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三ケ島工業団地周辺地区における産業団地の創出

産業団地の創出を想定している土地利用転換推進エリア

荻野泰男がこの上藤沢・林・宮寺間新設道路の整備とともに地域の最重点課題として位置づけ、市議会でただ一人継続的に取り組んできたのが、三ケ島工業団地の拡張です

今から遡ること14年前、平成21年(2009年)の春、当時所沢三ケ島工業団地協同組合の事務局長を務めていた新井高志氏からお声掛けをいただき、工業団地の将来的な拡張を目指して勉強会などに参加するようになりました。そこで、同工業団地の拡張に向けての荻野泰男のこれまでの取り組みの経緯について振り返ります。

【荻野泰男と三ケ島工業団地との関わりと今後について】

1.満を持して議会で取り上げようとしたものの・・・

現理事長の三上誠氏をはじめ工業団地関係者と定期的に情報交換を重ね、平成21年12月定例会で初めて一般質問しようとしましたが、市の担当課との調整の中で「可能性は低く答えられない」旨の話もあり、工業全般の質問に変更を余儀なくされました。それでも、このとき工業関係者への意向調査の実施を求めたことが、平成23年度に予算化された事業所操業環境状況調査の実施につながりました。

2.毎定例会のように粘り強く質問を続け・・・

その後も毎定例会のように企業からのニーズに応える生産基盤づくり土地利用の見直し工業立地としてのポテンシャル企業誘致優遇制度の導入等について、粘り強く一般質問で取り上げました。また、協同組合が武蔵藤沢駅との間で運行している通勤用バスに対する補助金の要望の後押しをさせていただいたところ、平成23年度から200万円が予算化されました。平成23年12月には就任直後の藤本市長に対し、三ケ島工業団地地区周辺の都市計画の見直しの可能性について質しました。

3.さまざまな議論や調査を経て・・・

平成24年度に開催された工業活性化施策策定委員会からの提言の中で「三ケ島工業団地については、現状では市街化調整区域にあり、立地事業所の安定的な操業環境の整備という観点から見れば用途地域に指定されていることが望ましい」と指摘されるとともに、同年度に実施された企業誘致可能性調査により、三ケ島工業団地周辺地区については、圏央道を活用した近隣市の産業集積とも一体化した産業ネットワーク拠点の創出という大きな可能性も示されました。

4.都市計画マスタープランへの位置づけが大きな一歩に・・・

平成25年度に改定された街づくり基本方針(都市計画マスタープラン)の中で「三ケ島工業団地周辺地区については既存の工業団地の拡張に向けた土地利用を目指す」という内容が明確に盛り込まれました。平成26年度に作成された産業用地創出基礎資料作成業務委託報告書に基づき、平成27年度は地域への説明や県との協議が進められました。また、27年12月に行った私の質問に対し、産業経済部長から新たな産業用地の創出にあたっての課題として、①法的な土地利用規制を変更する手続き、②地権者の方々の合意形成、③進出企業の誘致が示されました。

5.市も三ケ島工業団地周辺地区を最優先に取り組むと明言

平成29年6月に行った私の質問により、街づくり計画部長から「三ケ島工業団地周辺地区については、区域区分を見直し市街化区域に編入し、土地区画整理事業により良好な操業環境を備えた産業団地の創出を目指す」方針が明らかにされました。さらに同年12月には土地利用転換推進エリア3地区(三ケ島・松郷・所沢IC)の中でも、三ケ島は「意向調査で8割以上の地権者から前向きな回答があり、入間ICからのアクセスも良く、造成工事期間の短縮と企業の早期立地も期待できることから、優先的に取り組んでいく」旨の答弁がありました。

6.三ケ島工業団地周辺地区の現在そして今後

現在所沢市では、三ケ島工業団地周辺地区について、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、国道16号に近接した交通の利便性をいかし、住工混在解消のための市内企業の移転先、新たな企業の誘致など、既存の工業団地の拡張に向けた土地利用を目指しています。

現状の三ケ島工業団地周辺地区は市街化を抑制する市街化調整区域に指定されているため、産業団地の創出に向けて、市街化を促進する市街化区域へ編入する必要があります。市街化区域への編入には、20ヘクタール以上の区域で良好な市街地整備の実施が確実であることが条件となっていることから、土地区画整理事業などの実施が必要です。

平成30年9月に地権者の皆さまで構成される三ケ島工業団地周辺土地区画整理組合設立準備会が結成され、平成31年3月には本事業の実現性を高めることを目的として、事業協力者及び土地区画整理コンサルタントが選定されました。また、令和3年7月には事業協力者(株式会社フジタ)が業務代行予定者として選定され、事業推進のための協定が締結されました。今後は地権者組織による土地区画整理事業の認可に向けた調整を進めます。

令和5年度に予定している取り組みに関する私の質問に対し、街づくり計画部長から「三ケ島工業団地周辺地区の市街化区域の編入がいよいよ目途が立つところまできた。県との調整が必要となるが、順調に進むと、本年秋頃には市街化区域に編入される見込みと考えている。今後は企業誘致についてもさらに本格的に取り組むことができることから、引き続き関係部署等と協力し、ゼロカーボンシティ所沢に寄与する産業団地が創出できるよう取り組んでいく」との答弁がありました。

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