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遠距離なんて吹っ飛ばせ!!

彼「配属先は釧路市です。」

私「釧路って、北海道?」

空気の流れが止まった気がした。
今年の4月から社会人になる彼の配属発表。東京-北海道間の3年間の遠距離が決まった。

釧路市は今住んでいる東京から飛行機で片道約2時間。相場片道2万円。
なんなら東京-釜山のほうが近い。
国内の中でも彼はかなり遠い配属になった。

会えても3か月に1回?
つまり、1年に4回。
それを3年。3年で会えるのは計12回。

無駄に頭の回転が速くなって、寂しいと思ってしまった。
頭がなんだか真っ白になって、配属連絡の電話は早めに切った。


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本当自分勝手だ。
一番つらいのは彼なのに。
ごめんね。

5年前、彼の浪人が決まったときを思い出した。
あの時の私は、もっと強かった。
「大丈夫。待ってる、一番に応援してるから」
真っ先にそう思えて、別れたくない!と伝えられたあの時の方が、今の私よりよっぽど強い。

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5年間でこんなことを知った。

人間は絶対的に孤独だけど、孤独を感じさせない"誰か"がいるから一人の時間が好きでいられる。

だから"誰か"がいれば寂しくない。

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社会人1年目、新しい環境へのストレスは私も感じた。
それを知らない土地で、遠い場所で、家族・友人がいない場所で過ごす彼。
もし何かあっても、すぐに誰も駆けつけられない場所で過ごすことは、どれだけ寂しいのだろうか。不安なのだろうか。私には分かれない。
せめて、何かあったらいつでも駆けつけるし、絶対一人じゃ死なせない。一人で体調を崩させない。

そう!
本当の本当に私は寂しくないし、彼にできるだけ寂しさは感じさせない。

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春の匂いに、目をそむけたくなる。
別れの季節に、心が揺れる。
寂しいとか言っている場合じゃないぞ自分。大丈夫。

もっと遠距離の人だっているのに…、自分の弱さに笑ってしまう。
でもそれだけ、理由がないくらい大好きなんだよね。



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