そもそも、"30人の壁"とはなんなのか?
まことしやかに囁かれる30人の壁ですが、私の実感としては確かに存在しています。ただ、壁というほどはっきりと人数が決まっているわけではなく、大体チームメンバーが20名を超えたあたりから変化が起こり始め、50名を超えるとどんな人でもはっきり実感します。
そして、この30人の壁に当たるとこんな症状がチームに出てきます。
・チームの新人が活躍するまで、なんだか時間がかかる
・予想もしていなかった人が退職していく
・チームのスピードが落ちる
・メンバーからマネージャーが何考えているか分からないという不満が出る
などなどなど
私の経験では、この問題はたったひとつの原因から来ています。すなわち、コミュニケーション力だけでチームを引っ張る限界値。である事です。
チーム人数が4-5名の時はリーダーは自分への信頼だけでチームを引っ張る事ができます。なぜならば、朝話して、ランチを食べて、時には懇親会をしてというふうにコミュニケーションを取る頻度が高いので、自分のビジョンを伝えたり、メンバーの意見を聞く事が高濃度でできるからです。
コミュニケーション力さえあれば、メンバーはあなたのプランを理解してくれ、また、彼ら自身の不満や不安が十分に解決されていくので思い切りパフォーマンスを発揮できます。
ところが、メンバーが増えてくると残念ながらかつてのような頻度のコミュニケーションは不可能になってしまいます。
例を出しましょう。私は1on1がマネジメントの基本だと思っていますが、仮に週に30分の1on1を全メンバーとするとします。
そうすると、5名の時は2.5時間で良かったものが、20名になると10時間もの時間を費やす事になってしまいます。
実に、1営業日以上を費やす計算です。メンバーとお話する事だけが仕事だと良いのですが、当然そうではないので、ほとんどの場合「ごめんちょっと時間取れないや」を連発し、いつの間にか頻度が下がっていきます。
で、ある日突然「実はやめようと思うんです・・・」という世界で一番聞きたく無いワードをメンバーから聞くことになります。
解放はシンプルで、マネジメントをフレームワーク化していく事です。
以心伝心からルールへ
直接対話からサーベイへ
自分だけではなくチームでのマネジメントへ
実際に私はそんな感じで乗り切ってきていて、4回目となる今の組織運営ではかなり先回りした対応ができている実感があります。
このnoteでは、具体的にどんな事をしていったのかを少しづつ公開していきます。
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