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最高血圧が100より上になった話

一昨年の5月から、

月経困難に対する漢方治療のため、

お医者さんに通っている。

だから毎月1回、血圧を測っているのだが

血圧はいつも低い。


もともと100より上だったのだが、

いつからか低くなり、

最高血圧が90より下だったり、

ちょっと上だったりをウロウロして

妊娠中にだけまるで普通の人のような血圧になり、

出産すると低血圧にもどった。

低血圧は、地味につらい。

疲れやすいし、すぐ起き上がれなくなる。


集団健康診断で

低血圧は治るのか

医師に質問したところ

治りません!の一言。


実際、血圧下げる薬はあっても

血圧を上げる薬とやらはなく、

医師が治りませんと言いたい気持ちもわかるが、

漢方診療してくれている女医の先生に聞いたら、

自分も育児中に低血圧だった時期があるが、

体操をすれば、治る、私は治った。

と教えてくれた。

私の体操は長くは続かなかったが、

低血圧は治す方法あるんじゃん!

と一気に楽観モードに入った。

治療経験者がお医者さん本人なのは、

誠に心強い。

そんなこんなで、

低血圧は治る、治ると信じて

とりあえず漢方プラス

日々身体の調子に耳を傾けながら

暮らしていた。


昨年末くらいから、

長い間膠着状態だった

月経困難に初めて改善の兆しが出てきた。

息も絶え絶えで寝込んで死に体の月経期間が、

徐々に短縮され、

寝込まずになんとかやりすごせるまで、

回復してきたのだ。


その後、お医者さんで血圧を測ったら、

妊娠中以来初めて最高血圧100を上回った。

女医の先生も私もほっと安堵した雰囲気になった。

バランスを崩した状態から

着実に回復しているんだ。

そう実感できたのが嬉しかった。


処方薬だけでその効果が出たのかはわからないが、

人間の身体は複雑だから、

やっぱり色々なことが良く作用した結果だと

思う。


もうここからどんどん回復するんだ!

と思い込んだせいか、

無駄に走りたくなった。

元々よく、無駄に走る人間だった。


高校から大学時代まで、

家から駅までのメイン通りの急な下り坂を

本数が1時間に2、3本しかない電車に遅れまいと

爆走する私を

当時面識のない女性が覚えていて、

「あの頃、毎朝走ってたわよね。

立派なお母さんになったのね。」

などと

5年前くらいに実家の近くで

不意に声をかけられたりもした。

当時は他にも若い人はそれなりにいたのに記憶されてるとは

よほどうら若き女子高生としては

意外性の高い(ヤバい)走り方だったに違いない。

とにかくもともと軟弱ではなく

急坂をノンストップで爆走するくらいの体力は

あったのだ。



そんなわけで、

子どもの送り迎えのほんのちょっとの距離だが、

走ると、

なんだか久しぶりに

自分の身体の感覚を取り戻したかのように

足が軽かった。

その感覚が戻ったのが夢のようだった。


これから、どんどん、元気になる。

そう決めている。














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