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「長生きする鳥の育てかた」第三章を読んで


第三章は「鳥を識る=愛鳥を護る」ということが執筆されている。
鳥種によって性格や行動パターン、食べるものも変わってくること(食べ物に関しては例えばローリー・ロリキートは花蜜食であったり、ハイエネルギーを要するコンゴウだったり)を識るべきで、識ることによって愛鳥が幸せに暮らす=生き永らえることを飼主によって鳥生を伸ばしてあげられる。

所謂、昭和の飼い方と言われる飼育者は、まだまだいるのは確かです。
夫も子供のころからインコ複数羽と暮らしてきていて、私の母も子供の頃はダルマインコを飼育していた。
当時の飼育については双方から話を聞いているが、「THE・昭和の鳥飼い」でした。
夫の子供の頃は玄関先で飼育し、夜になればバスタオルを籠にかける程度。
冬場でも保温はもちろんなし。
母はダルマインコを飼育していたが、同じように寝かせる時はタオルを覆うくらいであったと。
主食はヒマワリ。
戦争後に建てた、古民家である母の実家は網戸がない窓もある。
エアコンもない。
夏場は窓を開けていて、そして閉め忘れによるロスト。
近所は探したけど見つからないから、仕方ないけど諦めたと。
(この話から母との鳥に対するベクトルの差で、今でもお互いに確執が。)
このように、昭和の飼い方である鳥飼いさんがまだいるのも事実で、細川先生の挙げている「理解の二極化」はSNSではかなり目立つ。

鳥さんが恐竜の子孫であるということ。
これに関しては、前作の「鳥を識る」も読んだが、ドラマチックでドキドキしました。
ドラマチックなだけでなく、鳥を識るためのたくさんの情報が執筆されています

鳥の祖先はティラノサウルスとか、もうテンション上がりますね。

やっぱり、人も鳥も…相手を識ろうとしないとですね。
人も相手を知ろうとする時って、興味が無いと中身まで知ろうと思えないけど、鳥好きさんなら第一段階はクリアだし!笑
相手を識ることをしてこその「長生きする鳥の育てかた」ですね。

鳥の呼吸器については、薬を小さく小さくしても気嚢の奥まで届かないことがあることに驚いた。
なんて繊細な仕組みなんだろう…!
デリケートだな…と鳥医学を知るたびに思う。

第三章は鳥類の医学について載っているが、挙げられている中に「うちの子も…」と繋がることが複数あった。
鳥さんの病気で少なくないのかも、と。
グリッドインパクションにもなったことがあるし(原因はボレー粉であったため、以降はカルシウムのサプリを使用)、総排泄孔については尿・尿酸についての話であったが、我が子の初産が難産でクロアカ(総排泄腔)脱気味。
治ったと思ったら、繰り返す産卵の結果…今はヘルニア・キサントーマに。

これでもダイエットは順調でかなり小さくなりました。
(今月なかなか落ちない壁に激突!)
リトルバードでも毎月診察してもらっていますが、腸が正常な位置に戻る・動くうちは、リスクが無いとは言えない外科的手術は避けてダイエットをしてキサントーマとヘルニアを小さくしようという作戦(治療)です。

毎月5個前後を1年半毎月産んでいましたが、今は10ヶ月産卵していません。
月一通院を継続して、今年でまる3年。
なんでそんなに産ませてきたのか、卵を作らせてきたのか…後悔ばかりです。
特にセキセイ女子飼いさんは気をつけて…!

「鳥は風邪をひかない」を読んで、風邪は鳥には人のような風邪は存在しないと、前に海老沢先生のツイートで拝見していました。
新年早々に我が子の鼻の穴が小さくなり、ろう膜まわりが鼻水でカピカピに。(向かって右の鼻の穴)

正月でしたが、すぐに予約を取りました。
診察結果は予想通りの副鼻腔炎。
副鼻腔炎は根治しにくい、うまく付き合っていかないとならない病気です。
悪化して蓄膿になると…眼球が飛び出たり、顔面がボコボコになることもあると。


▽鳥医学についてのおすすめはコチラ

▽細川先生のコレも!


我が子の副鼻腔炎については不安でしたが、そこまで酷くは無いが完全に鼻塞とのことでした。
病院では週一で通い、鼻洗浄を。
顕微鏡検査で完全に膿が無くなるまでは1ヶ月近くかかった。
幸い片方の鼻腔は通っており、息苦しさは感じていないでしょうとのこと。
ようやく2月中旬にお薬を切ることが出来て、週一通院も無くなり落ち着いていましたが、先週からまたお鼻の穴が小さくなっている。

この時点で病院へ連絡、今週末診ていただくことに。 
また週一通院再開の予定です。


「鳥と人が似ている点と、その理由」については、多羽飼いの方はよく分かるのかも?と感じた。
我が家で私が悲しんでいる時、涙する時に必ずそばに寄り添ってくれるのはいちばんの先住鳥だけ。
その子が雛の頃は、ある治療で通院が続いていた私は色々なことがめまぐるしく押し寄せてよく泣いていた。
きっとその頃の悲しむ飼主を見てきたからなのかな…?
いつもそばにいてくれるだけで、心ほっこり。
(何の解決にもならないけど笑)

そして、鳥の孤独感について。
1羽飼いの鳥友さんで、やっぱり気にしている方もいる。
けれど…私にはその鳥さんも飼主さんも、とても楽しそうに過ごしているのを知っているし、逆に1羽に集中して飼育できることを羨ましく思うこともある。
正解はわからないけれど、1羽飼いでも幸せを与えられていて、幸せそうにしている鳥さんを見る飼主さんの笑顔。
それが正解なのかな?と思いました。


「「飛ぶ」ことの重要性」を読んで感じたのは、細川先生がこの本を執筆してらっしゃる最中でしょうか、クリップのリスクについてツイートしてらして。
私はその時、迷子のコザ女子を保護しましたが、あまりにも獰猛で困っていました。(今でも、です。)
可愛いけど…血を見ない日は無いですね。

この子の今までの飼育環境も分からないし、年齢も分からない。
今から出来ることってなんだろう?と。
よく行く某鳥屋のお世話になっているスタッフさんに相談を持ちかけました。
その方もコザ飼いなのですが、クリップすることによってかなり性格が丸くなった!優しくなった!!とのこと。
でも飛ぶ鳥の羽根を断つことを考えたら、「丸くなった」のではなく、「ショックで塞ぎ込んだ」のかな?と、細川先生の当時のツイートと、この本を読んで感じました。

クリップについては私自身は今までしたいと思わなかったけれど、保護コザ女子の獰猛さに疲れ果てて一瞬でもクリップしようか悩んだ。
細川先生の注意喚起ツイートをタイミング良く見ることが出来て良かった。
そしてこの本を読んで、この子の未来を奪わなくて本当に良かった。
クリッピングは鳥のためではなく、人の都合のためであることを改めて感じました。 

コロナ禍で犬猫に続いて鳥も愛玩動物…?と感じることが増えました。
「愛玩動物」というワードが私はあまり好きではありません

だって、家族なのに。
「おもちゃにして慰みとすること」って?
は?ですよ、ホント。

コロナ禍でペットのお迎えが増えて、そして捨てられたり保健所に持ち込まれたりが絶えないことを聞きました。
リトルバードでも、ファルコネストでも保護インコの健康診断が去年から多いことを聞きました。
保護された子は本当に良かったよね。
第二の鳥生を幸せに過ごして欲しい。

…全て人の都合だよね。
家にいる時間が増えたから、可愛いし癒されたいからお迎えしたは良いけど、自粛明けになればまた忙しくなるしやっぱりヤーメタ!とか勘弁して欲しい。
買う人がいる限り、売るもんね…。
ペットショップで生体売買やめてほしい。
どんな動物もブリーダーさんや専門店でのお迎えのみにならないかなぁ。


まとまりが悪いけど、第三章を読んで感じたことでした。

















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