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超個人的、今日のおすすめの本『ローゼンメイデン』


これは愛蔵版。表紙が好き


 こんにちは、おぐり丸です!
 今回は人気漫画の紹介です!
 言わずと知れたオタク界隈にドールという物を広めた漫画『ローゼンメイデン』です。
 いや違うだろ!と言われるかもしれませんが、私の周りではこの作品を読んでからドールに興味を持った人が多くてですね…。
 アニメも二回やって、どちらもかなり面白く、原作の面白さを損なわない良アニメ化でしたよね。
 オープニングを歌われていた、ALI PROJECTさんも世界観に合いつつ癖になる曲を作られていて、中学時代はもうハマりにハマりました。同じころに魔法少女物にハマって、広義的にゴスロリ系にハマったんですが…まあそれはどうでもいい話。

 では、『ローゼンメイデン』の紹介です!

作者

 作者:PEACH-PIT 先生

あらすじ

 (第1部):引きこもりの少年桜田ジュンは名工ローゼンが作った人形の少女、ローゼンメイデン第5ドール真紅のねじを「まいた」ことで、7体のドールによるアリスゲームに参加する事になり、生活は一変。
 ジュンは真紅を始めとしたドールたちと関わっていくうちに、心境の変化が生まれていく…。
 ドールたちは互いの心臓ローザミスティカを奪い合い、自分たちを創り出した父ローゼンの最も愛する人形、「アリス」になるべく戦いを繰り広げていく。

 (第2部):中学生のころ、届いたハガキに「まかない」を選択した桜田ジュン。真紅たちに出会わなかったことで、変化する機会を失い、ずっと引きこもり続けてしまった。大検をとり、大学に進むも、周囲からは浮いていた。
 ある日、アルバイトをしている書店にあった「少女の作り方」というムック本を見つけたところから、「まかなかった」ジュンはアリスゲームに巻き込まれ、真紅と共にアリスゲームを戦い抜いていく。

 (第3部):まいた世界のジュンは学校へ復学するも、まだ身体は拒否感を持っており校門の前で体調を崩し、いつの間にか保健室のベットで休んでいた。そんな中、教室では水銀燈の契約者である柿崎めぐが退院して転校してきていた。アリスゲームは雪華綺晶という第七ドールによって歪められ熾烈を極めていく。

主要人物

 桜田ジュン…全編通しての主人公。ある時少しの不注意で担任の教師に秘密を見つけられ、「ジュンが凄いと知って欲しかった」担任によってクラス掲示板に貼られてしまい、それがトラウマとなり、引きこもる様になってしまう。ぼったくり商品をあえて買って損するかしないかのスリルを味わってからクーリングオフするという趣味を持っており、姉に対しては初期はあまりいい関係性とは言えず、ブスなどと強い言葉を吐いている。ダイレクトメールに書いてあった「まきますか、まきませんか」という問いが彼の分岐点となり大筋のストーリーはまいた世界が中心。まかなかったのはパラレル世界ということらしい。
 真紅との出会いとアリスゲームへ巻き込まれて行った事で段々と人としても責任等を覚えていき、姉との関係性や周囲の人間とも打ち解けられるようになっていく。

 真紅…ローゼンメイデン第五ドール。その名前の通り、真っ赤なゴスロリの服を着ているドールで、紅茶の味には厳しく、戦う事に関する彼女の言葉はこの作品屈指の名言。だがぬいぐるみたちから慕われる気持ちを読み取った時はジュンを心根の優しい人物だと評したり、紅茶を入れたジュンの姉、のりの気持ちを感じ取りジュンは想われていると言ったり、感受性が強いドールでもある。
 戦闘能力はかなり高く、バラの花びらを使ったり、近くにある人形を使ったりと、臨機応変に戦う。他の姉妹(ローゼンの作った他のドールの事)と違い専用の武器等は持っていない。

概要

 この作品は大きく三部構成になっていて、第一部ではまいた世界のジュンがアリスゲームに巻き込まれますが、ギャグシーンもあったりと結構コミカルです。まあ、雪華綺晶が登場するまでの話ですが。
 第二部は第一部の終盤に起こった雪華綺晶との戦いでいなくなった真紅たちを救うため、nのフィールドへ向かった後の話で、序盤はまかなかった世界のジュンがメインで話が進みます。ここがかなり精神的に来ます。私はこれを読んで真面目に勉強し始めました。
 第三部は第二部で雪華綺晶との戦いは終わらず、まいた世界に物語は戻り、メインのジュンもまいたジュンに戻り、雪華綺晶との決着、アリスゲームの終焉が描かれます。

 一応ちょくちょくギャグシーンは挟まりますが、基本的にシリアスです。
 特に第一部後半からが。ジュン君回りもですが、ドールたちがかなり重い運命を背負って戦っているので、物凄くハラハラします。

個人的おすすめポイント

 まずは、絵がキレイで、日常パートがほのぼのとした空気で読めるという事でしょう。戦闘シーンでは美しさと苛烈さが際立ち、ドキドキ、ハラハラさせてくれます。これは流石少女漫画も描かれている作者様だなと思わされます。

 次は1部と2部、3部に別れているため、物語が深く、複雑である事です。
「まいた」世界は多く存在する日常パートだったりほのぼのとする展開がありつつ、戦闘になるとかなりドキドキさせてくれて、読者はさっきまでの雰囲気とのギャップで物語に没入させられます。
 「まかない」世界では、ジュンの落ちぶれた大学生(?)っぷりが中々フラストレーション(物語の展開への期待感)が溜まりゾクゾクします。
 ただ、主人公である桜田ジュンの過去、第2部に登場する一部の人間はかなりストレス値が高く、イライラさせてくるので、そういう気持ちになるのが苦手な人は飛ばすか読むのをやめた方が良いかもしれません。まあ、どちらもジュンの人となりを知るのに重要な所なんですけど。そこを読む事で、後々気持ちよくなるってもんです。
 この作品は確実に名作で、2024年現在愛蔵版全7巻が出ていますので(全部で1~3部が読める)、中古で何冊も買わずに済むのです。たった七冊!お得!

さいごに

 この作品は私の人生に物凄く影響を与えた漫画の一つです。ファンも多いでしょう。
 だからこそ、まだ知らない人にもこの沼にぜひ試しに肩まで使ってみて欲しいのです。
 今回の紹介した文は私が読んで感じた事やこういう話だよな…と思って書きました。なので、もしかしたらこれをきっかけに読んだ人には、全然ちがうじゃねぇか!となるかもしれません。その時は誠にごめんなさい。
 あと私が一番好きなドールは第一ドール、水銀燈です。