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たまたま通り掛かった和菓子屋さんで買った草餅が冗談みたいに美味しかった件(向島 志”満ん草餅/墨田区堤通/和菓子)

墨田区の北部に、息子がまだ幼稚園に入りたてくらいの頃から連れて行っている交通公園がある。高速の下という立地ながら敷地が意外と広く、自転車やカートの練習コースの他に幼児向けの複合遊具などもある。


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コロナ禍で不安しかなかったので、息子には申し訳ないと思いつつスイミングスクールなど運動系の習い事を全て休ませていたのだが、そのせいで運動不足になり、見事なまでに腹が出てしまった。

やばいやばいやばい、お前の歳でメタボはやばい。

筋肉は衰えてるのに体重だけ増えてしまったせいで、雲梯や鉄棒が出来なくなったとか、露骨に走るのが遅くなったなんて気になる点が多々あるのだが、中でも心配だったのが自転車だ。

「あれだけ血のにじむ練習をして乗れるようになったんだから忘れてないよな?」と不安で一杯だったため、交通公園で試しに走らせてみたのだが、はいはい忘れてる忘れてる……。自転車に乗れないヤツがまずぶち当たる「スタートが出来ない」という致命的な状況に逆戻りしている……。

何度も転んで泣いてやっとの事で覚えさせたのに、まさかコロナ禍で振り出しに戻らされるとは。

だが、この衝撃的な現実に親以上に息子が悔しかったらしく、普段ならすぐにめげて「ボクもう帰る」なんて言い出すのに、何度転んでも必死に自転車にまたがり続けているではないか。

「おお、男の子として成長しとるやないか」と見守っていると、流石は幼児というべきかすぐにコツを取り戻し、30分もするとコース中をスイスイと走り回れるように。

えらい、えらいぞ息子よ。

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息子も無事に自転車の勘を取り戻せたし、じゃあ帰るかと墨堤通りを南に走り出したとき、公園近くの和菓子屋に行列が出来ているのを発見。

これまで何度も前を通り掛かっており、常に客がいるなとは思っていたのだが、数人の行列があるのは初めて見た。

「もしかしたら美味しいのか?」と気になった私は、息子の頑張りで気分が良かった事もあり、「女房にお土産でも買って行ってやるか」と入店。


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んが、店内のショーケースの中はスカスカで、みたらし団子、どら焼き、草餅くらいしか並んでいない。一気に不穏な空気が流れたが「人気でたまたま品切れなのかもしれないし……」と自分で自分を慰めてみた。

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どうもこの草餅が一番人気らしいので、あん入りとあんなしをそれぞれ何個か買ってみた。草餅というと中にあんこが入っているのが当たり前と思っていたが、あんなしとは珍しい。

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元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るフリーライター荒井禎雄が、時事ネタ・地域批評・グルメなど様々なジャンルの記事を書いています。…

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