腱板断裂日記⑥
地獄の術後経験
15〜6年前、左膝の前十字靱帯再建手術を受けた時の経験である、まさに地獄だった。
膝の手術後は時間をおけば食事する事ができ、
助六寿司が食べたいと妻にお願いし買ってきてもらった、食べようとするとお箸が入っていない。
特段気にもせず手で食べた。
妻と娘が帰った後は口には酸素吸入マスク、
身体じゅう管だらけ、仰向けで動かないように言われていたので身動きもせず(身動きできず)時間が過ぎていった、動かないものだがら痛む背中、腰。
特に背中には強烈な異物感、やがて痛みへと変わっていく、しかも真夏の為掛け布団が暑い。
術後の痛み、背中の痛み、腰もどんどん痛くなってくる、当時は電動ベッドでない為ギャッジアップなども自分ではできない為、身体の除圧もできない。
ナースコールしてお願いすればいいのだが、遠慮の気持ちが強くてナースコールする事も出来ない。
やがて夜が明け、ベッド上のテーブルには朝食がセットされるがもちろん身体を起こす事も出来ず、あまりにも自分の無能さに涙が出そうだった。
少ししてお見舞いに来た、長女が足元のハンドルをぐるぐる回して上体を起こしてくれた時はその健気な姿と背中の圧が分散され痛みが和らぎ再び泣きそうになる。
まさに永遠とも思えた地獄の時間だった。
特にひどい痛みだった背中の痛みの正体は
買ってきた寿司から落ちた割り箸が原因だったのだ。
それをふまえて。
今回は病室に戻った時点で、
快適に(出来る限り)過ごせるよう看護師さんへお願いをした、ベッドのリモコンを届く所に、携帯、ワイヤレスイヤホン、充電ケーブルも枕元に置いてもらい、暑いのは苦痛なので、電気毛布は必要ないと取ってもらい、
掛け布団以外に手術着のままなのでシーツが掛けられていたがそれも必要ないと取ってもらい、掛け布団のみに、前回は動くなを守りマジメに身動きしなかったが今回は頻繁に体勢を変え、快適な体勢を出来る限りするようにした(電動ベッド様様だった)
後はナースコールも不快な時は鳴らすと決めていた。
その結果
肩の手術場合は飲食不可だったが、
それ以外は快適な術後だった。
麻酔がまだ効いており肩も痛くないし、自由自在にギャッジアップ、ダウンを繰り返し体圧を逃す、気になる事があればナースコール(それでも2回だけです)
麻酔でぐっすり寝た事もあり、眠たくないのでNetflixで「終わらない週末」を鑑賞した、尿道カテーテルが入っているのでトイレの心配無くのんびり過ごせた。
(前回尿道カテーテルを入れられている事に気づいておらず、トイレに行きたくなったらどうしようと心配していた)
映画を見終わって寝た時も、夜間頻尿の私にはトイレの心配もなくぐっすり眠れた、膝の時が100なら0〜9くらいの術後だった。
※個人的感想です。
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