Ubuntu 24.04 LTSでYocto Projectをビルドした際のメモ

今年の1月にゲーミングPCを買ったのですが、ゲームだけでなくUbuntu入れてYoctoをビルドしたいというのも目的の1つでした。で、Ubuntu入れようとしたのですが、Ubuntu 23.XXのインストーラがゲーミングPCのグラボに対応しておらず、諦めていました。ですが、先日Ubuntu 24.04 LTSがリリースされ、またインタフェース 2024/05月号の別冊付録に「Yocto Projectスタートアップ・ブック」が付いていたので再チャレンジしてみました。
Ubuntu 24.04 LTSのインストールについては、問題なく実行することができました。
Yocto Projectの環境構築およびビルドについては、基本は別冊付録に従って行いました。手順をここに記載することは無断転載になるので差し控えますが、いくつか詰まったところがあったのでメモしておこうと思います。

1.開発に必要なパッケージについて
前準備として必要なパッケージをインストールするように書かれており、その中にlibegl1-mesaとpylint3も含まれているのですが、sudo apt install 〜でこれらをインストールしようとすると、パッケージが見つからないといってエラーになってしまいました。ググったところ、pylint3についてはpylintをインストールし、pylint3という名前でエイリアスを作成すれば良いとのこと。こんな感じ:
 sudo apt install pylint
 which pylint ・・・pylintがどこにインストールされたか調べる。→/usr/bin/pylintでした。
 cd /usr/bin ・・・pylintのあるディレクトリに移動して
 ln -s pylint pylint3 ・・・同じ場所にエイリアス作成
libegl1-mesaについてはUbuntu 24.04用のパッケージがなさそう(?)だったので、とりあえずそのまま進めることにしました。

2.bitbakeでのビルド時にエラー
ビルド時にen_US.UTF-8のlocaleが無いとエラーになるので、/etc/locale.genを修正してen_US.UTF-8を有効にします。下記記事を参考になさってください。

また、ビルド中に「PermissionError: [Errno 1] Operation not permitted」が表示されることがありました。これについては下記記事に対応方法が記載されてますので、ご参照ください。

ここまでやったら後はすんなりとビルドが通りました。できたイメージを実際にRaspberry Pi zero 2Wで動かしてもみましたが、ちゃんと起動できました。

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