今年もあとわずか

娘が小学校の社会の授業で「昔の暮らしについて」一生懸命調べていた。
授業で必要だからという理由で、義実家にあった洗濯板を持って行ったのだが、後で気付いたけど、思いっきり「TOTO」と書いてあった。なぜ笑。
私も「昔の暮らしはどうだった?」と聞かれて、自分の子どもの頃を思い出すと、近所の子5、6人と自転車で公園に行って、夕方になるまでずっと公園の中で遊んでた記憶しかない。年齢も性別も関係なく遊んでたし、当時は妹や弟がいれば必ずセットが基本で、未就学児達が子ども達だけでノーヘルメットで自転車で公道を駆け回る。平成が始まって間もない頃。なんてゆるいんだろう。いやぁ、時代だわ。今じゃとても信じられない!
娘は、宿題をしながら義父や義母にもインタビューをしてて、義父は「子供の頃はスニーカーじゃなく下駄を履いてた」(!)って言うし、義母は「今と違って、ゲームやタブレットがないから遊びを工夫して作ってた。町中を使ってかくれんぼをしたり、他人の家の小屋に隠れたりしても誰からも文句を言われなかった。」って話を聞いて、「昔はいいなぁ~~~」って娘は言ってた。私もそう思う。完全には覚えてないが、昔と今を比べて「時代がそうさせたんだね。」と言う娘に、小3のくせになんて大人びた発言をするんだよと夫と一緒に笑いながらも、なんだか申し訳なささえ感じてしまう私だった。
社会の1つ1つの問題は、それぞれ違った形をしているように見えて、実はつながっていると思う。今週から朝日新聞を購読し始めたのだが、社会全体が本当によくわかる。以前の私だったら、「新聞なんて時代遅れ!ありえない!」と騒ぐだろう。でも、あえての紙面では、ネットニュースでは見えてこない全体像の輪郭がくっきり見えてくる。
子ども達が本来の純粋さを失わずに、クリスマスのサンタクロースを楽しみにできるような、そんなささやかな希望の叶う社会にしたい。商業目当てで子供を早く大人にさせないでほしい。こんな時代でも、子ども時代を出来る限りのびのびと、たっぷり過ごしてもらいたい。
来年は、今より少しでもいい年になりますようにと祈る年の瀬。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?