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生活排水・雨水の排水処理について⑧~畑や家屋周辺の施工例~

穴に埋める瓦に関しては、土地の整備中に地中から掘り出した大量の瓦や陶器やガラスがありました。また、竈や祠や汲取式トイレの汲取口などはつり機で破壊したのですが、それらのコンクリートやモルタルやレンガの破片を処分するために、種類ごとに土嚢袋に入れて、倉庫に保管していていました。土嚢袋100袋は超えていました。これらを穴に埋めて排水対策に使うことにしました。

さらに瓦に関しては、近所の2軒が山のように古い瓦を積み上げて置いていて「いらないからあげる」と言われ、もらったものです。ちなみに花壇コーナーの仕切りに瓦を使っていたのですが、その瓦にからみ付くように植物の細かい根が生えていました。同じように自然の石も近くに置いていたのですが、そちらの方はそこまで根が広がっていませんでした。造園業者の社長からは「瓦自体に保水性がある」と言われたのですが、そのデメリットがありつつも、植物の根を張り巡らせるという点では瓦のほうが有効なように感じました。

鉢や皿などの陶器の破片やガラスもゴミとして地中から沢山出てきましたが使用しませんでした。磁器の破片は鋭角的にって危険なのと、硬く風化しずらいため、市の処理施設へ持っていって処分することにしました。また自然石も別の用途で使うので使用しませんでした。主に使用したのは、瓦、コンクリート、モルタル、レンガなどです。それらをハンマーで細かく砕いてから使用することにしました。

竹や木の枝は許可をもらって近所の藪を剪定させてもらい用意しました。竹に関しては近所に女竹、真竹のどちらも生えていました。竹の枝を切り落として、枝と幹を分けて準備しました。ちなみに女竹は、枝を切って穴に入れたところ、下の写真のように切断面から新しく竹の芽が出てきたところもあったので注意が必要です。高田さんは孟宗竹を使っているみたいです。

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炭に関しては、無煙炭化器を使って剪定枝や大工工事で出てきた廃材を燃やせば大量に作ることができました。

実際の施工例です。

畑では、アースオーガで数メートル間隔で、腕がすっぽり入るほどの深さの縦穴を掘りました。その穴の底に炭を撒き、竹を入れてハンマーで叩いて地中に深く埋めます。穴と竹の隙間に葉っぱのついた竹や木の枝を差し込みます。更に籾殻を撒いて隙間を埋めて完成です。その手法で南の畑に何十箇所も穴を掘って埋めました。畑地帯に関しては、耕運機が入る可能性があるため瓦やコンクリートなどを入れるのは止めました。南の畑の排水は、この手法でかなり改善されました。

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家屋周辺では、スコップで溝を掘って、場合によってはアースオーガで溝の何箇所かに縦穴を掘りました。その溝や穴に炭を撒いて、オーガで掘った穴には竹を入れました。それから竹や木の枝を入れて。瓦やコンクリートやレンガをハンマーで割って放り込みました。完璧ではないですが、家屋周辺の何箇所かの排水は改善されました。

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