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FIT太陽光発電のこれから

各電力会社が電力需給実績を公表していますが、
2020年度分が全て更新されたため
集計して、電源構成を見ることにします。

●2030年度の目標
2030年度のエネルギー政策をによれば
2030年度の電源構成は、
LNG火力27%、石油火力3%、石炭火力26%、
原子力20〜22%、再エネ22〜24%を目指しています。

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●2020年度の実績
各電力会社が公表している
需給実績(2020年度)を合計してみました。

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旧一電だけで集計しているため
正確ではありませんが、
既に再エネ比率20%になります。

太陽光発電に至っては
2030年度目標を2%も上回っています。

●これから
菅首相が「GHG排出量を2030年度までに
2013年度比で46%削減」を宣言しました。

GHG排出割合が多い電力分野で
排出量を削減する方法は、
「火力発電に変わる発電に変換」と思っています。

が、すでに太陽光は2030年度目標を
達成していることもあり、
原子力発電の再稼働が大きな動きに
なるかもしれません。

また、住宅への太陽光パネル
設置義務化といった話もあります。

昼間の電力需要が減るかもしれない、
出力を変化させにくいベース電源の増加、
更なる再エネの増加、
これらの要因が決してFIT太陽光にとって
いい結果をもたらすとは考えにくそうです。

脱炭素はFIT太陽光業界にとって
明るいニュースに聞こえそうですが、
日本のエネルギー業界は
次のステップに進んでいるかもしれないです。

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