谷底から見上げた夜空はあまりにもロマンチックで
こんな夜を私はあと何回迎えられるだろう?昼間の甘ったるさを引きずった生ぬるい春の夜風に髪を撫でさせながらそんなことを考えてしまう。もし今日がその最後の夜だったとしても、残念がる隙もない程に幸福な夜だったと確信した時、少し熱の引いていた興奮はあっという間に再燃し、波のように寄せては返す感動に体が飲み込まれて行くのを私はただ静かに眺めていた。
お守りのようなとある夜の、感情のスケッチ。感想文という名のラブレター。
𓃹
4時に目が覚めてしまう。あまり眠れなかった。中途半