【閲覧注意】許せない話 ~濡れ衣~


※この記事は下ネタ、羞恥要素が含まれます。
 このような表現が苦手な方はブラウザバックを推奨します。


私には2人の弟がいます。
次男とは3歳、三男とは多分5歳くらい離れています。

今回の話は私と(恐らく)三男との間に起きた出来事です。
あの日以降、私は一方的に三男に対して怒りの感情を持っています。

先日の記事で私は三男によって膝に深刻なダメージを負った話をしました。

正直なことを申し上げますと、私としては靭帯損傷なんて大した問題では無いのです。こんなことで弟を嫌ったり、恨んだりはしません。
現に社会人になった今でも弟との仲は良好です。


ただし、今回のエピソードはだけは駄目です。

未だに思い出すとムカムカして仕方が無いのです…


時は数十年前。
私が高校1年生の時の出来事です。

当時の私は(自分で言うのも)難ですが、本当に勉強と部活動しかしていない文武両道の真面目人間でした。

どれだけ真面目かと言うと、高校入学時の自己紹介で「勉強が好き」などと発言したほどでした(そのせいで3ヶ月間誰からも話しかけられなかった

私の真面目さは家族も公認でして「勉強家で兄弟で唯一反抗期が無かった」と言われていました。

学校では勉強と部活動、家では勉強と筋トレをする日々。
まわりの友人達はというとアニメやゲームの話で盛り上がっていましたが、私は(みんなの話に着いていけず)勉強ばかりしていました。

とはいえ、中・高校生となると「性」に対して過敏になるお年頃です。
クラスのみんなはそういった話題で大騒ぎしています。

真面目な私は、そういった話題になると、そそくさと物陰に隠れたり、まわりの友達がそういった漫画を見せてくると、赤面した顔を隠して逃げ回る日々を送っていました。


そんなある日のことです。

私はパソコンで調べながら、期末テストの勉強をしていました。
数時間ほど経ち、調べた内容を印刷しようと思って印刷ボタンを押しました。しかし、いつまで経っても印刷が始まりません。

どうやらプリンタの電源が切れているようです。

当時、パソコンの周辺機器に疎く、プリンタの起動方法を知らなかった私は、母を呼んでプリンタ操作をお願いしました。

母「オッケー、何を印刷するの?」

私「んー、勉強した内容」

こんなやり取りをしながら、プリンタを起動して印刷内容を送信しました。
母が見ている前で、プリンタから少しずつ用紙が出力されてきました。

勉強用に調べた数式や方程式、細かい文字の羅列や問題の数々。

期末テストに向けて、私が調べた様々な情報が印刷される

はずでした…


少しずつプリンタから出力された用紙は…



真っ黒



いや、違う、真っ黒ではない…



これは…絵だ…



絵が少しずつ印刷されているんだ…



これはきっと、私より前に、誰かがプリンタにプールした印刷物なんだ…



いや、問題はそんなことじゃない…



問題なのは…



「何の絵か」だ…



少しずつ…少しずつ…出力される絵。
だんだんとその形が分かってくる。



ああ…これは…脚?



脚だ…女性の…



3次元の女性ではない。2次元の…漫画の女性の脚だ…
脚の…腓腹部(ふくらはぎ)が出力されている…



次は…大腿(太もも)だ…
腓腹部(ふくらはぎ)の次は大腿(太もも)
つまり、このプリンタは脚先から頭までの絵を印刷しようとしている。



大腿(太もも)の次は…



ここで2つ目の問題に直面することになる。



この絵の女性は…



服を着ていなかった…



一体全体、何が起きているんだ?

誰が何の目的でこんな事を?

そもそも何で私はここにいるんだ?

そんな事を考えていた私は視線に気づいた。


母だ…


母は今もなお印刷されている絵を見た後、ニヤリと笑って私に流し目した。

母は気付いているのだ。

この印刷物が…そういう絵だということを…

私の脳内には、今までの母との思い出が走馬灯のように過った。

そして、改めて理解した。

母はそういう人だった。


母は常に私達の事を第一に考える人だった。

朝早く起きて、朝食を作り、私たちを起こす。

私達が食事をしている中、私達よりずっと少ない量の食事を取る。

母の食べる料理は形が悪いものが多かった。

形が良いものは全部私達に食べさせるからだ。

そして、朝食後は大急ぎで私達を送迎する。

学校から帰ると暖かいお風呂が沸いており、美味しい夕飯ができている。

母は何よりも私達の事を大事に思っていた。

母はそういう人だった。


母は私達が新しいことに挑戦すると、とても喜んだ。

母にとっては私達の挑戦が、成長が、何よりも嬉しかったのだろう。

例え、失敗しても、勝負に負けたとしても、母は喜んでいた。

母はそういう人だった。


そう、母は喜んでいるのだ。

硬真面目な私が…

思春期を迎えたことに…

心の底から喜んでいるのだ…

そして、勘違いしているのだ…



…私がこの絵を印刷したのだと…


プリンタからは、既に全体像が出力されている。

この絵の女性には見覚えがあった。

○NE P○ECEに登場するキャラクター

ミス・オールサンデーこと、ニ○・ロ○ンだ…

今となっては分かるのだが、その印刷物は○リム○ン先生のニ○・ロ○ンの同人誌の1ページだった。

「あいつ(三男)は、こういう大人っぽい女性がタイプだったのか…」

なんて考えている暇など私には無かった。

一刻も早くこの状況を打開しなければならなかった。

が、私が弁解する前に母は言った。

母「お母さんはね。
  ○○(私)がこういうことに興味を持ってくれて嬉しいよ笑」

あぁ…違うんだ、お母さん。

これは私が望んだ物じゃない…


これを印刷したのは絶対に三男だ。

絶対に許さない。

いつの日か「あの日、エ○同人を印刷したのは私です」と白状するまでは。

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