データ型の変換

1.記事の内容

 プログラムを作っていると、数値型のデータを文字列として操作したり、逆に数字文字列を数値として計算したいことがあります。 このようなときは、データを操作する前にデータ型を変換してそろえる必要があります。
 この記事では、「キャスト関数」を使ってデータ型を変換する方法を説明します。

***わからない用語があるときは索引ページへ***

2.キャスト関数

 データ型を変換することを、「キャストする」といい、pythonでは以下のキャスト関数が用意されています。

■int(<数値の文字列型データ)
 int(<浮動小数型の数値データ>)
引数データを整数型に変換する
浮動小数型のデータの場合は小数以下を切り捨てる

■str(<数値型データ>)
数値データを数値の文字列に変換

■float(<数値の文字列>)
 float(<整数型データ>)
引数データを浮動小数型データに変換

サンプルプログラムで使い方を確認しましょう。

##cast_ex1.py


##文字列の数値を整数型に変換
str1 = "10"
int1 = int(str1)
wa = int1 + 5
print("10 + 5 =", wa)

##文字列の数値を浮動小数に変換
str1 = "5"
str2 = "0.1"
float1 = float(str1) + float(str2)
print(str1, "+", str2, "=", float1, "\n")

##浮動小数の数値を整数型に変換
float1 = 10.3
int1 = int(float1)
print("元のデータ:", float1)
print("整数に変換:", int1, "\n")

##数値型のデータを文字列に変換
int1 = 3
float1 = 0.1
str_i = str(int1)
str_f = str(float1)
str1 = str_i + " + " + str_f + " = "
print(str1, int1+float1)

実行結果の出力は以下のようになります。

10 + 5 = 15
5 + 0.1 = 5.1 

元のデータ: 10.3
整数に変換: 10 

3 + 0.1 =  3.1

キャストは他にもできることがあるのですが、詳細を知りたい方は公式ドキュメントも参考にしてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?