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おはりばこ、初めてのつまみ細工教室展示会開催のきっかけを書いておこうと思う。


おはりばこでは現在、2020年2月1日から2月9日まで、初めてのつまみ細工教室の展示会を開催しています。
今日は、そんな初めての展示会の開催に至ったきっかけを、初心を忘れないように書き留めておこうと思います。

そもそもお教室を始めたきっかけ

私がつまみ細工教室を始めたのは、2018年の5月だったと記憶しています。
それまで、15年間つまみ細工体験は毎日店舗で開催していましたが、より進んだ内容の教室は持っていませんでした。

初めて教室らしい内容のワークショップ(以下WS)を開催したのは、たしか2017年の6月、阪急うめだで開催された #playkimono でした。

ただの体験ではなく、もっとマニアックな内容のWSを実験的にやってみようということになり、「つまみの基礎徹底講座」というWSを開催しました。

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内容は、現在のつまみ細工基礎徹底講座に通じる、「ただひたすら時間内でつまめるだけつまんで、色紙に葺く」だけの、つまみの技術に特化したWSもでした。
「こんなマニアックなWS、人が集まるのかな?」という不安もありましたが、蓋を開けてみれば、このWSのためだけにわざわざ遠方から来てくださった方もいらっしゃったりと、意外な反響に驚きました。

そこから、百貨店等で少しずつ特別な課題作品のWSを開催するようになり、「教室を開催してほしい」というお声もいただくようになりました。

しかし、私には教室を運営していくほどの自信はありませんでした。

まだこの道に入って浅く、技術を修めたわけでもなく、諸先輩方に比べればひよっこ同然、そんな身で先生と呼ばれるなど、恐れ多いと思っていましたから(今でも思っていますけどね)。

だから、私が教えられること=基礎をきっちりと、ひとひらの花びらを、1輪の花を、美しく作ること。

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これに特化した教室を、背伸びせずにやっていこうと決意しました。

おはりばこ15周年の日のこと

お教室がスタートし、記念すべき1期生さんと、手探りでの教室がスタートしました。
決して背伸びせず、「今時分が自身を持ってできること」をメソッドに落とし込み、「基礎力をつける」ことを目標に、楽しく教室は進んでいきました。

そんなある日。

忘れもしない2018年12月13日。

生徒さんたちから、プレゼントがあると持ってこられたものがありました。
それがこの、くす玉の飾りでした。

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なんと、15周年のお祝いにと、10個ものはんくすを飾りにして持ってきてくれたのです。

1期生中級クラス、水曜・土曜クラス合わせて10人。
10個のはんくすで作られた、世界に一つの飾りです。

わたしはこれまで、たくさんのつまみ細工をお客様のもとに送り出してきましたが、誰かからつまみ細工をいただくなんてことは1度もなかったですし、こんなことが人生にあるなんて、想像だにしませんでした。

こんなに素敵な生徒さんに恵まれ、なんと幸せな先生なんだろう。
そして、つまみ細工を贈られる人の気持を、生徒さんたちに教えてもらいました。

こんな素敵な作品を作れる生徒さんたちの作品展を

教室では、課題に向き合って手を動かすわけですが、みなさんこんなにも素敵な作品を自分たちで作れるようになっていたのか。
生徒さんたちが自由に作った作品を、多くの人たちに見てもらいたい。

このプレゼントを頂いたときに、そんなことを思いました。
そして、その年の忘年会で作品展の構想をみんなに話しました。

本当は、2019年の春に、ずれこんでも秋に行う予定だったのですが、元来のズボラな性格により、2020年の2月にまでずれ込んでしまいました。

そんな私を、生徒さんたちは(肚の中はともかく)、笑って付き合ってくれています。

今回の展示会での作品は、一切縛りを設けませんでした。

・素材・技法・作風は自由
・販売する・しないの判断も自由
・価格の付け方も自由
・絶対に模倣やコピーはせず、オリジナルで
・使用に支障がある、故障の恐れがある点以外の検品はこちらではしない

そんなルールで、どんな作品ができあがってくるのか。

それはそれは、個性的な作品が出来上がってきました。

作品の紹介は、また別のnoteにて。

今回は、2月9日までと非常に短い期間ですが、できるだけたくさんの方に見ていただきたいと思っています。
ぜひ、遊びにいらしてください。そして、また絶対次の展示会も開催するぞ!と意気込んでいます。

今回は、生徒さんの合作として、大きなくす玉を作りました。

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一つ一つ、生徒さんたちの気持ちのこもったとても素晴らしい作品になりました。

また、その横には、この展示会のきっかけにもなった、くす玉の飾りが飾られています。

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このお教室のストーリーが詰まった、私の愛する作品です。
ぜひ合わせてご覧ください。

さいごに

私程度の人間が人にものを教えるというのはとても恐れ多いことですが、今や80人以上の生徒さんがついてきてくれています。

東京・京都、どのクラスもそれぞれのカラーがあり、個性があり、私にとってはみなさん等しく大切な生徒さんたちです。

彼女たちからは、教えること以上にたくさんのことを生徒さんたちに教わっています。そして、一緒に成長させてもらっています。

彼女たちと一緒に見たい景色、挑戦したいことがたくさんあります。
おはりばこでしかできないことを、教室を通じてこれからもチャレンジしていきます。

そんな素敵な生徒さんたちの作品、ぜひ見に来てください。

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