納棺師の仕事

色々な仕事したけど、数年前に一週間だけ 納棺師の仕事をしたことがある!

死生観、哲学とか もともと興味があったし、死にゆく人を送り出す 仕事をしたいと思い応募した。

面接した日に、現場に連れて行かれ、大丈夫かチェックがはいる。

とくに問題なく、合格。

入ってからは、耳鳴りと金縛りがひどいし、感情移入しすぎてメンタルがやばくて 結果的に辞めたけど、綺麗事だけじゃ済まされないと思い知らされたし、体力がなきゃやれない仕事だなと思った。

仕事の内容はグロいので書かないけど、故人の家族関係や、人間模様、様々なものを見せられ、すごく考えさせられる職場だった。

この人はすごく周りに大事にされてたんだなーとか、やっと、、、みたいな雰囲気。

故人が棺に納められる時、その人が大切にしていたものを合わせて入れるけど、猫のぬいぐるみだったり、カツラだったり。

母親と子供の母子家庭で、お母さんが急に亡くなって遠方からお子さんがくる現場は、すごく悲しい気持ちになったし、逆に 幼児に熱湯がかかって亡くなった現場は虐待を連想させるし、すごくやるせないような 気分だった。

猫をたくさん飼っていたし、家族の死をたくさん見てきたし、死に対して何の抵抗もないけど、私の家族は、死ぬ時は幸せだったのかな?とも思った。

今は、カスタマー系の仕事をしているけど、簡単にバカか?とか、目を疑うような言葉を羅列する人が多く、すぐにネット拡散します!とか、幼稚性が異常に高いクレーマーが際立つ。感情をぶつけること、キャパが狭すぎて、想像力0、自分のことしか考えれないのかな?

会社や店に対して向けている言葉だけどそういう言葉をみていると、ネットで標的にされ、誹謗中傷されて、自死を選んでいった方々はどんな気持ちで死んでいったんだろう?と思う。

体調がよくないと、自分じゃないとはいえ、なかなか見てて しんどくなる時がある。

こういう世の中、今この仕事を、してるからこそ 納棺師の仕事のことが ふと思い出されるんだろうな。



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