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生活排水・雨水の排水処理について⑦~ボラ土よりも籾殻の方が有効だった~

このアースオーガを使って縦穴を掘っていて気がついたのですが、穴を掘って埋める際に、最初はボラ土を使っていました。しかし、ボラ土では何回か雨が降った後に見てみると、周囲の土と混じり合ってボラ土を入れた穴は消滅してしまい、結局は排水の悪い状態に戻っていました。数週間もすると、地表を見る限りボラ土を入れていることすら分からない状態に戻っていました。試しにスコップで掘って地中部を確認するとボラ土の粒子は残っていて、全く排水性が改善されていないということはないのですが、それでも劇的に改善されていませんでした。

そこでボラ土以外に『現代農業』の縦穴特集に書かれていた「籾殻」を試してみました。

少し前に友人の農作業を手伝った際、お礼に大量の籾殻をもらっていました。乾燥脱穀施設のカントリーエレベーターに連れて行ってもらい、そこで軽トラ一杯に積んでもらいました。カントリーの職員の方から「何に使うの?」と不思議そうな顔をして質問されたので「土壌改善に使います」と説明しましたが、あまり納得されていませんでした。

その籾殻をアースオーガで掘った穴に入れてみました。

これはかなり効果がありました。ボラ土と違って何度雨が降っても穴に入れた籾殻は残ったままで、周囲の土を混じり合うことはありませんでした。数ヶ月経っても穴に入れた籾殻は残ったままでした。

排水対策にはボラ土よりも籾殻の方が有効でした。

ただし軽トラ一杯にもらったといえ、深い縦穴をいくつも掘って籾殻を入れていればすぐに無くなります。カントリーエレベーターで籾殻をもらうには、農協の組合員でないともらえないようです(直接その場で聞いたわけではありませんが)。ちなみに、この籾殻ですが、地表に敷いておけば雑草対策にもなります。穴の深さは、オーガのドリルの長さの限界まで掘っていました。一番よく使っていたドリルの長さは780mmでした。それに畑の排水対策だけでなく、家の周囲の排水対策をする必要があります。

ちょうど、この『現代農業』の竪穴特集を読んで、インターネットで排水対策について調べている時でした。高田宏臣さんという庭園業を営んでいる人が書いたブログと出会いました。それから、高田さんの書いた本を図書館で借りてきて読みました。

縦穴を掘って、地中に炭や籾殻燻炭を撒いて、周囲に生えている竹や木の枝や葉を切って入れて、もしくは瓦など入れて、土の中に空気が入るようにして土の質そのものを改善していこうという理論と出会いました。(高田さんは、エンジンオーガまでは使っていません。ダブルスコップや移植ごてを使われています。うちは、30センチほど掘ると、スコップでは掘り取りが難しい灰色の粘土層が出てくるためです)


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