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おーカナダ

一昨年のイベント「キッズマルシェ」で人気だったラー油を正式に販売しようと奮闘しているのだが、なかなか思うように進んでいない。

カナダは食品販売の規制が厳しいというのは聞いていたが、さらには物価、送料、税金がぼろくそ高く販売の道へのハードルが高くなる。こういった状況が国内のビジネスの競争力の低さを生み、クオリティが低いのに商品価格が高いという悪循環を生み出しているのだろう。small businessにとって、この状況は非常に厳しい。

カナダは社会福祉国で労働組合(ユニオン)が強い。食品の販売基準を判断する機関であるVCHのほとんどの職員がユニオンと言われる人たちだ。

このユニオンがなかなか手ごわい。2人目を産んで退職するまでユニオンワーカーだった私なので、ユニオンと働くフラストレーションは心底体験済みだ。

有給、病休など待遇が良いのはもちろんのこと、日々の休憩時間もしっかり確保されている。ランチ休憩の他に午前中15分、午後15分のお茶休憩がある。最初は、「お茶休憩?ぷっっ誰が取るの(笑)」と思っていたのだが、もちろんしっかり休みを取るので10時、12時、3時に電話をしてはいけないということをまず学んだ。3、4週間の休暇を取る人もザラだ。一応仕事をカバーする人は用意されているが、大抵の返事は「分からないから本人が帰ってくるまで待って」だ。

そして、Job description (職務記述書)がそれぞれの職にあり、それ以外のことは一切しないという徹底ぶりだ。そうすると、質問や要件があり連絡をしても、「私の仕事ではないわ」と人から人へと回されて、最終誰にも行きつかないというおかしなことが起こる。

こんなんだから、なんでも引き受けてやっちゃう私のような日本人の所にはわんさか仕事が集まり、私ユニオンどぇーーす!というような人の所には全く仕事が来ないという理不尽な状況が生まれるのだが、仕事をしたくない人には最高の職場だ。(そんな人でも権利を持っているので絶対にクビにならない)

さて、そんなユニオンワーカーで溢れるVCHなのだが、ラー油販売の件でメールをしても連絡をしても1週間以上全く連絡が来ない。(想定済み) 留守電を残して連絡が来たかと思えば、どれだけ難しいことなかの話だけをしてくれ、質問に対しては私にはわからないといわれる。(想定済み) ようやく担当者と連絡が取れたかと思えば、私のメールを他の人へ転送したからメール自体が行方不明だわ、折り返し連絡するわと言われる。(想定済み) 3日経っても連絡がない。(想定済み) 最初からやり直しとなる。(想定済み) 

おーーーカーナダーーーー🇨🇦






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