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一時支援金・月次支援金の事前確認問題で士業を叩くべきではない理由

【祝】一時支援金の申請が通った!

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先月の中頃に、一時支援金に関する記事を掲載した。

お陰様でTwitterなどで拡散していただけ、大勢の方に読んでもらえたようだが、この時に泣きべそをかきながら進めた申請作業が実を結び、無事に申請が通って支援金が振り込まれる事になったのである!

おめでとうオレ!
ありがとうオレ!

で、実はこの一時支援金の申請期間は5月末までとされていたのだが、国が想定していたよりも申請数が少なすぎ、期間が2週間ほど延長されている。

一時支援金は10日時点で約22万件の申請があり、約14万件に給付された。想定の160万件に比べて低調だ。不正防止のために事前確認を義務づけたことなどが、申請件数の少なさにつながっているとみられる。

そりゃそうよね、前回のnote記事にも書いたけど、事前確認に辿り着くまでのハードルが高すぎるんだもの。

士業を非難すべきではない理由

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冒頭で紹介した先月のnoteの記事や、当時のTwitterなどで、私は「一時支援金の公式ページに原則無料で事前確認して貰えると書いてあるのに、弱みにつけこんで何万円も請求してくる士業の連中はクソだ」くらいの事を書いてしまった。

ところが、それを見た友人知人の税理士や行政書士らから、チクチクと「あれは違うぞ」とツッコミを頂戴した。
その後、意識してあちこちの士業事務所や、士業職にある方のブログやSNSなどを読んでみるようにしたところ、私が直接の知人に言われた事とほとんど同じような言い分を目にし、「なるほど、早とちりしたのは私の方だ」と納得。今になって猛省している次第である。

いきなり直接リンクを貼って申し訳ないけれども、例えば【一時支援金 士業】といったキーワードで検索すると、このようなページが次々と引っ掛かる。


一時支援金の申請に足かせ?登録支援機関の申請とは何?(べっちーの経営ブログより)

こうした情報を読む限り、事前確認機関として登録した士業にもご尤もな言い分があり、それを非難するのは筋違いだと思われる。

私に直接連絡をくれた知人もこう言っていた。

ウチは元から抱えていた顧客へのサービスとして事前確認をしてあげようと思ったんだけど、それにも確認機関として登録しなきゃいけなかったの。
でも、登録してしまうと一時支援金の公式ページに "登録確認機関" として名前が載ってしまうのね。

こちらとしては元からの顧客の事だけ面倒みようと思っていたのに、逆に言えばそれ以上の事は責任が持てないのに、公式ページにさも「ここなら無料で確認して貰える」かのように載せられてしまったんだ。

今でも問い合わせの電話が多いし、締切が迫ってから慌てた人達が大勢あちこちの事務所に電話をかけてるみたい。正直言って、その電話対応だけで業務に支障が出るレベルなんだよ。

そういう事情があるから、本来ならば「元から付き合いのある人の確認しかしない」と言ってしまいたいんだけど、それもそれで角が立つから、じゃあ1万円かかります、3万円かかりますと、各事務所が適当に手数料を提示して、やんわりと「他をあたってください」と言っているというのが現状だと思う。

銀行・信用金庫・商工会議……なんかは、ハッキリと「会員しか見ない」とか、「融資のお付き合いのある人しか見ない」と断言してるらしくて、それもあってしわ寄せが士業の事務所に集中してるんじゃないかな。「あいつら弱みにつけこんでる悪徳業者だ」って。

ただ、この話は少し経ってから改善されて、付き合いのある登録機関が一切ない人向けに、一時支援金の事務局が登録機関を用意してくれたんだ。話を聞くところによると、荒井君が受けた機関もそれでしょ。

これが出来て以降は「事務局の登録確認機関があるので、そこの窓口へどうぞ」と電話番号を教えてあげるだけで良くなったんだ。商工会議所とかでも、親切な人はそうやって誘導してくれるはずだよ。

この事前確認という方法に関して本音を言わせて貰うと、明らかな仕様ミスだよね。こっちには何の落ち度もないのに「事務局から一件あたりいくらで金が出てるのに、さらに利用者から数万円もの手数料をふんだくる悪徳事務所が!」なんて言い触らされるんだから、たまったもんじゃないよ。

という訳で、犯人探しをするならば、やはりオカミの準備が足りな過ぎたという点に尽きると思われる。
おまけに、事務局が後から用意した窓口については周知が足りず、私も最初はその存在に気付かずあちこちの銀行や士業事務所に連絡をしてはやんわり断られ、また万単位の手数料を要求され、頭に血が上ってしまった。

何と申しますか、全てが雑過ぎるんだよなあ……。

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