SDGsへの評価が分かれるのはなぜか?
SDGsって個人投資家の間ではあまり評判が良くない
理由は
”企業価値に関係ない、投資パフォーマンスに影響しない”
から
SDGsの業界の方は
”間違っている”
”何を言っているのか!”
と反論するだろう。
一方で、個人投資家の多くは
”ほんと、その通りだわぁ”
”SDGsなんてどうでもいい”
と共感してくれると思う。
要因は2つ
①投資パフォーマンスの評価方法の違い
②企業価値を毀損している企業がSDGsを前面に押し出していること
①投資パフォーマンスの評価方法の違い
パフォーマンスの評価は 期間とリスクリターンで考える。
>期間
個人投資家は短期で株価がドーンと上がる企業が好きだ。
結果的に流動性の低い中小型株が対象となる。
もちろん、ドーンと下がることもある。
何をしているかは2の次だ。
中小型に属する企業は事業が安定していない。
SDGsよりも生き残ること、高い成長を維持することが優先になっている。SDGsどころではない。
大型株がじわじわ上がるのに対して、ごく一部の中小型株が短期的に数十パーセントあがるなら、そちらを探す。
個人投資家にとって
”SDGs? 関係ない=投資対象外”
となってしまう。
しかし、どちらが長期投資に適しているかと言えば、事業が安定していてじわじわ長期で上がること。
この
”じわじわ”
が大事なのだ。
”じわじわ”
とは、ボラティリティ(変動率)の低さ
投資において
ボラティリティの大きさ=リスクの大きさ
リスクが低いことが長期で割引率を下げる。
長期の割引率が低いことは企業価値に大きく影響する。
また、
”長期の継続性”
を高めるうえで、事業内容が社会に求められているのかが重要であり、その点では、中小型だろうが、大型だろうが、SDGsの視点は不可欠重要なのだ。
②企業価値を毀損している企業がSDGsを前面に押し出していること
競争力のない事業を継続する企業がSDGsに注力する。
もちろん悪いことではないが、
”その前にやることがあるだろう”
(いや、やってるんだろうと思う、、、投資家は言いたい放題だw)
例えば
PBR=0.5倍
などの指標は市場において明らかに企業価値を毀損していると評価されているということを示している。
そんな企業にはただ投資しないだけでいい。
しかし、そんな企業価値を毀損している企業が
”SDGs”
と言って話題になれば、個人投資家は
”SDGsって意味あるの?”
”その前にやることがあるんじゃないの”
と言いたくなるのだろう。
企業価値を毀損しているということは、継続性に疑問を持たれているということでもある。
その”SDGs”に合わせた行動は継続性あるの?
今目の前の
”SDGs”
に目を向けるのではなく、企業の継続性に注力してこそ、
継続的な
”SDGs”
の活動になるのではないか。
継続性があってこその”SDGs”だよね
”SDGs”
に対する評価の仕方
金融業界の方、個人投資家
ともにお互いの考えを理解しあえたらもう少し普及するかもね