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プロレス業界のクソっぷりに関する補足記事


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思い出したら腹が立って収まらなくなったナリ

先日アップした記事で、AV業界に期待の新人が現れたという話をさせていただいたのだが、その中で負の感情に流されて東城えみAVデビュー騒動について触れてしまった。

東城さんのAVデビュー騒動なんて言っても、今のプロレスファンにもAVユーザーにも知られていないだろうから、あの時なにがあったのかを補足情報として説明しておきたい。

……が、旧ブログにちょうどいい記事があったので、今回はそれを貼り付けて全力でお茶を濁してみる。

予め言っておくが、超絶胸糞の悪い話なのでご注意を。


週刊プロレスはNOSAWA論外と紫雷イオにまず謝罪しろ

※旧ブログの2012年の記事です

マスコミ論以前にあまりにクズ過ぎる週刊プロレス

普段だったらプロレス専門誌の話なんかスルーしていたところなんだが、今回ばかりはあまりといえばあまりな話なので、週刊プロレスに対する批判記事をアップする。

まず事の経緯から説明するが、NOSAWA論外と紫雷イオというレスラー2人が、メキシコから帰国した際に、麻薬を密輸したとして逮捕された。
(1) NOSAWAと紫雷が大麻密輸で逮捕

ところが、逮捕直後からレスラーやプロレス団体のスタッフらから 「何かおかしい」 と声が挙がっており、結果的にNOSAWAもイオも証拠不十分として釈放・不起訴となった。
(2) NOSAWA論外&紫雷イオが不起訴に~大麻密輸容疑は無罪で決着

その際に、業界内部の人間が 「この事件には裏がある、真相は追々明らかになるだろう」 といった発言をし、その言葉通り驚くべき、というか愕然とするような事実が明らかとなった。
(3) 論外&イオは無罪であり被害者! 絵に大麻を仕掛けたSUGIが謝罪会見~全容が徐々に明らかに

NOSAWAを快く思っていなかったレスラーSUGI(ミニCIMA・義経・エルブレイザー・その他) が、AAAというメキシコの団体の日本代表の林という人物に 「NOSAWAを痛い目に遭わせたい」 と相談し、「じゃあファンからのプレゼントの中に麻薬でも仕込んでおいて、どこかで逮捕されるようにしちゃえよ」 という結論になり、それを実行したそうだ。

だがこのSUGIの謝罪会見の直後に、名前の出たAAAの林という人物がSUGIに反論をし、現在は内ゲバ抗争の体になっている。

さて、このNOSAWAの大麻密輸騒動について、現在 (実質上) 唯一のプロレス専門誌である週刊プロレスは、このように報じた。

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週刊プロレス 6月13日号 2012年5月30日発売

>巻頭特集
NOSAWA論外と紫雷イオ、大麻取締法違反で逮捕
NOSAWA論外とは何者なのか?

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この見出しだけ見ると許される範囲にも思えるが、中身が酷い。この号が発売されたのは、上の事件の経緯で言うと(1)のタイミングだったのだが、その時点で早くもNOSAWAらを完全に犯人扱いし、あろう事か 「NOSAWAには前科がある」 とまで言い切っている。

確かにNOSAWAは泥酔してタクシーを乗り逃げするという事件を起こしてはいるが、逮捕はされたものの、翌日釈放され、その後に何らかの刑事罰を受けたとか、執行猶予が付いたという話は流れていない。事件後少ししてレスラー活動を再開している事を考えると、恐らく不起訴になったものと思われる。

よって、厳密に言えばタクシー事件は "前科" ではないのだ。これが個人ブログ等で 「喩えとして前科という単語を使う」 という場合ならば、多少は間違った言葉の使い方をしても許容されるだろう。しかし週刊プロレスは仮にもコンビニ売りの雑誌であり、この記事では明らかに 「NOSAWAは犯罪者である」 という意味で前科という単語を使っている。この時点で大間違いだ。

さらに問題なのが、大麻密輸問題について、まだNOSAWAは被疑者の段階であるにも関わらず、犯人と決め付け、「この事件が斟酌されて良い訳がない」 と、厳罰を望むかのような文章を書いている。(斟酌=情状酌量なんかと同じような意味)

さてさて。

この時点でヤラかしてしまっている週プロ様だが、NOSAWAがハメられた事が明らかとなった最新号がすこぶる酷い。いくらなんでも非常識すぎる。

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週刊プロレス8月1日号 2012年7月18日発売

>巻頭特集
NOSAWA論外、大麻騒動を語る
潔白証明、いまこそNOSAWAを救え!
>あらかると
大麻所持問題が急展開。SUGIが真相告白&謝罪。冤罪の論外&イオを直撃

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てめえが捜査途中の段階だってのに犯罪者扱いして、前科持ちだの情状酌量なんかすんなだの言っておいて、冤罪だ、むしろ被害者だと解ったらこの手のひら返しである。しかもNOSAWA・イオに対する謝罪の言葉など一言もない。

これがマスコミのやることか?

この辺の憤り・怒りについては、カクトウログさんが見事にまとめてくれている のでそちらに譲るが、オレは以前から何度も何度も繰り返し指摘してきた 「プロレスマスコミのクソっぷり」 を、再度ここでも書いておこうと思う。

セッドジニアスvs大仁田厚の法廷闘争からトンズラ

私はそもそも総会屋筋の爺さんについてまわって修行していた時代があったので、格闘技やプロレス業界のネタが仕事として舞い込んでくるケースが非常に多かった。

その中でも直接関わった話でいうと、梨元勝さんと共同作業で場を作った『セッドジニアスの記者会見』なんて面白話がある。

セッド・ジニアスの記者会見に行って来た。番外編(プロレス専門誌への嫌味)
セッド・ジニアスと大仁田の泥仕合をプロレス専門誌がスルーしている件についての叫び

詳しくは上の記事の本文を読んでいただきたいのだが、プロレスの根幹に関わる話が裁判所で取り上げられているというのに、これを詳しく追った専門誌はない。ターザン山本の時代から、日頃から偉そうなことばかり言っている週プロも、まったく深く切り込まずガン無視の姿勢を見せていた。

ようはプロレス専門誌というのは、プヲタが集まって作っている業界のミニコミ誌でしかないのに、マスコミ面しているだけなのである。


東城えみAV騒動をマトモに語れない愚か者ども

また、セッドなんかの話よりも深刻なのが、私が以前AVメーカー側の相談役(外部プロデューサー)として参画した東城えみのAVデビュー騒動である。これは前サーバ時代の話なので、当時のログが残っていないので、改めて何があったのか書いておく。
東城えみ、負けたら即A○出演マッチで敗戦

東城えみは元JD所属の女子レスラーで、彼女は頚椎骨折で長期欠場し、2004年にJDを退団して、新間事務所に移籍するも、すぐに辞めている。

その東城をマネジメントし、AV業界に売り込んで回っていたのが、オフィスキッチンというJDで音響をやっていた会社だ。彼らはSODに話を持ち込み、SODから傘下メーカーのナチュラルハイに話が下り、私はそのナチュラルハイから 「プロレス業界の事よく解らないから相談させて欲しい」 と依頼を受け、東城のAVデビューに関わる事になった。

当時の東城は身体がボロボロで、とてもじゃないがプロレスが出来る状態ではなかった。かといって所属していたJDや新間事務所が、彼女の治療や生活の面倒を見る事もなく、早い話がポンコツになったから捨てやがったのだ。東城が動ける時はあの手この手でそそのかして使い倒していたクセに、使い道がなくなった途端にポイ捨てして路頭に迷わせたのは、紛れもなくプロレス業界である。

だから彼女は食べて行くために自らAVという道を選んだ。元々ピンク映画(Vシネマ)の出身で濡れ場の経験があったため、AVへのハードルが低かったという事もあるだろう。撮影前に東城に話を聞いたところ、彼女は 「とりあえず怪我を治して日常生活が送れるような状況になりたい」 と言っていた。

ひとりの女性をここまで追い込んだのは誰だ?

AV業界の何が悪かったんだ?

プロレスファンはこの東城AVに対して 「プロレスが汚された!」 だの何だの言っていたが、プロレスファン歴35年のオレはこの件に関して 「プロレス業界が悪い」 と判断した。

何が悪いって、東城を使い捨ててAVくらいしか食べて行く道がない状態にしたプロレス業界が悪い。プロレスを汚したのは他ならぬプロレス業界である。プロレスを汚すなと言うならば、じゃあまずはAVなんかに行かなくて済むように選手のケアをしろ。生活や治療の面倒を見ろ。

プロレス業界は選手に対して満足なケアもしないのに、職業選択の自由や、生きる権利すら奪うというのか?


また東城AV問題で最も批判されたのが、会場の使用契約に関してである。会場使用については、オフィスキッチンと新木場1stRINGを管理するJDとの間で行われ、ナチュラルハイはオフィスキッチンの報告を受ける形でしかなかった。私はナチュラルハイの人間として、繰り返し 「会場の使用についてはしっかり話を決めて欲しい」 と主張した覚えがある。そしてオフィスキッチンから 「使用許可取れました。カラミの撮影もOKです。ただリングの上にマットを敷くなどして下さい。直接リングが汚れるような行為はNGとの事です」 と報告があり、それを守った上で撮影が行われた。

この時点で会場の使用になんら問題がなかった証拠として、撮影当日1stRINGの管理者が 「鍵を開けに来ただけで、撮影が始まったら居なくなった」 という事が挙げられる。こちらは最初からAVメーカーで、東城のAVデビュー作品を撮ると宣言しているのだから、もし後付けで彼らが言ったように 「AVと知っていれば会場は貸さなかった」 のであれば、会場入りした時点でJD側が 「話が違う」 と怒るだろう。

もし仮にJD側が言っていた事が事実なのであれば、ナチュラルハイとJDとの間に入って、オフィスキッチンが嘘を付いていた事になる。どちらにせよナチュラルハイの何が悪かったというのだろう?

ただひとつナチュラルハイに問題があったとすれば、金回りが良いもんだからか、契約書をキッチリ交わさずに、口約束だけで話を済ませてしまった事だ。プロレス業界がいかに人を裏切るか、いかにヤクザなやり方をしやがるか、甘く考えすぎていたのである。

プロレス業界は適当な事を言って金だけ "ごっちゃん" して、都合が悪くなると急に手のひらを返してスポンサーやタニマチに糞をぶっかける。そんな非常識な真似を続けて来たから、プロレスに金を出してくれるスポンサーがいなくなり、今の没落がある(新日にブシロードが付いてくれたのは奇跡と呼べる)。そしてそうしたプロレス団体の酷さを批判せず、仮に事件に発展しても一切報じず、常にプロレス団体を擁護する立場を崩さなかったのがプロレス専門誌だ。

東城問題でも、JDがあまりに一方的な主張ばかりするものだから、流石にナチュラルハイも記者会見を開き、そこでどういう経緯でこうなったのかを、それこそこの記事でオレが書いたような事を全て専門誌の記者に伝えた。しかしそれをまともに報じたプロレス誌は全くなかった。

週プロにしてもゴングにしても、論調は 「プロレス業界が汚された!一致団結してプロレスを守ろう!」 的な気持ち悪い文脈で統一されており、東城の置かれた状況や、東城を使い捨てた業界に対する批判など一言もなかった。そして東城AVを批判したレスラーや団体を、プロレスを守るために戦う聖なる存在かのように書き立てた。

この東城の一件は、最終的に下手に言い訳をしたもんだから引くに引けなくなったJDが 「発売中止を求める」 という声明(※訴訟ではない) を出し、それを受けてナチュラルハイが 「こういう時は裸商売の方が引くのが一番でしょう」 と、東城のカラミシーンだけを撮影し直す事で解決した。

本来ならば徹底的に誰がウソを言っているのか究明すべきだったと思うのだが、ナチュは金持ち過ぎて喧嘩に手間をかけるのがバカバカしかったらしく、「だったら話題を大きくするだけして、とっとと商品を売り抜いちゃえばいい」 と考えたのだ。だから問題の争点となっていた 「1stRINGでのカラミ撮影」 という部分だけをクリアし、JDのそれ以上の発言を封じ込めた。

JDの言い分は 「AVとは知らなかった」 → 「試合部分の撮影だけ許可したつもりだった」 と二転三転したのだが、最終的にナチュの 「じゃあ1stRINGで撮ったカラミのシーンがなけりゃいいんだね?」 という切り返しに二の句が告げられなくなったのである。オレみたいな貧乏人には解らない金持ちの戦い方だ。

なんでNOSAWA問題で東城AVの話を持ち出したかというと、プロレス専門誌の 「ジャーナリズムの欠片もない同人誌根性」 がよ~く見て取れるからである。

プロレス専門誌は、プロレス団体が何か悪さをしても、それを絶対に批判しない。報じない。何故ならば、団体に都合の悪い情報を書いたら、取材拒否されて発行部数が減るからである。

これは児玉誉士夫が力道山の為に東スポを買収した時代から続く伝統なのだが、プロレス専門誌の業界での価値観とは 「どれだけ大物レスラーと仲良しか」 である。団体やレスラーとなあなあの関係を構築し、情報を貰い、それだけで誌面を構成する。それが週プロに代表されるプロレス専門誌の作り方である。

だからこそ、週プロを見れば解ると思うが、ページの割き方は常に老舗団体・大手団体優先で、いくら観客動員が多くてもインディ団体の扱いはとことん悪くなる。例えば、ノアの明らかに客席がガラガラな地方大会を巻頭の方に持ってきて何ページも割き、後楽園ホールをパンパンにしたDDTの興行は2~3ページあれば多い方とか、ファンからすると意味の解らない、全く需要と供給を理解していないページ構成になるのだ。

業界内の政治力の問題だけに左右され、団体批判やレスラー批判がタブーとされる雑誌に、何の魅力があるのだろうか?

かく言うオレは児玉誉士夫の片腕だったとあるお爺様の薫陶を受けた事がある(←元街宣右翼の瀬戸弘幸らがオレから逃げた理由) 訳だが、そのオレが言うのもなんだが、プロレス専門誌なんてそんなもんである。

さてさて前置きがあまりに長くなったので話を戻すが、このように普段から 「ジャーナリズムとは何か?」「報道とは何か?」 という、雑誌作りに関わる人間なら考えて当たり前の事から逃げ続けたせいで、プロレス専門誌の記者や編集者には 「OKとNG」 の判別が付かない。

よく古いレスラーが 「受け身の取れない素人に何が解る!」 なんて事を言っていたが、ジャーナリズムの世界も同じだ。


「訓練した事がない素人記者に報道ができる訳ねえだろ!」


である。


プロレス業界でしか通用しない村ルールにどっぷり浸かり、そのお陰でプロレスが没落していく様を指を咥えて見ている事しか出来なかった素人(プロレス記者) が、調子に乗って報道の真似事をするからこういう酷い事になるのだ。

いまさら腐り切ったプロレス専門誌の在り方を直すなんてのは無理だろうから、最低でも週刊プロレスはNOSAWAとイオに謝罪しろ。犯人扱いして申し訳ございませんでしたと、佐藤正行編集長はそれこそ菓子折りを持って侘びに行け。

これが他の業界だったら一面謝罪広告の大失態である。それを言うに事欠いて 「NOSAWAを守れ!」 なんて、いったいどの口が言うんだろうか?何が 「冤罪だったNOSAWAとイオ!」 なんだ?どうしてこのバカはこの期に及んで上から目線でいられるの?

順序から言って、冤罪だった人間を犯罪者扱いしてしまったテメエらのバカさを詫びろ。話はそれからだ。

こんな間違いだらけの、まるで素人みたいな誌面しか作れないなら、とっとと廃刊しちまえ。出しても売れないし、買っても内容のないプロレス専門誌なんてあるだけ無駄だろ?

個人のブログの方がよっぽど内容が濃いし、業界の政治力に左右されない分だけ公平だし、専門誌がある意味って何なんだ?


※ 本文ここまで
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