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いなり式カジュアルマジック法(ワンデック編)

初めましての方もそうで無い方もこんにちんちん。
吉田おいなりと申します。

これから話すのは私が22歳くらいの頃、9月上旬のまだまだ蒸し暑い時期に体験した、身の毛もよだつ恐ろしい話である。

当時私は携帯電話販売の仕事をしていて、原付バイクにて通退勤を行なっていた。

ある日ちょっとした気まぐれで、いつもと違う道から帰ろうと思い立った。

いつもと違うとは言え、見知った地元の道、迷う事は無かった。

少し走っていると「死亡事故発生現場」の看板。
何だか嫌な物を見てしまったなー、と思いつつ、帰路を走る。

すると右肩に違和感。

トントントン…トントントン…

まるで誰かが肩を指でつついて呼んでいるかの様な感触。
サイドミラー越しに確認するが当然誰も居ない。

気のせいか?
いや、今も何者かに肩をつつかれている。

トントントン…トントントン…

気味が悪い。
気づけばスピードを上げていた。

トントントントン!!
トントントントントントン!!

原付の加速に合わせて肩を突くスピードも速くなる。

何が起こっているかはわからないが、これは只事でない。

意を決し、後ろへとふりかえる。




そこには何もいなかった。

当然だ。
原付で走っているのだ。
後ろに誰かがいるわけなど無い。

では今起こっているこれは何だ。

トントントン!
トントントントン!!

今も肩に感触。

再びサイドミラー越しに肩を見る。

そこで私は気づいてしまった。







風になびいたシャツの襟が私の肩をつついていたのだ。

信じるか信じないかはあなた次第。

と言うわけで、これまで相棒を心に決め、真剣にマジックをする楽しさや熱さを書いて来た訳だが、今日は逆にゆるーく楽しむマジックの遊び方を紹介したい。

(ワンデック編)とは書いているが、他の編があるかは不明である。

ワンデックとは

ワンデックとは一つのデッキを共有しながら二人で対戦する遊び方である。

遊戯王にて時折り見かける遊び方であり、マジックにおいては昨年くらいに話題になったダンダーンもそうだ。

ちなみに私が勝手にワンデックと名付けた。

ワンデックの遊び方

通常のマジックとそこまで変わる部分は無い。
・ライフは20
・ライブラリは共有
・墓地はプレイヤー毎に管理

とりあえずこういった感じではあるが、いわゆるカジュアルプレイであるため、細かいルールはプレイする当事者たちが楽しく遊べるように変えて行けば良いと思う。

ワンデックの何が楽しい?

ワンデックに限らず、マジックで遊ぶためには当然デッキが必要だ。

手持ちのデッキを使っても楽しいと思うが、専用デッキ作る段階から既に楽しい。

遊び方の都合上、常に毎回ミラーマッチとなるため、フィニッシャーに対する回答を用意しなければ、覆せないワンサイドゲームが頻繁し、楽しめるデッキでは無くなってしまう。

こういったバランスを考えながら、これは弱いだの、これは強すぎるだの言いつつデッキを構築するのが楽しい。

これは通常構築フォーマットにおいて、メタゲームを意識し、仮想敵への回答を作る練習にもなりそうである。

そして、この遊び方にはメタゲームなど存在しない為、貴方の好きなカードを存分に活躍させられるのだ。

環境のせいで、あるいは単純にカードパワーの低さ故に、好きなカード活躍させられなかった経験を持つプレイヤーも少なくは無いだろう。

ワンデックなら活躍させられる。
あなたの相棒を中心に遊べるのだ。

天敵などは入れなければ良い。

桃源郷はここにあるのだ。

今でも何かやれる子だと信じている

いなり式ワンデック第一号

これは私が作ったワンデックである。

デッキ名はそのまんま「パイロデルバー」。
カオスダイバーみたいでカッコイイ。

THE BACK HORN最近聴いてないな

デッキ枚数が80枚なのは、ライブラリアウトが頻発するのを防ぐためであり、構築コンセプトによって40枚なり60枚でも良いと思う。

ちなみにこれは初心者にマジックの遊び方を教える為に作った物である。

最初に覚えるべきは何よりも楽しさである。
がコンセプトである。

はっきり言ってしまえば、公式が配布してたハーフデッキって地味じゃん。(今でも配布してるのかな?)

マジックの刺激的な部分と、それを咎められる妨害手段の魅力をもっと分かりやすく教えたいと思い作った。

はっきり言えば《若き紅蓮術士》を大暴れさせたかったのだ。

私がマジックで初めて何じゃこりゃと思ったカード

主役達

マジックの基本として長い間活躍し続けて来た軽量カード達。

《若き紅蓮術士》は私の大好きなカードの一つでもある。

《オークの弓使い》許すまじ。

ヤンパイ用エレメンタルトークン

その他クリーチャー

速攻でライフを詰めに行ったり、変身前の《秘密を掘り下げる者》や《若き紅蓮術士》を除去できる。

ワンサイドゲームを防ぐ名脇役である。

ゲームスピードを上げる役割を持つ。
《昆虫の逸脱者》に睨みをきかせる役割も期待でき、《稲妻》一枚で落とせる所もポイント。

ETBで6枚も掘れる。すごい。
《昆虫の逸脱者》と相打ちを取れる。
《祭典壊し》でちゃんと落ちる。

その他スペル

《秘密を掘り下げる者》の変身をサポート出来る。
相手に緩いドローロックをかける事も出来る。

《渦まく知識》にしようかと思ったが、ドローロック力が強すぎてワンサイドゲームが多発しそうなのでこちらにした。

《若き紅蓮術士》と相性が良いドロースペル。
後述する《禁じられた友情》とも相性が良い。

《心を一つに》を使いやすくする為に採用した。

ズッ友トークンズ


《若き紅蓮術士》と合わせて使うと気持ち良いが、《祭典壊し》により全て台無しになる。

《若き紅蓮術士》によるワンサイドゲームを防ぐ為のカード。
《さまよう心》も巻き添えで死ぬ。

《昆虫の逸脱者》は落とせないという絶妙なバランスが肝。

私怨ではあるがプレイヤーにもダメージが飛ぶのは未だに納得していないし、これからも納得する事はないだろう。


主要カードの説明はこう言った具合だ。

多彩な脅威とそれに対する回答を詰め込む事で、多角的なコンバットと呪文による牽制のし合いを楽しめるクロックパーミッションデッキになったと思う。

あとがき

以上が私の考えたワンデック、パイロデルバーの概要である。

気軽に遊べて奥深いマジックなので興味があれば是非とも遊んでみて欲しい。

その際はこのパイロデルバーを作っても良いが、是非オリジナルのワンデックを作ってみて欲しい。
きっと構築段階から楽しいはずだ。

それに他の人がどんなワンデックを作るのか非常に興味がある。

通常の構築フォーマットを真剣にやっていて、疲れちゃった。なんて時もあったりするだろうから、そんな時はこういうお遊びマジックでリフレッシュしようぜ。

マジック疲れをマジックで解消出来たら凄ない?

吉田おいなり

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