いぬ
めるもんど動物シリーズ「いぬ」です。
昨年春からめるもんどが四人編成になって、ライブでやるとなかなかに受ける曲ですがもともとマエケンさんとゆはらさんが二人で作ったアルバム「二人寄席」の7曲目に収録されています。
犬の鳴き声のおもちゃ音から始まり、ゆはらさんのアコギが不穏なリフを繰り返し、マエケンさんがラジオボイスで歌い出す。サビでは轟音のファズギターとともにマエケンさんが吠える。ギターソロで引き続きつんざくファズと後ろでポヨーンと鳴ってるあやしげな口琴の調べ。再度犬の鳴き声おもちゃ音と「トワイライト・ゾーン」的なリフを繰り返して終わる、という不思議な曲です。
この「いぬ」を四人で再アレンジしました。ゆはらさんがアコギで弾いていた不穏なリフは僕がベースで弾いていますが、ベース用のマルチエフェクトペダルをスタジオで試していた時にマエケンさんが「そのブーツィー・コリンズみたいな音いいね」と言って、エンベロープフィルターを使うことになりました。鍵盤のアラビア音楽っぽいメロディはリリーさんの発明です。マエケンさんのファズギターと叫びは曲のコアでそのままに。最後リリーさんが「フッ、フッ‥」と繰り返して終わります。やっぱり不思議な曲です。
ところで、この「いぬ」を演奏しながら僕はどうしても森山大道さんの「三沢の犬」を思い浮かべてしまいます。海外でも「Stray Dog(野良犬)」の名で有名ですが、"The Dog"と呼んでも良いんじゃないかなと思う。まさにマエケンさんの詩にある「昭和生まれのドッグ いぬの中のいぬ」です。
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