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実はあのおびょうきを喰らってたよ 後編

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発熱外来不足の現実を知る

前編では、自分の体調不良の理由がなかなか分からず、何度か発熱を繰り返して七転八倒していたことについて書いた。

今回はその続き。

中々熱が引かなかった……どころか上がり続けている気がした私は、早く検査してハッキリとした答えが欲しかったのだが、ご存じの方も多いと思われるが、東京都内では慢性的な発熱外来不足が起きており、高熱が出てもコロナかどうかの検査が受けられないという酷い状況だった。

私もそれで何度か検査タイミングを逃したのだが、今回は運良くキャンセルが出たというクリニックを見つけることができ、その日の内に検査して貰えることに。

ところがその電話口で妙なことを告げられる。

「クリニック内にはお入りいただく事ができませんので、クリニックの前の駐車場に起こし下さい」

ん……んん?
ちゅうしゃじょう?

電話での説明を聞いただけでは全く意味が分からなかったので、素直に指示された通りの場所に行ってみると……。


コインパーキングにワゴンタイプの自動車が停められていたが、それ以外に人影はなく、何をどうしていいか分からない。

しばらくボケ~っと突っ立っていたが誰が訪れる訳でもなく話が進展しないので、クリニックに再度電話をかけてみると、「その車の周囲に女医がおりませんか?」とのこと。

どういうこと???と思いつつワゴン車を観察してみると、一台のワゴン車の後部席で何やらモゾモゾと作業をしている白衣の女性が。

「この人が女医さん?」と思い話しかけてみると、「ご予約の方ですね~、そちらの車にお乗り下さい」と予想外の言葉が。がががが。


「なになになに???」と混乱しつつも言われた通りにワゴン車に乗り込むアタシ。お前これシチュエーションとしてかなり危険じゃないか?
このまま拉致監禁されたら誰も逃げられないと思うのだが。こわい、あまりにこわいぞこの状況。

そんな事を考えていると、先程の女医さんが白衣の上にガウンと手袋といった防護具を着込んでやって来て、まずは問診票を書かされた。
それが終わると鼻に綿棒を突っ込まれてグリグリ。激痛をこらえて検査を終わらせると、数分とかからずに結果が出た。

「あ、はいはい。少々おまちくださいね」

そう言うと女医さんはどこかに電話をかけ、何事かゴニョゴニョっと伝えるとクリニックの中に入って行った。何分かして戻って来たと思ったら別の医師も着いてきて、今後何をすべきかという指示を受けた。

「陽性ということですので、保健所の方にはこちらから連絡をします。そちらではまずCOCOAやマイハーシスなどに登録していただいて、その後の指示をお待ちください」

こんな感じで説明が終わると、解熱剤を渡されて解放された。

こうして私は晴れてコロナ陽性者という肩書きを手に入れることが出来たのである。

いや全く嬉しいことではないけれども、それでも意味不明の体調不良が2ヶ月も続いていたことを考えたら、楽にさせて貰ったという感覚になってしまう。

それにしても、どこで感染したか考えてみると、一番怪しいのは大病院の発熱外来だ。あそこ以上に危ない場所は思い浮かばない。
病院の念を入れたい気持ちは分かるけど、野良検査で陰性だった人間をあそこに押し込むという判断は止めてくれないかな。報じられてないだけで、明らかに全国で病院がクラスター化してるんじゃないか?

せっかくここまで何だかんだ回避し続けて来たんだけどなあ……。


絶望の一家全滅……と、ささやかなお楽しみ

コロナ陽性とハッキリしたところで、まず女房にそのことを伝え、しばらく息子と2人で義実家で生活してもらうことに。

私は私でCOCOAやマイハーシスに登録し、区のサイトなどを見て何をすべきか調べ、黙々と巣ごもり準備を進める。

またお仕事相手にも事情を伝え、無期限で休業ということにさせていただいた。私のようなフリーランスで仕事をしている身だと、早い話がこれだけで完全失業である。とんでもない大損害だ……。
みんなオラに投げ銭をして励ますべきだ(にっこり)

しかし話はこれでは終わらなかった。

一夜明けて女房が独居状態の私のところにやって来て衝撃的な告白をしたのである。

「なんかアタシも息子も熱があってさ……」

完全に後手後手かつ判断ミスである。後に女房もコロナ検査を受けて無事に陽性が判明したのだが、義実家に住まわせて高齢者である義母義父と生活させてしまったのは大失敗だった。

結果的に義実家への被害は殆どなかったものの、万が一があったら悔やんでも悔み切れない。恐ろしいよコロナ。何が正解かわかんね。

このような事情で、女房と息子は我が家へ帰って来て、一家三人仲睦まじくゲホゲホウンウンのた打ち回って生活することに。

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