タイミングがとっても悪かった珈琲屋さん
近所に小さな珈琲屋さんがあり
ネットで大人気になって
今や
有名百貨店にも出店。
今月のコーヒーや
多種多様の
珍しいこだわりのコーヒー。
店先では
「マデューロ」という
大人向けのコーヒーソフト。
などなど
非常に
頑張っとるな！
上から言えば
そんな珈琲屋さん。
お持たせが必要な時
あんまり
コーヒー嫌いの人は
いらっしゃらないので
こちらのコーヒーを
よく買い求めてる。
その日も
夫あおちゃんが
お友達のお家に
お呼ばれなのと
私も
落語会ご招待いただいたので
楽屋見舞いに。
買いに行った。
「ブレンドを豆のまま500グラムと
季節のコーヒーを
こちらは挽いてもろて200と。。」
結構な量の
注文を済ませ
待つ間
店の片隅の椅子に
ドスンと腰をかけた。
すると
おずおずと
お若い20代前半くらいの
娘さんの店員さんが
「あの・・・お客様？？』
と
声をかけてきた。
ボ〜〜〜っとしてたので
驚いた私。
なぜか
「はいッッ！！！」
必要以上に大きな返事をし
反射的に
ガタンっと立ち上がった。
その反応にも
ビックリしたであろう
娘さん。
大変恐縮そうに
「いえ・・・あの
今実は私
カフェラテアートの勉強をしておりまして
お客様に
試飲していただいてるんです。
もしよろしかったら
試飲していただけませんか？？
あ。もちろん
お代は結構ですんで・・」
カフェラテアートって
あれやん
コーヒーの上に
ブワーってクリーム？かなんか
乗ってて
その上に
カイラシイ
熊さんとか？
似顔絵とか？
そう言うのん描いたるやつでしょう。
SNSとかでしか
見たことねえわ。
だって
私
スターバックス
行ったことないんやもんッ！！
（激白）
なるほどねぇ・・・
この娘さんは
カフェラテアートの勉強してて
私に
練習台になってほしいと。
タダで
カフェラテを
どうぞと。
こう言うことか。
と
理解して
お店を見ると
確かに
小さな
それらしきものを作る
スペースがあり
客は私一人。
珈琲屋さんのスタッフが
4人。
娘さんと私を
固唾を飲んで
見守っている。
これが
普通の体調の私なら
喜んで
「わ〜〜〜〜いただきます！！！
ありがとうございます〜〜」
いただいて
そのカフェラテアート
写真撮って
SNSに
あげましたとも。
しかし・・・・・・・
娘さん
ごめんよ・・・・・・
今 わたし
もーーーーーれつな
二日酔いやねん・・・・。
カフェラテ？
甘くてミルキーなんでしょ？？
しかも温いやつ？？
二日酔いに一番の天敵だ。
それを
カップ一杯
しかも
珈琲屋さん
オールスタッフが見守る中で
飲み切るなんて
とてもじゃないが
自信がない！
絶対
無理！！！！！！！！！
「あのあのあの・・・
ごめんなさい
ちょっと
コーヒー飲めなくて・・・」
どうお断りすればいいか
ちょっと
わからんくて
（まさか
モーレツな二日酔い
と言うことまで
この珈琲屋でさらけ出さんでもええやろ）
咄嗟に
そういうと
娘さんはじめ
スタッフたちが
「コーヒー飲めないのに
こんな ぎょうさん
コーヒー買うんかよ？」
シンプルに
怪訝な顔をして
わたしを見ているのがわかる。
苦し紛れに
「あのあの・・
すいません・・・・
ちょっと
今胃が悪くて・・
いつもは
コーヒー大好きなんですが
本当ごめんなさい・・」
しどろもどろに
付け加えた。
胃が悪いのは
ほんとだ。
すると
娘さん
断られたショックからか
悲しみからか！！！😭😭
顔を耳まで
真っ赤にして
「こちらこそすいません・・
またお願いします・・」
泣きそうな
消え入りそうな声…。
ああああ
ごめんやでぇぇぇぇぇぇえ😢😢😢
二日酔いの
アホなおばちゃんで
ごめんねええええええ！！
ほんま
今度
また
そんなんやってたら
何杯でも頼んます〜〜〜〜〜涙
とてつもなく
悪いことをした気持ちになり
心なしか
他の店員さんの目も冷ややか。
買ったコーヒーを持って
逃げるように
店を出た。
かというて
無理して
カフェラテ飲んで
大惨事・・・
ということも
考えられるので
わたしの選択は
間違いではなかったのだ。
「もう酒なんて飲まないよ〜
飲まないよ〜ぜぇったい〜〜〜〜♪」
二日酔いの日のマイテーマソング。
あのマッキーの名曲の勝手に替え歌。
（マッキーに謝れ）
何万回歌っただろう。
口ずさみながら
ヨロヨロと
家路についた。
カフェラテアート
フリー画像を
貼らせてもらいました。
可愛い！
こんなやつ
あの娘さんに
作ってほしい…
もし
チャンスがあれば…😂
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