おばあちゃんとガムテープ

私は結構、じっとしていられないタイプで、何だかんだと、ちょこちょこ動いています。
いわゆる、落ち着きのないタイプです。

自覚したのは結構大人になってからかも。
何かしながら、別のことを同時進行でやるので、常に動いている。

じっとしていられるタイプの人には落ち着きがなく見えることでしょう。
子供の頃からそれが、普通だったし、別に学校の授業中にソワソワして落ち着いていられないとかではなく、普通にくつろいでいる時にちゃかちゃか動いてしまうのです。
本人は充分、くつろいでいる気分。
アレも、コレも片付いていっていい感じだなぁと、思いながらテレビ見てたりします。

隔世遺伝とか、詳しいことはわからないけど、私の祖母もそういうタイプの人だったかもしれない。

記憶は定かじゃないけど、祖母は久々に帰省した娘や孫に囲まれながら、積もる話をしながら、お茶や、お菓子を出し、延々と喋りつつ、カーペットのゴミを常にガムテープで取り除く作業をしていました。

粘着テープのコロコロなんてない時代、皆さま、絨毯の細かいゴミをガムテープでひっぺがしていませんでした?
ないかー、ないかー

掃除機や、拭き掃除ももちろんするんだけど、椅子の生活ではなく床に座ると、視界に糸くずとか、髪の毛なんかが入ってきて気になるんですよ。

裁縫すると、部屋中糸くずまみれ、掃除機よりもピンポイントで取れるガムテープ…この作業をしてるときに、ふと、あ、コレおばあちゃんがやってたやつや…と思い出したのです。

祖母本人も別に年がら年中やってた訳じゃないと思うけど、なーんか、コレ、誰かやってたなぁと、思ったら、祖母にたどり着きました。

あと、私はロン毛なので、自分の髪が床に落ちているのも気になり、視界に入るそいつらもすぐに撤去したくなります。

鼻炎持ちなのでめちゃくちゃ鼻をかみますけど、本当はそういうティッシュもすぐさま視界から消したい。あ、それは普通か。

要するに割とゴミが出る生活をしているので、さっさと始末したいんです。

あと、言い訳ですけど、縫い物やっていると、中途半端な生地や、その他資材がどうしても溜まってきます。接着芯なんて、もう大きくは取れないカスみたいなサイズになっても、服を作るようになっったら、襟の見返し分くらいならまだまだいけるぞっていう微妙なものが、まぁ溜まるたまる。なるべく素材別に分けて自分では見苦しくないように整理しているつもりでも縫い人の部屋って散らかって見えるよな・・・

などと思いながら、今日もせっせとガムテープで糸くずを拾い続けるのです。

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