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視野が狭くなっていたことに気付いた話

「私、仕事辞めようと思って…」

と高校からの友達の言葉が忘れられない。
社会人一年目同士の私たちだけど、私の視野が狭まっていることにハッとさせられた日だった。

1年ぶりにあったその友達は、所謂大手で安定した仕事をしている。
話を聞く限り、福利厚生も手厚いし、人間関係も良好、働く環境は結構よかった。

でもその子は、今すぐにでも会社を辞めたいらしい。
すぐやめて、もうずっと海外で生活しようかなと。
こんなビルに毎日閉じ込められるのが苦痛。
仕事のモチベーションなんて一切ないとすら言っていた。

理由はふたつ、"業務が楽しくない""日本に対する違和感"だった。

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その親友は、大学時代よく海外に行っていた。
一人で行くくらい、海外旅行にはまっていた。
その中で日本に対する違和感が生まれたのだと思う。

彼女の話の中で大事だと思ったのをピックアップする。

・日本の学費はすごく高い(特にヨーロッパとかは本当に安いのを私のハンガリーの友達も言っていた)
・仕事がすべてじゃない働き方
・土日や夜は家族との時間を大切にする
・仕事含め普段のコミュニケーションの仕方(日本人は壁が厚い)
(※あくまで知っている知識内)

彼女とはもう何年も友達だから、彼女の性格上海外での生活が合っていると私もぼんやりと思う。
全てが全てに当てはまる!とかじゃないけど、話を聞いていたら日本の課題すら感じていた。


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私もほ~んの少しの海外経験はあるから、海外ならではの良さはすごく分かる。

でも、それを忘れていた。しかも都合よく。
今自分がいる環境への穴を見ないように。

考えてみれば、海外で仕事をするのは大変だけど今すぐできることだ。
仕事が人生のすべてではない。深いコミュニケーションをとって悪いことはない。もっと自然の豊かで環境にやさしい暮らしができる場所がある。
教育もしやすくて、暮らしやすい場所が他にあるかもしれない。
今の職場環境には不満だってあるし、それが他の会社、他の都道府県、他の国ではなくなるかもしれない。

生きる環境を変えるからといって、今ある大切な物事や人を大切にしなくなるとかでもない。新しい環境では、新しいかけがえのないものができる。

たしかに、考えてみれば今の環境にはたくさんの"小さな穴"がある。

ただ、ただね。

なんでか分からないけど、今は今の環境が良いって思ったの。
不満とか、苦しいとか、ほんの少しはあるよ。
でもそれが、どうでもいいくらいのことなのかも。それに生きるために適度な負担が必要なタイプなんだと思う。

それと、どうしようもなく"好き"に囲まれているのかも。
今を楽しめているのかも。


(ps.)
盲目的な自分だな~って思うけど、視野の狭まり共に、固定概念に囚われたくないなあって思ったし、自分の今の気持ちも知れたのでした。
私もひょんと「しばらく東京離れるんだ!」って常に言える人でいたい。
自分に素直で視野を広げていることは大変だと思うけど、そのくらい自由の権利を使いたい。
Mちゃん会ってくれて、ありがとう。楽しかった!

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