見出し画像

「長生きする鳥の育てかた」第二章を読んで


飼い鳥の死因について、これはきちんと鳥飼いさんは理解するべき事項だと思う。
鳥に由来する死、人間の行動に由来する死。

私は過信と油断で愛鳥を亡くした過去がある。

原因は…細川先生が挙げている、不適切な飼育に含まれる「温度管理の失敗」です。
今でも後悔は止まないし、後悔の念で苦しい。
細川先生が挙げてらっしゃるように、鳥への知識は必要不可欠である。
知識、それから「油断と過信」をしないこと。
油断と過信、これが事故の要因だと思っています。

「短命にする要因を取り除く。」
まさしく!
これが全て。

どうか…どうか新しい家族をお迎えするのであればまずは先住の鳥とは隔離の飼育を。
そして適切な病院での健康診断。(遺伝子検査はせめて3項目のPBFD,BFD,CHLを)
全てが陰性であることを確認出来てからの同時放鳥を…!
(但し、前のログにも書いたように生後3ヶ月までは寝ること食べることが雛の仕事ですね。)
新しくお迎えした子だけでなく、先住の子にも危険が及ぶというリスクを把握するべきだと思う。
雛が可愛いのはとってもよくわかる。
先住の子と一緒にカメラに納めたい気持ちもよくわかる。
けれど、その欲が愛鳥を亡くすリスクになることを知る必要があるのでは。

文鳥やセキセイなどは比較的安価で、お迎えしやすいかもしれない。
以前、SNSでDMをいただいた。
可愛いので思わず飼うことにしたけど、餌はどうしたらいいですか?と。
え?待って。
お迎えの時にスタッフさんから説明は受けなかったの?って驚いた。
フード(挿し餌含む)、保温の話をしたら相手はプラケやキャリー・ケージも持っていない方でした。
保温器具も併せると、お金がかかることに落胆していたし、インコに健康診断が必要であることなんて想定していなかったようで。
挿し餌期間中はプラケを用意できたものの、そろそろケージを用意したいと連絡を貰った数日後に落鳥。(生後3ヶ月近くでした。)
話を聞くと、首振り・えづき・吐き戻しのワードがあったので、恐らくメガバク…?と思ったけど、もっと早く診察してもらえてたら助かってた命なのかなと。
雛が持つ感染症だと垂直感染が濃厚なわけで、やっぱり健康診断は大切。

私自身も温度管理ミスで亡くした子は中雛でメガバク発症して、入退院を繰り返しました。
菌が居なくなっても半年間は通院した。
それからいわゆるペットショップでのお迎えを避けるようになった。
細川先生も書かれているように、ブリーダーや店舗を事前にチェックは大切。
ただ、鳥友さんにブリーダーからお迎えした子が感染症陽性であった話を聞いたときは、ブリーダーにも色々いるんだなぁと感じた。
見極めは難しいけど、やっぱりSNSで評判もチェックできるし、きちんと向き合って話すことが出来るブリーダーさんであることが安心できるポイントなのかもしれない。

細川先生の8歳で亡くなったオカメさんの話は、胸のとこがきゅうっとなった。
小さな骨格にふつうサイズの内臓。
心臓への圧迫・負担。
細川先生がこのオカメさんに与えてきた環境が無ければ、8年も生きることは出来なかったと感じました。
飼主次第で飼い鳥の一生が決まるんだな。

この本を読む前に、NPO法人TSUBASAのオンラインセミナーを観た。
獣医師の戸島さんの「TSUBASA闘病記」、そして涌井さんの「実録 高齢大型鳥の介護」。
これは3回ずつ観た。
涌井さんの言っていた飼主のQOLについても大事だなと心底感じた。
けれど自分自身の底が浅い(甘い?)人には難しいのかな。(苦笑)

1年中…真冬でも無くならない飼い鳥のロスト。
我が家にも迷子のコザクラを保護しています。
なぜ迷子がいなくならないのか?
これが人間なら?
自分の子供なら?
寝る間も惜しんで探すのでは?
出来ることは全てやり尽くすのでは?
鳥は人間じゃないから?
でもさ、家族だよ?
たかが鳥、たかがペットと思うような人にはお迎えなんて絶対してほしくない。

ロストや事故は飼主の知識があれば防げるものだと思う。
翼を持つ鳥は俊敏だし、 あ! って言う前に手からすり抜けて見えない場所へ飛んでいってしまう。
本当に一瞬の出来事だと思う。
ロストしたことないから分からないけど。
その一瞬って、飼主の油断と過信だと私は思ってる。
だからこそ、未然に防ぐという日頃の意識なのかな。

私も出来ることは何でもやるし、毎月の通院も疑問や不安はすべて書き留めて、診察の時に先生に教えてもらう。
それでも100パーではないわけで。
もしかしたら自分もこれからロストしたり、人間による行動によって我が子を亡くすかもしれない。
先のことは分からないけれど、だからこそ知識をつけて出来ることはする。
不安なことはしない、させない。(食べ物も!与えて良いかわからないものは与えない。)

飼い鳥が短命になってしまう要因もリスト化されているから、鳥飼いさんは是非この本を手に取って欲しいです。

肥満のページについては、ひさびさに「インコの食事と健康がわかる本」を見返してみようと思いました。


「継続する寂しさ、不安も短命要因に」。
何と言うか、言い得て妙…!!でした。
問題行動のひとつ、呼び鳴きを直すためのトレーニング。
呼び鳴きをする根本的な理由は?ってなった。
問題行動の強制よりも、確かに鳥たちの本質的な理解は必要なのでは。
なぜそうなったのか?
そうさせたのは誰なのか?

トレーニングは素晴らしいと思うし、トレーニング時間は鳥も人も幸せ。(石綿美香先生のトレーニングに参加して感じました。)
美香先生は躾ではなく、鳥のトレーニングでもなく、人が鳥を理解するためのトレーニングでした。
バードトレーニングではなく人のトレーニングw

ただやっぱり、我が子たちのご褒美はフード。
この子たちは嬉しい!美味しい!楽しい!なわけで、トレーニングを重ねれば重ねるだけ肥満にも繋がるわけです。
美香先生はごほうびは食べさせる以外もあるとのことですが、食いしん坊万歳な我が子はトレーニングしたら美味しいものが貰えると覚えた。笑
ここが私のバードトレーニングの悩み。
この悩みが生まれてからはトレーニングから離れてしまいました。
と思ったら、P.57にもドンピシャな内容が執筆されていました!

そして、驚いたのは「鳥の病院で行われる検査と治療」で、同種の鳥から輸血を行うこともあることを知った。(!!)
ちなみにこのページでは、糞便検査やそのう検査など基礎的な検査だけでなく、PBFDなどの遺伝子検査については受けたことのない鳥飼いさんはチェックすべきかと思いました。

細川先生の長生きと延命についてのコラムは、涙なしでは読めませんでした。
本当に難しい…。
鳥が喋って意思を伝えてくれることがないなら、きっとこれは究極の選択。

最後に、「人が持ち込む病気と、消毒の重要性」について。
細川先生の言う通り、神経質なくらいで良いと思います。
思わず首を縦に振りました。笑

日光浴やお散歩でキャリーを地面に直置きする方の多さ。
我が家はリトルバードをホームドクターとしています。
コロナ禍の影響で時間前に待合室で待機することが出来ません。
院外(屋外)で待つ人が増えました。
キャリーやキャリーバッグを路面に直置きしている人をよく見ます。
野鳥の持つ感染症のリスクを考えるべきだと思うし、それにはやっぱり知識が必要だと思います。
感染症だけでなく、バイ菌も。
乳幼児を路面に直置きしますか?w

そして、鳥専門店の出入り口にビルコンなどに浸された足拭きマットが敷かれているのかを考えるべきだなと思いました。

長くなりましたが、第二章を読んで私が感じたことです。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?