見出し画像

94.若さは関係ない

先日自転車を見に行った店で素晴らしい店員に出会ったので、そのことについて書きます。


安物買いの銭失い

今利用している自転車が、チェーンが外れたり、かごの溶接部分が取れてしまったりするので、買い替えを検討することにしました。

まだ2年程しか使っていませんが、安物を買ったのがまずかったのかもしれません。涙

ブレーキもおかしくなり、かけてないのに急にかかったり、危ない💦もありましたので、Youtubeで勉強して直したのですが、チェーンが外れるのが致命的で変速機を早く切り替えるとかなりの確率で、外れてしまいます。

初めはチェーンが緩んでいるからと思ったのですが、自転車屋で調べてもらったところ、変速機を全体的に変えるしかないと言われました。

気を使って操作すれば問題ないので、しばらくは使い続けますが、電動自転車にも興味があったので、どのようなモノがあるのか、店に足を運ぶことにしました。


アルバイト店員

店に入ると、すぐに一人の店員さんが対応しました。

私が店に足を運ぶときは、気になる商品を詳細に調べたうえで見に行きます。というのも、店員さんもアバウトに伝えられても分かりにくいですよね。時には店員さんよりも詳しい状況があったりします。

そうしたことから、店員サポートは断って、まずは一人でじっくり見ることが多いのですが、この日は少し違いました。

対応した店員さんですが、始めはアルバイト店員とは気づきませんでした。あまりにも、自然な物腰と口調で

「どのようなモノをお探しですか」

と、声をかけられ、その一言でいつもの店員とは何か違うと、直感が働きました。

なぜ、直感が働いたかというと、多くの方は接客する時、作り笑顔をすることが多いのですが、その方は作り笑顔ではなく真剣なまなざしなのですが、さりげない笑顔で声も落ち着いていました。

この雰囲気は、売り込む意図より純粋に何を求めてこられたのだろうという、好奇心の強さを感じました。

また、こちらが見せてほしい商品を伝えると、その時は店には同じものが無かったのですが、すぐに要望に近いモノを案内いただき

「どのような用途で使われる予定ですか?」

と、聞かれたので通勤用であることを伝えると、その用途に適した自転車について、短すぎず、長すぎない適切な長さの説明をされました。

こちらが、自転車の気になる点について伝えたときも、欲しい情報をピンポイントで説明し、それに関連する追加情報も無駄なく伝えてくれました。

この時点で以下のように感じました。

「まだ若いのに、なぜこれほどまでに客に寄り添った、心のこもった対応が出来るのだろうか」

また、アルバイト店員とは知らなかったのですが、話の流れで

「今はアルバイトで、自転車の専門学校に通っています」

と、言われたので、さらに驚きました。

外で、試乗させてもらった後、その流れで外で少し話をしていたのですが

「ごめんなさい、寒いですよね、中で話しましょう。自分は上着着ているのに申し訳ないです」

このように言われました。このちょっとした気遣いが、人として大切なことだとしみじみ感じました。


人間力と若さ

この若さで、人に寄り添えるということは、生きている長さではなく、今までどのように生きてきたか、その質こそが重要であると言えます。

また、自転車の専門学校に通っていると言われていたので、深い自転車愛をもっておられることが伝わってきました。

今は大学に進学することがスタンダードになっていますが、自身のやりたいことが明確である場合、その目標に沿った進路を選ぶこと、それこそが大切であると、改めて実感しました。

きっと、この店員さんは社会人になっても、必要とされる人材になるだろうと、強くリスペクトしました。

ただ1点、名刺を渡し忘れたのが悔いの残る所です。スカウトするわけではないのですが、優秀な人が良い企業に入れるとは限らないので、万が一働く場所に困ったとき、何かサポートが出来るかなと感じたためです。

このような優秀な人こそ、それを理解できる人の元で働いてほしいと、心から願っています。


まとめ

結局自転車ですが、電動自転車は高額になるので、様子見でしばらくは扱いの難しい自転車を使い続けることにしました。近いうちに買い替えることになりそうですが・・・

いつもと同じことをしていると、出会いや体験が少ないですが、行動するとそこから様々な体験につながるのが不思議ですよね。

今回出会った店員さんのような方が、若い人の中にもいることを知れたのが、何よりも嬉しかったです。

もちろん技術的な面では、経験が必要だとは思いますが、素晴らしい人間性があれば、本人の努力がより実りやすい状況になるはずです。

お気持ち感謝に尽きません🙇‍♂️