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BLマンガは男性向けエロマンガと同じくらい規制してる

女性向け、自粛や自主規制しすぎなので、ちょっと楽になれたら幸いです。このnoteは『男性向けエロ本はBLマンガよりもゾーニングしている』と誤解されている方と行った会話を元に書かれています。

大丈夫です、同じぐらい雑で、同じぐらいちゃんとしてます。BLマンガは堂々と消費しよう。

その方は多少楽になったようですが、こだわりポインツは人それぞれなので分かりません。
いや私はそんなこと気にしねーし!別の意見を持ってるし!って方は不要なnoteです。

※男女エロはR18禁だろ⇒ベルセルクの”触”は? バキSAGAは? どちらも消しでセーフです

※18禁じゃないエロマンガ漫画を置ける本屋やコンビニが減ったので
※「もういいよ!R18にするわ!」と、今ではR18禁になった雑誌について触れた部分もあります
※昔はホットミルクも快楽天も成年指定じゃなかったんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!

成年指定ってなんだ?

ゾーニングを行うか否か。リアル書店の成年指定基準は、だいたい性器の消しです。性器さえしっかりと消していればセックスしてるエロマンガもゾーニングの対象外。すごくシンプルです。

男性向けも女性向けも、成年マークは同じルールです。都の不健全図書指定も平等。原則、性器の消しが甘いのはダメです。

官能小説は絵や写真がないから、挿絵や表紙に気を使えばOK。セックスありのBLマンガやレディコミは自主規制をしていないのではなく、性器の消しがしっかりしていて成年マークが不要。だから、同様の修正レベルの男性向けエロマンガ同様に一般流通可能なだけです。

指定のないエロマンガであるレディコミも大体そうです。いやマジでOKなんですよ。怪談とかホラーの適度なゴア描写がOKで、青年誌に出てくるエッチなシーンが通るならOKなんです。

異性愛のエッチな本はOKで、同性愛はだめ?なぜだ?ポリコレの歪んでない部分ぐらい摂取しておけ。エッチな本はエッチな本として同列に扱え。なら同レベルの流通で問題ないのです。

成年指定のない男性向けエロ漫画はいっぱいある

成年指定のあるBLマンガは少なく、成年指定のある男性向けは多い。これは数の差。それだけの違いです。BLマンガは堂々と消費して恥じる必要はありません。だってちゃんと性器消してるんだから。

では成年指定のない男性向けエロはどれくらいある?どれぐらいのエロさなのか?メジャーどころだと『快楽天』は成年指定ないです。
また同じく売上も高かったホットミルクも成年指定なし
(現在はコンビニで売られなくなったからか成年指定有り。ビックリした)

そして単行本にする時に成年マークを付けて、消しを薄くします。

これがルールは一緒だけど男性向け成年指定の単行本が目立つ理由です。
黄色マークか18ペケマークが目印です。女性の方はちょっとDLsiteで買ってみて「マークなしでもこれぐらいはありなんだ!」と確認して頂ければ幸いです。

男性の方は快楽天と官能小説はセーフだと認識して下さい。

余談。後で読むほうがいいよ。
なお通販サイトでは消しをしっかりしていて、書店では誰にでも売っていいエロマンガでも
『R18確認』を入れることがあります。通販サイトやアプリ側の配慮です。
またコンビニ向けに各都道府県の条例で厳しい制限をすることはあります。
ですが書店では売っていいです。
どれくらいエッチな内容の雑誌や単行本がOKなのかは
特定の作家や雑誌が叩かれるのは本位ではないのでリンクは張りません。

なんでBLは成年指定が少ないのか?

R18成年指定本は、18歳未満(正確には18歳を迎えた後の4月2日以降)への販売が禁止されています。年齢確認が都度必要になりますし、ビニールがけで外から読めないようにして、陳列場所を分ける必要があります。

面倒くさいので「置きたくない本屋」は男性向けでも多いです。というか、ほっとんどの全国書店では置いてないです。だからエロ本屋さんや、エロマンガを置く男性向けマンガ専門店が産まれました。あまりに成年指定のある本が一般書店で置かれていないから、一極集中して何とかしてます。

そういうエッチな本の店で頑張るのか?消しを強くして、たくさんの一般書店に置いてもらうべきなのか?出版社は判断する必要があります。結果として、男性向けエロマンガをR18表記なし、成年指定なしで販売することも多いのです。

数の多い男性でもそういう状況なのに、数が少ないBLは?無理だよ。

書店の棚を維持するのは鬼滅と戦うこと

書店に棚を確保してもらうのは難易度が高いです。陳列場所を隔離≒ゾーニングする場合、一つの本棚丸ごとという事になります。その棚をわざわざ新しく作る価値があるかどうかは、鬼滅やワンピースを死ぬほど積んでアピールした時の売上を毎月超えられるかで考えてみましょう。

新しい本を入荷して場所を作っても、すでに置いてあるジャンプ棚を増やしてお客さんの目に入る可能性を上げた方が売上いいならそうするでしょ。売れてない本が並ぶスペースは、薄利多売の本屋さんにはほぼありません。

本は新刊が一番売れますので(※例外、鬼滅の刃)、新刊数も重要です。書店の本棚1つでおよそ数百冊並べられます。毎月そこに数冊しか発売されないのであれば、売れ筋商品だけで埋め尽くされるには何十年かかる

消しが薄い、ゾーニングされたR18本を出すのはデメリット大きすぎです。消しを強くして、一般向けで団結したほうがクレバーな判断です。読者と本屋と出版社でゾーニングしなくていい売れる棚を作りましょう。

エロマンガは消しがちゃんとしてれば普通に売って良いんですから。

まじで成年指定のないエロマンガや官能小説、いっぱいありますから。
あるのが普通。気にしない、気にしない。
今まで気づかなかったならば、それは書店側の努力。もしくは謎の団体や母親の圧力。
アダルトビデオがR18で、消しの薄いエロマンガが18歳で、エロゲーが18歳だからって
基準を守っていれば読んで良いセックス有りの小説やマンガは存在してるんです。
映画にもあるんだから当然です。

棚作りをやってれば自然に自主ゾーニングができる

消しがしっかりしたエッチなマンガを小学生が買いに来ても止められません。エッチなマンガはダメ、エッチな小説はOKとか書店側が勝手に選別することはしちゃだめです。表現規制になっちゃう。

実際には母親(子供が買った)や変な団体(買わない)がやって来ます。
母親はホントやめてやれ。怒りに来てるから会話不能。困る。

そのためそれとなく男女問わずエッチな本は書店で隔離されたり、
子供が来る箇所から離れて棚が作られます。
本来、成年指定がないなら本来不要な「ゾーニング」を店舗独自でします。
手に取るのが恥ずかしいし、そういうものはまとめて場所を認知されれば売れる。変な人から変なクレームが減るので時間効率がよい。

そういう対策は売上や残業時間を減らすために自然に行われます。
なので、一部の人からは刺激的に見える本は適切な場所に置かれるように、利益のために調節されます。

成年指定がないからといって、売上きにしてたら雑には置きません。

大型書店中心の勤務だったため、小さいお店の内部事情はいまいち分かりません。
少女漫画とBLがくっついてる!という声をRT言及でみましたが
少女漫画は逆にちゃおなど幼稚園~小学生対象を隔離してるので事故は少ないです。
ドラえもんやポケモンやコロコロ関連書籍とまとめたり…。

そもそも少女漫画、18歳未満に売っていいちょっと刺激的な内容が含まれるので
中学生以上が対象であればBLと並べて問題がないのでは…?
中学生ぐらいがうっかり買って目覚めたのは”本との運命の出会い”だからいいでしょ!
(男子中学生がエッチな本を見て性癖決定するのと一緒では…?)

なお男性向けは両方売れる店なら消しが少ない方が売れる。
両方買えるならね!そりゃね!
自主的なゾーニングの先のお話。
男性向けエロマンガは指定有りでも指定無しでもだいたい大半のページでセックスして、
表紙も肌色面積が高めです。際どい水着きてるのをみて面積多いなーって麻痺するときも。

BLは大半のページでセックスする本もあれば、決めシーンにしかしないものなど差が激しいです。
表紙も装丁凝っててマット!肌触りがいい!気を使ってる!服もおしゃれ!!というものもあれば
「上半身を脱ぐのが男性は普通」という観点からみても肌色面積がヤバいものもあります。
レーベルや出版社で若干の傾向はありますが、作者が同じでも単行本毎に違うこともあります。

結構違うから、更にゾーニングが必要か?という問題は
「量が増えて棚がもっと確保できないと無理」なので非現実的かと。
棚問題を解決しなければ「じゃあ置くの無理です=死」になります。

またそれが必要か?というと個人的にはあんまり…派です。
男性向けの非エロマンガ雑誌にもエロ要素強めのものが存在するように
BLの中にどぎついものがある事が特に問題になるとは思いません。

ジャンプなどの非公式商業アンソロジーについて

非許可だから叩かれることもありますが、男性向けのジャンプヒロインのパロディAVに同じ様に叩く方は少ないです。プリ●●●のパロディレズAVはあってもジャンプ女性向けパロディAVはありません。よくあることです。

自分がそういったものを買ったり寄稿するかは別として、自ジャンルにそういったものが存在することは恥じる必要がありません。よくあることです。

女性向けではパロディ同人誌の大規模な同人ショップ流通や、電子販売は叩かれやすいですが男性向けはエロ同人誌の電子販売もバンバンやってる方も多いです。そういう違いです。あんまり気にするな。

コンビニ売りの非公式鬼滅の刃ガイド本とか完全解説とか、そういう怪しい本と一緒です。あんまり気にするな、内容が他社の考察や資料のパクリとかマジやば案件もある。同人アンソロは100%自分で描いてるだけでも偉い。

…よくある間違えて買った、隣に並んでた、はレアケースです。ブックオフの立ち読みとかじゃない?書店で本を並べるのはパズルで、ジャンプコミックスとアンソロはサイズが全然違います。並べづらいしでかいしジャンプ棚は超激戦区なのでまずそんな売れないものを並べて置きません。置いてあったらそれはそういう客層をあえて狙ったか、マジで理解のない店です。

>RT言及 新刊棚は…ありえる…判型と入荷冊数と扱い全然違うし、女性向け新刊コーナーに置く方が売れるからまず少年漫画コーナーには並ばないけど…。

本屋としても権利者からストップが来ない限りは売るしかないです。
やってきた商品を売らないのは、書店が勝手に検閲や表現規制をしてるということです。
特定の差別や、捏造された歴史本などまずい思想の本、違法コピー推奨本ではありません。
もっとやべー明確に悪質で公式に迷惑かける本はいっぱいある。
あんまり叩かんといて下さい。

なんで見逃されてるんだろうね

男性向けで同人誌を電子含めてむちゃくちゃ売ったマンガ家さんや同人作家さんが公式スピンオフを描く≒確保されることはたまにあります。すでに売った実績があり、売上部数は読みやすく、人気も確実。

出版社からしたら美味え。マンガ家さんや同人作家さんからしたら、公式から声をかけられたら断りづらい。Win-Winに見える。そういう事もあります。なんで見逃されてるんだろうね。理由は分かりません。

見逃されて出版された以上、過度に嫌うのは辞めといてあげて下さい。

個人的には女性向けの非公式商業アンソロジーは
「公式でアンソロジー本を出さない=商業的にバッティングしない」から放置している派です。

ジャンプは公には女性読者が少ないことにしていますが、
女性ファンに向けたグッズ販売はガンガンしてます。
放置したりコントロールできるようにしておき、
キャラクター人気や傾向などの商業展開の判断材料として扱っているかもしれません。
全部推察なので真に受けないで下さい。
それはそれとしてジャンプ史観ではジャンプの女性読者が少なかったり居なかったことになったり
無視することの大義名分を強調して、ジャンプ読者であることに罪悪感を抱かせるの。
さすがにそれは許せないぜ。

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