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初めての毛虫退治

柿の葉が喰われてる。

木が体力が落ちていて、

虫が食ってんのか、とぼんやりながめていたが、

よくみると、

まあまあいる。

やたら明るい黄緑で知らない虫だが、トゲトゲしてる。

地上にはいない。樹上にしか見当たらないので、

そんなに大事には考えていなかった。

しかし、ふと、調べてみたら、

「イラガ」という、刺されると痛みが強くて長引く、毛虫らしかった。

「電気虫」の異名もある。刺されたくない。

今は落ちてこなくても、

不意に落ちたり、さわったり、してしまう可能性がある。

と気づいたら、さっきまで平気で柿の木の下を通って洗濯物を出し入れしていたのが、

緊急事態に様変わりしてしまった。

主婦の日常は無常である。

スクランブルはいつ起きるかわからない。

特に、子どもの安全、が課題にあがると、

他のことは一気に後まわしになる。

得体の知れない毒のある虫が庭にわいているとなれば、

穏やかではいられない。

そんなものにウッカリ刺されて、

誰一人てんやわんやしたくない。

ウッカリ裏のお宅に落ちたら、ご近所迷惑にもなりかねない。

出来るだけ殺生はしたくないが、

今回はちょっと大盛りすぎる。


対処法をネットで調べたので、

とりあえず、今日は裏のお宅に接近してるとこだけでも、駆除しようと、

ホームセンターに道具を買いに行った。

フェイスシールド、高枝切りバサミ、革手袋、「葉っぱを食べる虫退治」という化学成分使用0の比較的安全かと思われる殺虫剤。

自転車で買いに行って、高枝切りバサミをカゴに乗せて、肩に担いで運転した。

周りの迷惑にならないよう心配されないよう、比較的人気のない道を走った。

ホームセンターの駐輪場で隣のおじさんを若干心配させたからだ。

(長い棒を担いで行動するのは何故かとてもしっくりくる。足軽だったのかもしれない。)


通常の殺虫剤を噴霧すると、ばい菌には強いが薬には弱い私が

虫より先に自分が死にそうなほどグロッキーになるので、

薬は使いたくない派だけど、

その毒針とやらがどんな瞬間にどのくらいの威力をもつのか、はっきりネットではわからなかった。

飛ばすのか、飛ばさないのか、飛ぶならどのくらい飛ぶのか、明言していなかったのだ。

ただ、死んでも針は生きてるとか、服の上から刺さることもあるとか、まあまあビビる情報だった。

針が飛ばないように固着剤を使う、とあったが、固着剤がホームセンターになかった。

でも、もう、弱らせてからやるしかない、てな気分になって、

普段うちで使ってる除虫菊の蚊取り線香と同じ天然成分を使ってるという「葉っぱを食べる虫退治」を

買ってみた。

さて、買って揃えたものと、

毒針のタンパク質を分解して無毒化するという熱湯もポットに入れて、

庭に出陣した。

しかし、なんということだろう。

せっかく買った高枝切りバサミのロックが、私の力では解除できない。おのれの非力さがにくい。

諦めて、今日は普通の植木バサミを使うことにした。

マスクして、フェイスシールドして、薬剤を噴霧してみた。

さすが、化学成分ゼロなだけあって、

うっかり風下になっても、しんどくならない。

ありがたい。こういう科学の進歩の仕方は、ありがたい。

しかし、虫に効くんかいな、と若干不安に思ったが、

効いた。

木の下に敷いたブルーシート上に、

ぼたっ、ぼたっと、落ちてきた。

すまん。許してくれ。

それを出来るだけ近づかないように、

長いゴミ拾いトングで、つまんで、熱湯の入ったバケツにいれた。

ここまでやれば、大丈夫だろう。

でも、木の全周は無理なのも、早い段階で悟った。

試行錯誤してやるのも悪くはないけど、

私には他にやりたいこと、やるべきことがメジロがぎゅうぎゅう押しで待っている。

ここはプロに任せよう。

疲れたが、いい経験だった。

また後日報告します。










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