【ラブドール体験マンガが大炎上→削除】 単なる嫌悪感を社会正義と疑わない人々が深刻な差別を生み出す

今度のターゲットはショタラブドール

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つい先日、ショタラブドールを購入したという ”その筋の方” が、ラブドール体験記としてマンガをアップした。

すると、これに対して批判が殺到し、ツイート主はマンガを削除し、Twitterアカウントも閉じてしまったようだ。

肝心の元となったマンガがないので非常に語り辛いのだが、内容は自分の性癖に関する悩みと、おそるおそるショタ用ラブドールに手を出したところ ”救済” が得られたという感想である。

私はこのマンガを見て、勇気のあるカミングアウトであり、同じ悩みを持つ人間に対する誠意ある、かつ現実に則したアドバイスだなと感じたのだが、その一方で「お気持ちフェミらには通用しないだろうなあ」という不安もあった。

結果的に、その不安が的中してしまったようだ。

今回はこの件について、何がどう問題なのかをざっくりと解説していく。あまり長くなるのも嫌なので深掘りはしないが、「このマンガを非難するという行為にはこれだけの大問題が潜んでいるんだよ」という部分が少しでも伝われば幸いである。

LGBT+PZNの生き辛さ

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私は20年も前にAV監督をやっていたという経験から、セクシャルマイノリティやセックスワーカーの友人・知人が多いのだが、彼ら・彼女らと話していると、「令和の時代になっても生き辛さは変わらないな」と気付かされる。

おねえ系なんて芸能人の枠組みが出来て多少は生きやすくなったのかと思いきや、あくまで世間一般の人々が 「見世物として ”オカマちゃん” をTVで見る事に慣れた」 というだけで、同性愛者をはじめ特殊性癖や障害を持っている人々は相変わらず居場所が少ない。

”そっち系” のコミュニティは昔とさほど変わらず閉じているので、何か悩みを抱えた若い子が次から次に現れても、そういう子達が安全な居場所に落ち着けるかどうかは運ゲーになってしまうのだ。

この「居場所のなさ」は、最悪の場合は自死であったり、追い詰められた末の犯罪行為といった結末に繋がってしまう。

しかも、昔と比べて理解が深まったLGBTと比較すると、「単なる趣味」「変態・オタク・犯罪者予備軍」といった受け取られ方をされがちなPZNは、それ以上に生き辛い居場所のない生活を強いられていると思われる。

ちなみに、PZNというのは

P=ペドフィリア・小児性愛
Z=ズーフィリア・動物性愛
N=ネクロフィリア・死体性愛

のこと。

これらとレズ・ゲイ・バイ・トランスを合わせてLGBTPZNと呼称する場合があるのだが、ここには注意が必要。

このページが丁寧に解説してくれているが、LGBTは性的 ”志向” だが、PZNは単なる性的 ”嗜好” であるとし、LGBTとPZNを一緒にするなという声も多いのである。

セクシャルマイノリティの中にも入れて貰えない事があるという、ある意味で今最も厳しい差別を受けている属性だと言ってもいいだろう。

で、今回のマンガをアップした作者は、こういう中々理解を得られない、今現在最もしんどい立場のセクシャルマイノリティであるという事を頭に入れて考えなければならない。

彼は自分と似た境遇の人間へ向けて「こういう逃げ場がある」と紹介したという一面があるが、それは果たしてこうまで批判されるような事なのだろうか。
そして、それを批判して「悪いこと」としてしまった場合、どういう問題が生じるだろうか。

そこまで考えた上で批判している人間がどれだけいるのか、私はかなり疑問に感じている。

幼児を襲う確率が最も高いのはロリやショタではない

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もうひとつ 「子供が犠牲にならないために」 覚えておいて欲しいのが、子供を性の対象として襲う人間というのは、何もロリやショタに限らないという点である。

仮に20代くらいの巨乳の美人さんが大好きという人間であっても、10歳にも満たない女の子に性暴力をヤラかす事だってある。

それが何故か分かるだろうか。

小さい子供に暴力を向ける人間というのは、支配欲が異常に強く、他者を言いなりにさせたいという衝動を抑えられないタイプが多い。これは多くの学者らの研究結果や、過去の事件の統計データから導き出されている ”事実” である。

よって、ロリ・ペドといった性的志向だけに囚われていると、被害に遭う子供が増える一方になってしまう。

その証拠に、コロナ禍が始まってすぐの頃に 「コロナによって自宅待機が増えた結果、性暴力や虐待を受ける子供が増えた」 というニュースが流れたのを覚えておいでだろうか。

たとえばSPAのこんな記事がまだWEB上に残っている。

ステイホームにより、実の親や、シングル親の交際相手などからレイプされるといった事案が急増したのだ。

では、こうした性犯罪者の誰もがロリ・ペド・ショタだと思うだろうか。
もしここまで言ってもまだそう信じている、他の可能性を一切考えられないというなら、今すぐブラウザを閉じて心療内科にでも通うべきだ。

このような事実があるというのに、ロリコン・ペドフィリア・ショタコンといった特定の属性にだけ目を向け、「こいつらが真犯人だ」と決め付けていると、本当の犯人である「支配欲をこじらせたオトナ」が好き放題やらかせるようになってしまう。

お前らはそんな世の中を望むのかと問いたい。

問題なのは ”小児性愛者” なのか、それとも ”児童虐待を行う犯罪者(いわゆるチャイルド・マレスター)” なのか。まずこのシンプルな事だけを考えて答えを出せ。
余計なオプションを加えず、ただただ小児性愛者が問題なのか、それとも児童への虐待が問題なのかだけを考えろ。


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