猫庭に行ってきました
オーエンズ寄付先のひとつ、猫庭にて、館長・手島姫萌ちゃんに話を聞くことができました。
【猫庭】てしま旅館の猫庭は山口県の殺処分0を目標に掲げてクラウドファンディングに挑戦し、多くの方々のお力添えにより2016年6月に保護猫シェルターとして完成いたしました。
2017年11月には更に多くの保護猫を受け入れるため、2階建てになり、今では年間100匹以上の猫ちゃんと里親を繋げる事が出来ています。
旅館ラウンジから見える猫庭。猫たちが思い思いに、過ごしています。そこにはゆったりとした空間が広がっていました。館長・姫萌ちゃんとの話の中で印象に残ったことを皆さんにもお届けします。
同じ命なのになぜ?
「私たちと同じ命なのに、なぜ幸せな暮らしを送ることができないのか?」小学生の姫萌ちゃんにはそれが不思議なことだと。
猫庭で暮らす猫たちは、虐待の傷跡があったり、人慣れしていない猫もいます。どのような過去があったとしても、幸せな暮らしを望んでいるはず。 猫庭で過ごすことはその通過点。どの猫も新しい家族に出会い、幸せになってほしいと。
言いたいことは言わせとく
2019年姫萌ちゃんは著書を出版し、イベント登壇したり、TV出演も数多くありました。その姿をみて、私たちは猫庭のことを知り、パートナーとなることを決めました。
そんな姫萌ちゃんたちに対して、心無い言葉をかける人がいたり、猫を置き去りしたり。そのエピソードの1つ1つは、とても心につまる話でした。
「言いたいことは言わせておく」
姫萌ちゃんはそうきっぱり。言いたい人は言えばいい。猫庭の活動は家族みんなで決めたこと。自分達にできることを毎日やっているだけ。何を言われてもそれは変わらない。
人前で話すことは得意ではないけれど、「猫庭のことを知ってもらいたい」という気持ちひとつで頑張れると。
あなたにできることをできる範囲で
姫萌ちゃんは「みんなに猫を飼ってほしい」とは思わないと言います。仕事や学校があったり、猫アレルギー、住宅事情など、飼えない理由があることも知っています。
「あなたにできることをできる範囲で」
保護猫活動を知る→人に伝える、寄付、ボランティアなど、様々な手段があります。猫庭は山口県ですが、皆さんの近所にも保護猫のために活動している人たちもいるはず。まずは興味を持って、できることで参加してほしい。
第一印象が大事
ここから猫庭で出会った「くに子さん」のお話。猫庭にきて2年になるボス。猫庭に入ったらまず、くに子さんにご挨拶します。
「第一印象が大事」
譲渡会では第一印象が大事。人馴れしていて愛嬌のある子、小さく愛らしい子猫は新しい家族に出会う可能性も高め。
くに子さんは猫庭1階の少し奥に、でーん!と寝そべっています。こちらが挨拶をしても、無言・微動だにしませんw 少し手を出してくれたので、触ろうとすると引っ込める。でも、20分くらいその場にいた私のことをじっと見つめて、何か言いたげな表情を見せます。
くに子さんにも、いつか家族と出会い、幸せになってほしいけれど、猫庭にずっといてくれるのもいいなあと姫萌ちゃんの本音も。
猫庭では猫一匹一匹のカルテがラウンジに置かれていて、巣立った猫の分も見ることができます。このファイルからは、一匹一匹への愛情を感じました。
毎日お世話がみんなの日常
最後に。夕食が終わり、大浴場からの帰り道。総長・歌七多さんがジャージ姿で赤いモップを持って、猫庭の中で掃除している姿に出会いました。
それは、夜22時過ぎのこと。
きっと掃除は毎日のことで、手島さん家族にとっては日常になっている。その後ろ姿を追いかける子猫がいたり。声をかけそびれてしまったのですが、その姿は頼もしく、私たちにできることもできる範囲でやっていきたいと強く思いました。
猫庭への行き方
2019年秋に猫庭とオーエンズのパートナーシップは開始いたしました。猫庭は山口県てしま旅館の中庭にあります。
2階の部屋からは猫庭2階を覗き見。ずっと見ていられます。
●てしま旅館 https://teshimaryokan.com/ 〒754-1277 山口県山口市阿知須7418-8
0836-65-2248
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