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原画イラストの展示会に初参加した話

こんにちは、おはぎすです。
あっという間に新年も明け、気づけば3月。
今年もよろしくお願いします。。!(おい)

2024年は辰年ですね。
辰年といえば。ちょうど12年前くらいにBIGBANGというグループのG-DRAGONさんに夢中になってた時期があり、新年早々は辰…龍…!!と当時を懐かしく思い胸が疼きました。
推しつながりで知り合った方々と、Skypeで夜な夜な話してたこと。
グッズもアルバムも、国内ではなかなか手に入らずヤフーオークションを活用していたこと。
活用しすぎて高評価ユーザーになり、結婚したばかりの先輩に「嫁が東京事変の解散ライブに行きたいらしいがチケットが手に入らない。いくらでもかまわないからヤフオクで探して買ってくれ。高評価じゃないと取引できない」と言われ、ドキドキしながら8倍に跳ね上がったチケットを2枚買ったこと。
無事に発券されてホッとしたものの2階席のなかなか微妙な席だったので、若干気まずくなったこと。

胸がギュッとしてしまい雑談が長くなりました。




さて。今回は、昨年末に初参加した原画イラストの展示会について振り返ります。


つくしチームさん主催の「Artrooming Market08」に参加しました。

参加を決めたのは、キャンセル枠が出ていた8月。
育休を終えて12月から復職すると決めていたので、その前にチャレンジしてみたいと思い、参加することにしました。


Artrooming Marketとは?
つくしチームさんが主催する原画即売展示会。
額縁店がイラストに合わせ額縁を選定し、ギャラリーで展示販売します。
希望者を対象にオンライン販売もあり。
額の選び方が分からず作品数もない私にとってありがたい企画です。
この時は総勢100名の作家が参加し、総数160点の作品が展示されました。

早速つまづいたこと

10月1日までに出店に必要な情報「カラーテーマ」「タイトル」「モチーフ」「販売価格」を決める必要がありました。

9月末、、全く何も決まっていませんでした。
その頃、猛暑がほんの少し落ち着き、公園遊びしやすい気温になっていました。
当時、保育園は16時半まで。娘を迎えにいき、帰り道の途中にある公園へ行き娘が満足いくまで遊び倒す。その様子を0歳児抱っこしながら蚊にさされないようにウロウロしつつ娘を見守る…が日課でした。
見守る中、公園の遊具や、公園にいる人々を観察するのが楽しくて、公園をテーマに描きたいなとぼんやり考えていました。
面白い遊具をドーンと描いて女子高生と子供と公園…みたいなエモいようなオシャレイラストにするのはどうだろう?と思い、試しにラフを完成サイズ(107×154mm)に描いてみることに。

……ち、ちっさい!!!
描いてみると、思った以上に小さくて、描きたかったものがまったく入りません。
遊具だけならなんとか描けるけど、表情わかるレベルで人物をいれたいと思っていたので…ええと、少なくとも自分の力量じゃ無理じゃないか?と。現実をつきつけられます。
しかたなく諦め、とりあえず〆切も近いのでタイトルを考えます。

ずっと公園のこと考えてたので公園の映像ばかり浮かびます。
いやでも遊具描けるか分からないし…とスマホの資料フォルダ(という名の子供付き添い公園の写真ばかり集めたもの)を睨めっこしてたら、それぞれの公園に必ずある水飲み場の存在に気づきます。調べたら結構いろんな形のものもあるし。
鳥も来たりするし。動物が飲む専用のもある。
人物と絡めて、アイディアによっては遊べるかもしれない。

タイトルは「水飲み場」にし、モチーフ「人物」に決めました。
公園だしカラーテーマは「グリーン」で良いか、と。
そして販売価格。かなり迷いました。いざ金額を書くと怖い。果たしてその価値(価格)通りのものが描けるのか?ぐるぐるしましたが、とりあえず額代を引いて参加費が回収できるくらいの価格「7000円」にしました。

とりあえず必要な情報は期日までに送信できた。あとは形にするのみ…!私は気合いを入れとりあえず寝ました。

繰り返し現れるラフ迷宮の扉

さて、なんとなく予想はついていましたが、10月半ばになってもラフが決まりません。
ここぞという一枚を決められない。それが私。
1番筆を重くしてる要因はなにか、分かっていました。値段です。
私は2次創作で本を友人と出すなどの活動はしたことがありますが、絵を販売することはしたことがありません。7000円…買うか?この絵に。そして飾りたいか?この絵を。
この問いかけがずっっっと頭をグルグルしていました。
おしゃれなカフェに飾ってある絵を眺めてみたり、「飾りたい イラスト」で検索してみたり、
近隣で開催しているイラスト原画のグループ展へ足を運んだりしてみました。唯一無二の素敵な作品に沢山触れて、悟ります。
「無理だ。今の私におしゃれで売れる絵は描けない。私の描きたいものを最大限描きたい形に近づけるよう丁寧に描くしかない。少しでも印象に残ってもらうことを目標にしよう!」
まだなにも決まってないけれど、その方向性が決まり少し心が軽くなりました。

モチーフの詳細を決める

水飲み場も様々な種類があります。
おしゃれな外国の水飲み場にしようとしましたが、細部がわからないため検索した画像と同じようなアングルになります。
そのため、近所の公園にあるスタンダードなものにしました。

そして、真夏の猛暑よりマシではあるのものの暑い日が続いて、娘の好きな胡瓜が例年より高額で、
河童とかがここにいたら大変そうだな。。。。とぼんやり考え、その時描いたラフはこちら。

これは。。。なんだろう?
とりあえず寝かせることにしました。


自分では決められない。誰かー!

初回ラフから1週間経過。なんのひらめきもやってこない。それが自分…!というわけで、他の人の意見を聞いてみることにしました。
私は2年ほど前からイラスト大教室というオンラインコミュニティに入っています。
先生はいませんが、さまざまな目的でイラストを描きたい!という人たちが集まって絵の練習したり作品を見せあったりしています。

その中で「イラスト登山小屋」という、製作中のイラストや作品について質問相談できる場所があり、どうしてもラフが決まらないので、以下のように書き込み、良いと思う方へ投票してもらうことにしました。

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【どちらのイラストがパッと見印象に残りますか?】
パッと見た時1️⃣2️⃣のどちらが印象に残るか?飾るとしたらどちらが良いと思いますか?

(どんな印象にしたいか)
前後のストーリーを想像して、楽しい気持ちになってほしい


(ラフ案)

1️⃣散歩犬が水飲みにダイブ。リードをひっぱられて焦る飼い主。遊んでた子供。
水飲もうとして出しすぎた子供、かくれんぼしてた子供、鳩、猫、ごちゃごちゃ。


2️⃣カッパが頭のお皿に水かけにきた。
人が来る前に順番にかけて終わらせるつもりが気持ちよくて
そのままシャーンとかかったままうとうと。子供に発見された。
その様子を見て固唾を飲む仲間のカッパたち。



最初は②を描いてたけど、カッパが唐突すぎるかな?と①も描きました。

結果は7:3の割合で②。投票してくれるだけでも有難いのに、コメントを残してくれたメンバーがいました。

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(以下、コメントより抜粋)

・正直どっちも可愛くて好き!!
だけど河童にウフフってなったので2️⃣にしました🥰

・河童好きとしては2に入れざるをえませんでした!!!!笑
というのは置いといて、1も2もとっても素敵😍✨1も捨て難いけど、サイズが小さめだと2の方が要素が少なくてスっと入ってくる気がする!河童唐突かもしれないけど、印象に残るという観点だったら2かなと思う🥒

・どっちも可愛い!すごく素敵!
私は個人的に細かくて色んな要素が詰まった絵が好きなので飾る!ということを考えたら1️⃣なのだけど…印象に残る!というのは2️⃣かなぁと思いました。
どっちも良すぎて選べない〜!と思いながらも、今回は2️⃣に入れたよ!
2️⃣の作品なら固有色で緑を使う箇所が多いのもあって、見た人がより強く緑テーマを意識すると思うな…!緑テーマを選ぶ作家さんはきっと植物や自然の絵が多いのではないかな?って思うのだけど(私もそう)そんな中、カッパちゃんがメインに据えられた作品は目立つんじゃないかなぁ…と🥒
次のワンシーンは、子どもたちに見つかったことに気がついたカッパちゃんが危機一髪で逃げる💨って感じなのかな?って想像したよ。一冊絵本が出来そうなワクワク感があるね😆
もちろん1️⃣も好き😊
奥で一生懸命お水飲もうとしてる子もとっても可愛い…おはぎすちゃんの描く表情や動きは人間味があっていつもツボなんだ🫶
どちらになっても応援してます〜!ファイト!📣

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コメント、正直に言うと嬉しくて優しくて初見で泣きました。皆にあらゆるラッキーか降り注いで欲しい。
コメントが未完成の、しかもラフ段階のものに対して、反応をもらえたり意見をもらえるのは、とても心強く、背中を押してくれます。

当初のラフ通り、河童を描こう!と決め、ようやく動き出しました。


①ラフ決め

大きさやバランスをiPadのプロクリエイトで調整しておおよそラフを決めました

②線画→カラーラフ

ラフを原寸で印刷し、鉛筆で書き写した後に線画をミリペンで描きました。
マスキングが失敗したので、カラーラフとして塗りました。

実際に形にして、地面のタイル部分がうるさく感じたので削除。実際はそこまでだけと、ポカポカした表現を表したいので、光の差し込みも入れたい!など見直してく中で塗りの方向性を決めました。


③再度線画→マスキング→塗り

なんやかんやあり、完成したイラストはこちらです。
ラフ決定から完成まで約2週間。赤ちゃんが寝てる間にちょこちょこ進めてたのでかなり焦りしたが、なんとか10月末の締切に間に合わせることができました。

(…何かが増えている)
事前に額の提案を受け、選定後、
最終的にこのように額装されてギャラリーに並びました。


イラストから派生した漫画

完成イラストを見たコメントから元ネタをもらい、
楽しく描いた漫画です。

こちらは、メインの河童くんをしゃべらせたくて描いたもの↓

◼︎おまけ◼︎
河童のおじいちゃんに昼間人間と会ったことを話したとき。
(というネタを友達にもらいました!嬉しい!)


…とまぁ、こんな感じで遊び尽くして満足した頃。

12月のギャラリーでの会期中、ありがたいことに購入いただけたと連絡がありました。
しかも2人ほど購入希望者がいらっしゃったとか。
(購入希望者が複数いた場合はその場で抽選となります)
これは、よほどの河童さんファンがいたに違いない…有難いなぁ。
しかし河童好きさんが仮に私のSNSを見て、どう思うだろうか。河童描いてない…と悲しくならないだろうか。シリーズ化すべき…?冬の河童はどんな格好するのかな。そんなことを考えてました。

手元に届いた「お迎えカード」

ギャラリーで購入されたお客さまから、任意で作者宛にメッセージを書いてくれることになっています。
任意と聞いてたので、きっとなかったのかなと思っていましたが、1月に届きました。

まず、「購入者様のroomへ引っ越し」というという表記にグッと心を掴まれつつ。

あたたかいメッセージ、何も読み直しました。
てっきり河童好きな方が手に取って下さったと思ってたので、内容にも驚きました。

ちょうど1月は家族の体調不良が重なり、仕事も忙しくなり、創作意欲も湧かず。というタイミングでした。
そんな中いただいたお迎えカード。

数ある作品の中で、無名な私の絵をこんな風に感じ手に取ってもらえたなんて…!と感動しました。
続けていこう。見てくれる方がワクワクしてくれるように、少しずつでも進化していこう!と決めました。

改めて、素敵な機会をくださった主催のつくしチームさん、ありがとうございます。

5月にも同じ展示会があり、参加予定です。開催期間はゴールデンウィーク!もう少して参加者も募集してるようなので良かったらチェックしてみてください☺️


長くなりました。もっとすっきり書けるようになりたいなぁ。でもほんとに貴重な体験でした。
(お迎えカードは毎日持ち歩いてお守りにしてます。絵を描くぞ!!)

それではまた!

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