子供用ハーネス論争

目次
『子供用ハーネス論争』
『実例:我が家の場合』
~無料枠ここまで~
『子供は力が強く、見失いやすい生き物』
『文句を言っているのは虐待親かその予備軍ではないか』
『子育てで最も大事なのは死なせないこと』


『子供用ハーネス論争』
 もうかれこれ1か月ほど前になってしまうのだが、子供用ハーネスを巡る第何次かわからない論争が巻き起こっていた。

もはや何周目か分からないが、子供用のリードに関するまとめ。賛否や当事者の意見。
https://togetter.com/li/1268679

この手の論争で毎回テーマになるのが
「子供を犬扱いするのか」
「親の怠慢だ」
「子供の危険を考えたら仕方ない」
「否定派は子育てした事あるのか?」
といったところ。

 やはり、人間の子供が犬のリードのような紐を付けられ、親がそれを手に持っている姿に違和感を感じる人が多いのだと思う。
 では、子供を持っており、それがまた無駄に元気な男の子であり、実際に子供用ハーネスを使っていた私がどう考えているかと言うと

うっせえよバーーーーカ子供が死ぬよりいいだろクソ野郎そんなに嫌ならテメエは死んでも子ども用ハーネス使うなボケたったそれだけの話だろ何マウント取ろうとか考えちゃってんの?バカなの?性病なの?子供の命を考えて考えて考え抜いた末の他人様の決断に文句つけられるご身分なのか包茎素人童貞野郎の分際でエエコラ!?

である。

 言いたい事はこれしかないのだが、これだけで終わらせてしまうと人格を疑われるので、仕方なくもう少しだけ詳しく述べる。


『実例:我が家の場合』

 私の息子は生後10か月の頃には立てるようになり、立てたら次は速攻で歩けるようになり、11か月の時点で当たり前のように近所の公園をヨチヨチ歩き回っていた。
 この頃ならばまだ体重が軽く、勝手に歩いて行ってしまうと言っても速度はたかが知れていたので、それほど怖いと感じる事は無かった。困った点を強いて挙げるなら、一定時間ごとにしゃがみ込んで落ち葉を食べる謎の習性があった程度である。

 それが初めて「おや?」と思ったのが、息子を連れてニトリに買い物に行った時だ。ここで息子は「思う存分家具の扉を開け閉めできる」という天国を知りテンション爆上げ。普段は家でやったら怒られるのに、ここでは扉開け放題&中に入り放題。怒ろうが怒鳴ろうがテンション上がり切った乳児に通じる訳もなく、キッチンテーブルや棚の中に潜り込んでしまうため、買い物どころか息子とのかくれんぼがメインコンテンツに。
 この経験から「ウチの子ダメじゃね?危うくね?」と思うようになった。

 さらに決定的だったのが、板橋区の東板橋公園(こども動物園)に連れて行った際に、放し飼いになっているヤギや羊の群れの中に、物怖じする事なく突撃していった事だ。
 この公園のヤギは妙に子供慣れしていて、常にスタッフの監視の目もあるため、滅多な事では子供を突き飛ばしたり蹴ったりはしない。それを知っていたので安心して見ていられたが、しかし「恐怖心がない」という事は、他の本当に危険な場所でいつ何があってもおかしくないという事だ。

 加えて、息子は何故かベビーカーが大嫌いで、乗せようとするとギャン泣きして抵抗する。チャイルドシートも嫌いだし、何だったら「自分が望まないタイミングでの抱っこ」なんかも嫌がるので、早い話が「少しでも自分の身体を拘束される」事が大嫌いな子なのである。

 正直、この子の特性に慣れない内はどう対処していいかわからず「多動か?治療が必要か?」とあたふたしていた。そんな時期に私と女房に少なからず安心感を与えてくれたのが、子供用ハーネスだったのだ。

 上の写真で、息子が甚平の胸の部分に付けているのがハーネス。これの背中の部分に紐を付けて、それを親が握る形になるが、紐は必要のない場所では外しておく事も可能。
 こういったハーネスを付けておき、普段は子供の好きに歩かせ、咄嗟の時だけ紐を引っ張って止めるなり、そのまま子供の身体を持ち上げて抱えるなどして危険を回避する。

 我が家の場合、このハーネスが無かったら息子はどこかで大怪我していただろうし、夫婦の心労・疲労も相当に大きかったはずだ。

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