抗うつ薬でトベる!(゚Д゚)ハァ?

5ちゃんで散見するのですが、
「抗鬱薬の使用でハッピーになれるぞ!」と信じ込んでいる方が居られますね?

こんな事を本気で信じている方は、既に簡単かつ容易に幸せになれる、おめでたい構造のお脳をお持ちだと思われますので、
抗鬱薬など不要の極みだと思いますが……?

「サインバルタ炙りでトべるぞ!」
!!(゚Д゚)ハァ?

「ハイになれる抗鬱薬を炙りでカマせば、トリップ確実ゥ!」

多分、こんな思考をなさっているのでしょうかねぇ…
あーー…………(´-﹏-`;)
何もかも間違っている!
なんで?
一体どゆこと??

そもそも抗鬱薬でハイになれる訳が無い!
薬理的に有り得ない!
経口だろうがスニだろうが炙りだろうがトびようが有りません!

それともアレかな?
すごーくプラセボが効きやすい体質をお持ちだとか?

それなら納得できますね!

「プラセボって何のクスリ?」なんておっしゃる方!
もしいらっしゃったら挙手願います!

回れ右!はい!さようなら!

あくまで「サインバルタはトべる!俺はキマったもん!」と言い張る方〜?

作用機序と言う言葉はご存知ですよね?
ですよね??(少し心配になって来た…)

効果が現れる仕組みと言う意味ですよ?
その機序という仕組みに従って作用する。

そう言う事なんですが……

想定外の使用で想定外の効果を得よう!

そう言う魂胆なんでしょ?わかります!

でもね、トべませんから!
絶対にです!

三歳児発案の飛行機よりトべませんから!


「ノリトレンでハッピーに!」

まぁ、大方、鶴見済の著書「人格改造マニュアル」でも読んだのでしょうね?

ノリトレンは統合失調症(昔は精神分裂病と呼ばれていました)の陰性症状に対して用いられる薬です。

正直、全くお勧めできかねます。

理由を聞きたいと?
( ´Д`)=3

そもそも、この理由すら暗に理解出来ない程度の方に詳細な薬剤情報を伝えても理解できるかどうか、甚だ疑問に思いますが、如何でしょうか?

「躁になりたいよー!」
この方も稀に見かけますね?

「躁=ハッピー」
とんでもない勘違いです!

事次第に依りますけど、躁状態の方は得てして鬱の方より遥かに厄介なんです。

躁=幸せなんて安易な考えを持ってたり…しませんよね?

鬱=マイナス
躁=プラス
この考え方は間違いではありませんが、自在に操作できるぞ!なんて思い上がりは捨てた方が良いと思います。

いいですか?(←偉そう)

抗鬱薬(特に三環系)は、絶対にODしてはいけません!
単純に毒性が強いだけでは無く、レクレーショナル的効果が皆無だからです。
薬価も高いですしね…

じゃあ何で処方されるんだよ!?
と問いたい!問い詰めたい!
ですよねー?

そうですね…
すごーくアホで、マニアックな例え方をさせて貰いますよ?
因みにかなりのおっさん向けネタです。

大昔のビデオゲーム「ドルアーガの塔」
これに登場したトレジャー
「ポーション·オブ·エナジードレイン」

抗鬱薬の効能とは、これとほぼ同義です。
単純には「ギル(主人公)を弱くする」となっていますが、詳細には「ギルの体力を低い一定の値にする」なのです。

入手時の体力が高かろうが低かろうが、低い一定の値にするのです。
抗鬱薬の効能とはこれに尽きます。
「低い一定の値にする」です。

三·四環系でも、SxRIでも変わりません。

効果の強さや傾向。同様に副作用の強さ等、若干の差異はあれど最終的な目的は同じなのです。

でも、抗鬱以外の目的に処方される事もあるんです。

三環系の製剤は頻尿症状の緩和に用いられますし。

SNRIはペインクリニックで神経性疼痛の緩和目的での使用が推奨されている程です。

最近ではNaSSaを入眠補助に用いる事も珍しく無いですね。

最後に
私の率直な見解を述べさせて頂きますと、
抗鬱薬とは、壮絶な毒性と副作用を承知で、止む無く使用する、抗ガン剤みたいなモノです。

三環系の時代は特にそうでした。
SxRIの登場からですね。比較的容易に処方できるようになったのは。

しかし、それでも少なくはない副作用に悩まされるケースが多々生じるんです。

ちんちん勃たなくなっちゃうの、スゲー困るでしょ?男の子なら判るよね?

いざ!って時に全く濡れない!想像してみてよ?お嬢ちゃん?超良いムードなのにお○こはカピカピ!惨めですよ?お互いに…

要しますと、
抗鬱薬とは鬱と言う精神のガンに用いられる薬なのです。
そんな薬をレクレーショナル目的で使用したいと思いますか?
リスクを遥かに上回る快楽を有するのならば理解できますけど、そんな事例は全く有りません。

少なくとも、私の知識、今までの事件、今後の展開を総じて推察しますが、抗鬱薬と言う分野に於いて、
レクレーショナルに用いる事が出来る製剤は存在していませんし、今後も研究·開発される事は無いでしょう。

まぁ「俺は今、クスリをやっているッ!」感を得たいのならば別の物質をお勧めしますけども、如何でしょうかね?

え?何ですって?
「自殺したいのでアナフラニールがいっぱい欲しいです」
なななんと!!
それ、病気だと思うので、どうかお早めにお医者様に相談なさって下さいね?

クスリなんてモノは使わずに済めばそれがイイの!

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