかと思うがこの店の真価は米であると思う。
しっかり釜で炊いた米が食べ放題。
味噌汁も漬物、キムチも肉そぼろも食べ放題。
生卵も1つ付いてくる。
米ニストによる米ニストの為の店。
それが感動の肉と米である。
それではまた次回。
吉田おいなり
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