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くるくる回す名刺ホルダー「ローロデックス」がパスワード管理に最適!

【お知らせ】2016年に「日刊キャリアトレック」にて公開した記事ですが、サイト閉鎖につき、noteに再掲いたします。

 ライターのオグチです。パスワードを忘れて困ったこと、ありますよね?

 思いつく限りの文字列を入力するものの、「パスワードが違います」と弾かれ、床に倒れ込んだことも数知れず。逆ギレじゃないですが、そもそも管理すべきアカウントの数が多すぎです。これもインターネットサービスの普及によるものですが、昔は銀行のキャッシュカードの暗証番号ぐらいだもん、覚える必要があったのって。

 しかも、ネット関連のパスワードだと、覚えやすいパスワード=乗っ取られやすいパスワードですから、意味不明の文字列にする必要があります。さらにパスワードの使い回しもリスクですから、全てを暗記することは不可能です。

 ブラウザなどのツールに記憶させておくと楽ですが、別の種類のデバイスでログインするときは結局、パスワードを参照しなくてはなりません。パソコンなどに保存すると、これまた流出する可能性が高くなるので、一般的にはアナログ(紙)で保存することが推奨されています。紙なら、泥棒にでも入られない限り漏れにくいということですが、今どき面倒なんですよ紙での管理って。

 ワタクシも、ずっとクリアファイルにアカウント情報(IDやパスワード)を書いた紙を入れて管理していたのですが、アカウント数が100を超えるあたりで破綻してきました。

 パスワードを探そうとすると、だいたい下のような混乱が起きます。

①目的のアカウント情報を探すのにやたら時間がかかる。

②見つけたと思ったら古いパスワードで使えないこともある。

③仕方ないので、パスワードをリセットして新しいパスワードに変更する。

④記録している紙のパスワードを更新し忘れて、また①に戻る的な。

 よほど几帳面な人であれば、常に50音やABC順に並べかえて整理するんでしょうけど、まぁ数が多いと普通は無理ですね。 

そうだ、くるくる名刺を使おう!

 何かパスワード管理の良い方法はないかとずっと悩んでいたんですが、ある時に「ローロデックス」を使うアイデアを思いつきました。ローロデックスと聞いても若い人には馴染みがないかもしれませんが、くるくる回転させて名刺を探し出せる名刺ホルダーの製品名です。

 90年代ぐらいまでは、かなりメジャーなアイテムで、ちょっとオシャレなオフィスには、これがデスクの上にあったものです。でも今でも使っている人は、かなり少数でしょうね。パソコンやスマホの方が電話番号や住所管理は便利ですから。

これが「ローロデックス」。かつては社長デスクの象徴的なアイテムでした。

 このローロデックスがパスワード管理に最強と思ったのは、次の2つの理由からです。

1.50音・ABC順で探せる

 氏名や会社名の頭文字ごとに整理できるよう、ローロデックスには50音やアルファベッドのインデックスが付いています。ダイヤルを回転、もしくは指でこのインデックスをめくると、その頭文字の名刺がすぐ見つかるわけですが、各種アカウントも「Google」→「G」、「ニコニコ動画」→「に」というように振り分けておけば、非常に探しやすいのです。

2.アカウントの追加や編集が簡単

 ローロデックスは名刺を入れる「スリーブ」ごと抜き挿しできるようになっており、順番の入れ替えや追加が簡単に行えます。スリーブを追加すれば200〜400ぐらいのアカウントを収納することができます。

ローロデックス・パスワード管理の手順

 名刺大の紙にサービス名とパスワード(必要に応じてIDも)を書き込みます。ワタクシは使わなくなった名刺の裏を使っています。※写真のパスワードは撮影用のダミーです。

 パスワードを書いた紙をスリーブに入れます。

 スリーブをローロデックス本体に差し込みます。50音、アルファベッドのインデックスで整理できますので、簡単に探し出せるようになります。

一定の法則によりパスワードの盗難を防ぐ

 この方法で気をつけたいのは、パスワードを盗まれることです。オフィスの机の上に置いておくのは危険です。ハッカーの業界用語で「ソーシャルエンジニアリング」と言いますが、ネット経由ではなくリアルの場面でパスワードを盗まれるケースが多いですから。人の多い環境では、(できれば鍵のかかる)引き出しにでもしまっておきましょう。

 仮に盗み見られたとしても、悪用されないために、書き込むパスワードを一定の法則で変えておくのも有効です。

 例としていくつかのパターンを挙げておきましょう。

・大文字と小文字を逆にする。「RoloDex123」→「rOLOdEX123」

・左右を逆にする。「rolodex123」→「321xedolor」

・特定の数字を文字に置き換える。「rolodex123」→「rolodex1two3」

 これらのパターンは、もちろん自分の頭の中だけにしまっておいてください。

 今回は、たまたまうちにあったローロデックスを活用しましたが、ボックスタイプの名刺ホルダーでも似たような管理は可能だと思いますよ。



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