価値の尺度をお金に頼らない練習をしたい
自分の身近にあるものの価値を測ろうとした時に、一旦お金の尺度を挟んでしまうことをやめたい。
まるで、お金でしか世の中を見れない人間みたいな感じがしてしまう。
お金以外の尺度が発達してしてないとも言える。
尺度が分かりやすいものならまだいい。
速いとか大きいとかなら、見え方として分かりやすいからそこまで迷うことはない。
けれど、きれいであるとか美味しいのような、人によって様々な尺度を用意できるものについては途端に判定が難しい。
そうなると、これはいくらだったからきれいに見えるとか美味しく感じるとか、値段という尺度を用いることで目の前のものを測ろうとしてしまう。
直感を信じて思ったままに価値を感じるということもできなくはないけれど、それを人と共有しようとすると自信がなくなる。
どれか一番おいしいと思う料理を教えてほしいと言われると、自分の感覚を突然信用できなくなって、場に適した値段の料理を教えた経験がある。
自分の中にぼんやりとこれかなって思えるものはあるけれど、それほど言語化されているわけではないから、はっきりと言うのは難しい。
厳密には違うけれど、お金はみんな一緒の価値観であるように思えるもので、商品の相場というものもある。
大体このあたりのものを選んでおけば外れもないという基準もある。
迷ったり、自信がない時に用いるには、本当に便利なものだ。
しかし、これから先もずっとお金という基準で生きてしまったら、自分にとっての価値あるものが分かるようにはなりえない。
お金が悪いと思っているわけではなく、自分の中の指標を作っていきたいなと思ってる。
ならば、少しずつでも価値の尺度をお金ではない何かを用いて測るという訓練が必要だろう。
分かりやすい尺度で測るのもいいけれど、少し立ち止まってみて、自分が目の前のものにどんな価値を感じているのか、ゆっくり考えていきたいと思う。
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