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第三次ブロック沼へ突入

手持ち無沙汰になるとついつい手が伸びてしまう「プチブロック」。

人型ロボットに惹かれたまま大人になってしまった私は、これまでに2度、このブロックでオリジナルのロボットを組んだ。

最初はいささか消化不良気味に終わっていたが、2度目にはある程度の達成感があり、そのため3度目は当分先のことになるだろうと思っていた。しかしその時は思ったよりも早くやってきた。

急にハイヒール状の足を作りたくなり、思い付くままにこれを組んだ。

しかしこの先が思うように進まない。頭部を作ってはバラし、また組んではバラしを繰り返すのが関の山であった。

何しろハイヒールのことしか考えていなかったので、完成のイメージとか全体のバランスとかが何も想定できない。従って必要なパーツも不足しているパーツも把握できない。

それでも常に頭の片隅にはこの足がどう発展していくか、或いはどんな形状や構造であれば違和感なくハマるのかといった考えが湧き出るそばから霧消している。順調に沼の中である。これによって、常に一定のストレスを感じ続けるわけだが、このストレスは不快なものではない。寧ろ心地良いくらいだ。シャアが感じたアクシズショックはこんな感じだったのかも知れない(多分違う)。

そんな日々は悪いものではないが、しかしこの状態があまり長くなると、多分そのうち義務感で組むことになる。義務感を感じた瞬間、恐らく私の興味は一気に冷めるのでそれは避けたい。となれば少しずつでも、闇雲にでも組み進めて行った方が健全だろう、というわけで本格的に取り組むことに決めた。

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色については後々変更する可能性も考慮しつつ、とにかくまずは形を決めていこうということになった。ヤシマ作戦の時にエンジニアが言っていた通り、まずは形にすることが大切だ。

ではその形をどこから作って行こうか。こういうモノは全体のバランスが何より重要だ。デッサンをするのにも、一部のパーツに固執し過ぎると完成時には却ってちぐはぐになってしまう。個々のパーツが如何に優れた完成度を誇っていようとも、組み上げた際にもそのままの印象を保つということは非常に稀だ。

だから本来はラフを描いてそれに近付けるのが正解なのだろうが、それでは楽しくない。楽しいのはラフを描いている時だけで、組み始めれば作業になってしまい、作業は義務感に繋がる。ああ…器用な人が羨ましい。

そういうわけで私は、私自身が精一杯楽しめる方法として「足から何となく組んでいく」という方針で行くという決断を下した。何のことはない、いつも通りの組み方である。

おわりに

昨日から久々にCymbalsを聴き始めた。

理由は特に無いが、持っているアルバムをザッと眺めていたらききたくなったのだ。特に「Higher than the Sun」は名曲だと思っていて、長いこと着信メロディにもしている。いつ聴いても気持ちの良いイントロだ。

今夜の作業もこのイントロから始めよう。

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