小黒恵子童謡記念館のご案内
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
本日は、小黒恵子童謡記念館について、ざっくりとご案内します。
記念館設立(1991年~2014年まで)
小黒恵子童謡記念館は、詩人で童謡作家の小黒恵子氏が1897(明治12)年に建築された生家を改築し、1991(平成3)年7月に開館しました。
この記念館には、「この美しい地球に生きる悦びと幸せを、そして緑の自然と生物への愛と平和の心を、童謡を通して伝えたい」という小黒恵子の願いが込められています。
広大な庭には、樹齢400年を超すケヤキなどの大樹が自然のまま残っています。小黒恵子は、緑に対する思いと、生き物に寄せる深い愛情を持ち、草木一本、虫一匹にも心を配り、共に生きていました。
また小黒恵子は、来館者が音楽に親しめるように古い蓄音器や100年以上前に製造された大型オルゴールを設置しました。
蓄音器のレコードは、日本全国から300枚の寄付を受けました。専属ピアニストによる童謡の生演奏や小黒恵子と親交のあった高木東六(作曲家)詩や川田正子(童謡歌手)詩によるコンサートも行われました。
2階では、劇団「民藝」出身で語り部となった松尾敦子氏による「宮沢賢治の民話と童謡の会」が開催されました。
記念館は、こうした庭園の自然や生き物、童謡を中心としたコンサートや展示品を通して、子どもたちの夢を育み、大人にも子どもの頃の心を取り戻す場所として運営されて来ました。
記念館の入場料は世界自然保護基金へ寄付されました。
遺言により記念館は川崎市に遺贈され、2017(平成29)年4月にリニューアルオープンしました。
現在の小黒恵子童謡記念館(2017年~)
その後、川崎市によって、耐震工事、一部改築が行われ、2017(平成29)年4月1日にリニューアルオープンしました。
小黒恵子さんの意思を尊重し、自然や動物を愛されていた小黒恵子さんの作品や思いを身近に感じていただけるような温もりのある「空間」「場」にしていきたいと考えました。
「童謡文化体験の場」「地域の憩い、交流の場」として、小黒恵子さんの功績を紹介した展示の他、貸室、貸ホール、憩いの部屋を提供させていただいています。
古風な門をくぐると、庭には樹齢400年以上のケヤキの木、紅葉等、たくさんの樹木、かわいいビオトープ等があります。
夏には、セミの羽化も見ることができます。
玄関の中に入ると、オリックス(銅版の置物:星を歩く)がお出迎え。1階(モンキーパズル)には、大型オルゴール、ベーゼンドルファーのピアノ、エジソンの蓄音器(蝋管)、ラッパ型の蓄音器等があり、実際に聴くことができます。
また昨年(2020年)8月より、「小黒恵子文庫」を始めました。約400冊の「詩集」や「お話本」があり、ホールでゆっくり読んでいただくこともできますし、貸出可能な本もあります。
開館していない時間帯は、貸しホールとなっていて、コンサート、発表会、練習等を行うことができます。
2階(ニャニュニョのてんきよほう)は、「小黒恵子氏作品」「著名な友人との関わり」「NHKみんなのうた」「日本童謡史」等が展示されています。
詩集や楽譜を手に取ってみることができ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
別棟には、貸室(シンデレラのスープ)があり、小黒恵子さん所有のアップライトピアノがあります。
ホールに比べるとだいぶ狭いですが、合唱練習、楽器アンサンブル練習、会議、講座等にお使いいただけます。
こちらは当館休館日(12月29日~1月4日)以外は、空いていればお借りいただけます。
昨年(2020年)は、新型ウィルス拡大防止のため、当館主催イベントが、ほとんどできなかったのですが、開館日には色々なイベント企画を行っています。
代表的なところでは、
★集まれ!歌のミニ広場
(毎月第一月曜日 10時半~11時半)
★やさしい童話と童謡(朗読)
(毎月1回 11時~)
★コンサート(年間4~5回)
★楽器体験(年1~2回)
★誰でも童謡歌手体験(適時、予約優先)
★オルゴール視聴体験(適時)
その他、3月20日頃には「感謝マルシェ」等も行っています。
昨年からのコロナ禍、みなさまにいらしていただくことが難しくなってきたので、コンサートやイベントの一部は、生配信でお届けしています。
今までは、どなたでも予約なしで気軽にいらしていただけるコンサートやイベントを目指していたのですが、今はそうもいかず…すべてのイベントが、事前予約制となっております。
記念館内を、ざっくりとご案内してきましたが、早く、今までの様に、気軽にフラッと立ち寄っていただける様な日常が戻ってくることを願っています。
それまでは、「換気」「消毒」「3密」等、十分に注意しながら、前向きに進んで行きたいと思っています。
(写真は、コロナ禍の前2019年のイベントです)
その時が来たら、ぜひ、みなさま、遊びにいらしてください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
さて、明日は、他の大型オルゴールの音色をお届けします。
最後までお読んでいただき、ありがとうございました。(S)
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