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ドイツの古城の麓にて中日そばを食す

「ドイツの古城が山のてっぺんに見えるんだけど幻じゃないよね」

四年前に初めて高知に降り立った時、

高知空港からほど近い農道を走っている車中で見えたのは、

とても目立つ黄色い古城。

ひととおり観光名所は下調べしたと思っていて、

どこにも情報がなく

突然謎のランドマーク。

関東でヨーロピアンな城といえば家族では行けないホテルと相場が決まっているし、

城マニアのご主人が建てたマイホームはなんちゃって天守閣と相場がきまっているのだが、

そのどちらでも無さそうな

たたずまい。

「龍馬と黒潮とカツオのたたきの高知にドイツの古城」というカオス。

その昔、高知県の経済界の名士が郷土の発展の為にレジャー施設を作った遺跡だとか。(昭和にね)

三宝山と呼ばれるその一帯は、

その古城のおかげですぐに平野部からわかるようになっている。

マニアックな話をすると、

四国を帯状に横断する地質帯である秩父帯の南側、三宝山帯と呼ばれるエリアのランドマークの山でもある、らしい。

海洋由来の堆積物である石灰岩質が多いのが特徴で、

三宝山の北側には日本三大鍾乳洞の一つ、

龍河洞(りゅうがどう)が存在する。

三宝山の古城の下も、白い岩肌が露出している。

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そしてその中腹には

四国霊場28番大日寺があり、枯れたことのないという弘法大師由来の湧き水が存在し、

トリップアドバイザー口コミ2年連続No.1をとった

高知県立のいち動物園がある。

見応えあるけど多摩動物公園みたいに親子ともに体力がいる感じではない。

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(肥料がもらえるっぽいのに反応してしまった)

(動物園のステキな写真はのいち動物園のホームページでどうぞ)

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下の子がエンペラーペンギンより大きくなったのに感動し、

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古代魚をみて「美味しいのかなあ」とつぶやく我が子が

すっかり高知に染まっていることを知り、

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新入りの可愛らしい子犬みたいなヤブイヌがなんとお馴染みのカピバラを捕食することに若干衝撃し、

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お昼に園内の食堂でずっと食べてみたかった

「中日そば」を食した。

高知はどちらかというと阪神タイガースよりの雰囲気で、中日ドラゴンズはあまり聞かない。

つまりこの中日は、その中日ではない。

うどんつゆに中華麺のマリアージュだそうで。

色々具があるそうですが、

のいち動物園の食堂では

土佐の魚のてんぷら(いわゆるさつま揚げ)とトロロ昆布と青ネギのみのシンプルな具。

とてもあっさりしていて、美味しかった。

私は好き。

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のいち動物園がある香南市のご当地B級グルメだそうで、

おいでたときは是非ご賞味ください。

美味しいです。

そんな日曜日。


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