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田舎で出会った動物たち① ~天井に潜んでいた動物は~

農村部で生活を始めてから都心部では、なかなか遭遇することのできない動物たちと出会いました。そんなご近所にいる人間以外の動物たちについて書いていきます。

古民家を買って屋内の解体作業をしたりしている時でした。「なんか獣臭い匂いがする……」と感じることが多々ありました。屋内にお菓子などの食べ物を置いて帰ったことがあるのですが、数日後に来てみると、袋が破って食い散らかしていることもありました。最初の頃は「近所の猫が屋内に入ってきて荒らしているのかな」と思っていました。家の下のは猫が入ることができる隙間があります。過去にも何度か近所の猫が、その隙間から出入りしているのを見たことがありました。

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写真のように屋内は床を外して解体作業をしていたので出入り自由な状態でした。

そんなある日のことです。

北西側の昔は竹林だった場所で剪定した木を燃やしていたところ、屋根の上で何かが動いている気配がしましました。ふと目を向けてみると、ある動物が僕の方を見てました。

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タヌキなのかアライグマなのか、どちらかに似た動物が屋根から僕の方を見ていました。

この動物ですが、最初はどちらなのかはっきりと区別ができませんでしたが、ネットで調べてみるとアライグマは壁などを登って屋根に上がることがあるが分かりました。ただ、農村部なのでタヌキはいるだろうとは思ってはいましたが、まさかアライグマがいるとは思ってもみませんでした。

どうやら屋内で漂う獣臭い匂いの犯人は、このアライグマのようです。

上の写真のアライグマの横に映っている藁は、藁ぶき屋根として使われていたものと、天井に藁が山のように積まれていて、その一部がはみ出してしまったものです。昔の人たちは天井に藁の保管をしていたらしく、保管のついでに天井に置いておけば断熱にもなるとメリットもあったようです。

それから数か月後、夏頃になってから近所ではスイカが食い荒らされる事件が連発しました。どうやら、このアライグマが犯人のようで、畑で育てていたスイカの大半が被害にあった家もありました。市役所に相談しても対処してもらえなかったようで、コメリで檻を購入してきてパンを設置してアライグマを2匹ほど捕獲している近所の方がいました。

ちょうどその頃、天井に上がれるように一部を解体して初めて屋根に上がってみました。それから山のように積まれた藁を一日がかりで外に全部出して燃やしました。アライグマと遭遇するかもしれないと思っていましたが、どこにも彼の姿は見当たりませんでした。

天井はすっきりと掃除が終わって藁も全てなくなりました。

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僕の家の屋根にいたアライグマも捕獲されたのかなー

と思っていました。

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