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なぜ "児童ポルノ" として、マンガやアニメを取り締まり対象にしてはいけないのか

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児童ポルノという単語自体が持つ問題点

つい昨日、このnoteにこのような記事をアップした。

この文中で、本来ならばもっと掘り下げるべきところを、文字数の問題で軽く流してしまったテーマがあったので、今回は補足として、そこに絞ったお話をさせて頂きたいと思う。

次回は今回の補足として、こいつらが “児ポ“ という単語の意味を捻じ曲げ、雑に使い倒すことで、それこそSDGsに定められた「児童の保護」といったテーマに悪影響を及ぼすという解説をさせていただこうと思う。

前回の記事の最後にこのように書いたが、これには見るべき部分が大きく分けて2箇所ある。ひとつは「児童ポルノという単語自体が持つ問題」で、もうひとつは「児童の被害を減らすためにポルノを取り締まる」という手段の問題だ。

まずは、児童ポルノという単語自体の問題点から述べて行きたい……のだが、これについてはまず私が2014年に書いたこの記事をお読みいただきたい。

今から7年も前の記事なのだが、今でも充分に通用する内容である事が「残念でならない」。正直、この記事を書いた時と今とを比較すると、大して状況が良くなっていないのである。

以下は上の無料記事をすべてお読み頂いたものとして進めて行く。

上のTabloの記事にも書いたように、そもそも ”児童ポルノ“ という単語自体に大問題があったのだ。

これは児ポ法問題が過熱していた当時から指摘されていたことなのだが、”ポルノ” という単語の持つイメージが強すぎ、児童ポルノという単語を使ってしまうと、その言葉を聞いたひとそれぞれが勝手に「自分の中のポルノ」の意味・イメージを大前提としてしまう。

これによって、児童ポルノが指し示す範囲であるとか、なぜ児童ポルノが悪なのかといった理由があやふやになり、「結局のところ何がしたいのか分からない」という結果になってしまう。

それを7年前の時点で大勢が危惧していたのである。

結論から言うと、7年前のあの日あの時に感じた不安は的中してしまったと言うよりない。フェミだの共産党(※)だの、児童ポルノという単語が持つあやふやさを悪用する連中が現れてしまったからだ。

※参考リンク 

「今となっては」という話ではあるが、Tabloの記事の通り、やはり我々は児童ポルノという単語を破棄し、”児童性虐待記録物” といった名称に変更すべきだったのだ。

“児童ポルノ” を追い掛ける事のマズさ

未成年者が性被害に遭っている映像や写真など、間違いなく違法な物であるから、それが取り締まられるのは当然の話である。加害者にはきっちりと社会的制裁を与え、似たような鬼畜な所業に及ぶヤカラを減らし、子供達を守るというのが、大人の役目であろう。

ところが、児童の被害ではなく “児童ポルノ” を追い掛け出すと、「ポルノか否か」だけが基準となって犯人探しが行われる事になる。

すると、目の前の性被害に遭っている児童を救えないとか、加害者が分かっているのに法で裁けないといった可能性が出て来るのだ。

これについては、Twitterで非常に良いツイートをしてくれている方がおられたので、それを紹介したい。

ここから始まるツリーを一通り読んで欲しいのだが、まさにこの通りだ。
「ポルノか否か」が争点になると、「ポルノだと示す記号があるかどうか」ばかりが注目される事になってしまう。

という事は、児童に対して性犯罪や虐待を行った人間が、自分の成果として「ポルノ要素を省いた記録物」を撮影・所持していた場合に、そうしたブツがあっても児ポ法では裁けないのである。

先ほど紹介したツイートのツリーにあるように、「”事後” に児童の顔に射精した場面」を撮影したとして、そこに性器などが写っておらず、児童の顔に白濁した液体が付いている程度だった場合、「撮影者がその児童に対して写真に写っていないところで何をしたか」は(児ポ法では)お咎めなしとなってしまう。

自分が過去に犯した子供を思い出してマスターベーションするために、そのような事後写真を何百枚と撮影し、所持している鬼畜を見付けても、「ポルノ探し」をしてしまっては、「そのものズバリ」を発見しない限り無罪放免なのだ。

このような冗談みたいな話になってしまうから、「追求すべきは虐待や性犯罪であってポルノではない」「ポルノの取り締まりをいくら強化しても無意味だ」と考えねばならないのである。

アニメ、マンガ、萌え絵といったいわゆるオタクコンテンツを、児ポだとして取り締まろうと無茶苦茶な主張をしている連中は、こういう指摘を受けると決まって「子供を守る事と、二次元創作物の “非実在児童ポルノ” を摘発する事は両立できる」と言い張るが、ここまで述べて来たような理由から、私はそれは不可能だと考える。

今現在のそうした連中の萌え絵に対する難癖を見れば一目瞭然だが、いざ “非実在児童ポルノ“ なんてふざけた物が誕生したら、ヤツらは子供そっちのけで「非実在児童ポルノ狩り」に夢中になるに決まっているではないか。違法でも何でもない今現在ですら、血眼になって萌え絵を燃やして回っている狂人達が、いったいどの口で言うのだろう。

それに、警察にしても役所にしても市民団体にしても、調査・捜査にかけられるリソースは限られている。その貴重なリソースを意味のないポルノ探しに浪費してしまっては、肝心の「実在児童の被害」に回す手が無くなるだろう。この点だけ見ても「ポルノ探しがいかに有害か」が分かると思う。

規制を推し進めろだの、子供を守れだの、萌え絵をこの世から無くすために日夜頑張っている連中は、口では御大層な事を言うが、実際には

子供の事などどうでもいい

と考えているのだ。

もし、真剣に児童の性被害を減らそうと考えているならば、児童救済や保護に全力を傾けるはずで、萌え絵に難癖を付けて放火するヒマなどある訳がない。

なのに萌え絵燃やしばかりやっているという事は、逆に言えばそいつらは「実在児童のための活動なんかしていない」という事になる。

みなまで言ってしまうのも芸がないと思うが、流石によほどのバカでもない限り見透かしていると思うので、最後にハッキリと言わせていただく。

お前らがオタクコンテンツやオタクに嫌悪感を抱いているのは分かったから、そうならそうとハッキリ言え。

その気もないのに子供をダシに使って世の中を騒がすな害虫ども。


※ 本文ここまで
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