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情けないという視点

本当は「人間の優劣について」ってタイトルにしたかったんだけど、この話題について、多分だけどこの大見出しからいくつも小見出しが出てきて、それぞれについて何時間かは話せるようなボリュームになると思うのね。
だから今回はひとつだけ、思ったことを書こうと思うよ!
(〜だと思うっていうのは、口語的で幼いから論文では使うなってどっかで読んだよね。)

きっかけはスコッティ。ティッシュ。
部屋のティッシュ無くなったから新しいの出したんだけど、いつものやつじゃなくて、車検の時オートバックスで大量(マジで大量)にもらったスコッティがあったから、それ使ってみよう〜って思ったところから。
僕が乗っている車、ダイハツのミラジーノで、多分6年前くらいに中古で購入したやつ。夏の青空のような目の覚めるような青に、黄色のフォグランプが付いてる、まるでクラシックカーの見た目で超絶可愛いの。色やオプションがいろいろある中で、絶対これがいい!つって、神奈川の南の方のお店まで行ったんだよ。

きっとみんな、僕が結構稼いでると思ってるかもしれないけど、全くで。それは、僕が自己管理苦手・人に会うの苦手・コミニュケーション苦手、とか色々問題があるんだけど、だから車を所有するお金なんか持ち合わせてないんよ。僕が選んで僕が乗っているだけで親がお金を出した親名義の車。当時の家にあった車は、3列シートのでっかい車で、チキン初心者には運転怖すぎ&ミラジーノ可愛すぎで、なるべく安い中古を選んで買ってもらった。何が言いたいかって、「オレ情けな!かっこわるぅ!」ってこと。

子供を大学まで行かせて、習い事に集中させられる親の経済力。社会人になって、自分の親ってすごかったんね...と心の底から尊敬するようになった。気づくの遅くてすみませんけれども...。
それと同じ経済力を僕が将来得られるか、と問われたら、ヘラっとしちゃう。イメージできなすぎて笑っちゃう。でも、さすがにお小遣いはもらってないし、自分の活動に必要な費用は自分でまかなえてるよ、ありがたいことに。

...というところまで思い至って気づいたことがあります。

「さすがにお小遣いはもらってません」

これ、お小遣いもらって暮らしている人たちを下に見ているよね。
そりゃ働けるなら働いた方がいいと思うよ。何もしないより、生きていくための活力や自信や面白さが得られるから。でも、働けない理由や葛藤を抱えてる人を、この考えではさらに追い詰めるようなことになってしまわないかな。
さらには、自分がそういった状況になったときに、自分に刃が向いてしまうよね。

人生の進捗で「優劣をつける」と自己肯定感にとってリスキーなんだよね。パーフェクトな人間にはなれないから、常に自分を卑下することになって「こんなこともできない自分はクズだ」って思考になっちゃう。
他人を気にせず自分の向上心だけに注目していれば済む話だけど、そこまで何かに熱中できる人は少ないんじゃないかな、いや、意外といるのかな笑

とある現場でスーパー活躍している人たちとご一緒する機会があって、すでに劣等感があった中、「実家住んでるけど、でもお金はちゃんと入れてますからね」って発言を聞いて、僕は冷や汗ダラダラ、胃がキューって痛くなった。情けない。なんて自分は情けないんだ。そしてそれを知られたくない。知られてはいけない。仕事中、ずっとそういう気持ちだった。
当時はコロナの給付金の話で業界が盛り上がっていて、どこにいっても収入の話が出るから、逃げ場がなかったよね。

中には、実家に住んでるってだけでクズ認定してくる人もいるし、出世や結婚・出産なんかにも口出しする人がいるよね。その人の人生の進捗を他人がジャッジするのはナンセンスだと思うな。

「自力では生きていけないんだ」と思った

ことがあって。
社会人なりたての頃ね、対人恐怖とか視線恐怖とか色々あったから対人の仕事なんて絶対無茶なのに、頑張んなきゃ乗り越えなきゃって思って応募しちゃったの。基本的な講習から、お店での研修までがんばったんだけど、さあ独り立ちよ!って日の朝に、恐怖でもうダメで。もうダメの感じ、分かる人には分かると思うけど、もうダメだったの。で、本業で忙しくなった、締め切りが近くて云々って大嘘ついて辞めた。本当に迷惑かけて申し訳なかったし、恥ずかしすぎて情けなさすぎてその時一旦死んだよね。
で、バイトも色々やったよ。ピッキング、交通整理、遊園地、居酒屋、イベントスタッフ、等々。でも全部続かなくって、居酒屋なんてこれまた対人だから(調理場のオープニングスタッフとして応募したのに別店舗のホールやらされたせいなんだけど詐欺だよねこれ)勤務中なのにトイレで涙止まんなくて。ウケるよね。
シンガーソングライターの活動の方も鳴かず飛ばずだったし、メンタルも安定しないし、ほんとにしんどかったよね。でも当時の方が抑圧されてた分尖ってて、友達はいなかったけど濃い作品はたくさん出来てたかもね!皮肉だけど!
正直、ステージに出るの辛すぎて家出る時間ギリギリまで出演辞退しようか迷ってた日、何度もあった!笑
そんなボロボロでお客さんに対しても失礼なメンタルだったにもかかわらず、当時から応援してくれてる人には頭が上がらない。本当に助けになって支えになってまたよ。本当に本当にありがとう。

今、いろんな人と一緒に音楽活動やらせてもらってるけど、正直、信じられない。ずっと、夢の中にいる感じ。(あ、でも夢の中にいる感じは中学くらいからずっとあるんだけどね...これもねMRIとったりしたんですよ脳に異常あるんじゃないかって〜そしたら「とっても綺麗な脳ですね!」って言われて絶対心因性じゃん〜ってなって諦めて「共に生きてる」よね。みんなも共に生きてる体の不調、あると思うけど、ああ、そういう話を聞きたいなあ。成功した話じゃなくて、耐えてがんばってる話を聞きたい。僕は顎関節症も結構つらぽよです。)

みんな待って、ここからが大事なの!

おしらさんのこの動画を見たのも、この記事書こうと思ったきっかけなんだけど、
(めっちゃ勇気もらえた)

自力で稼げない、つまり生活保護を受けて暮らすようになるのかなって本気で思ってたの当時。で、生活保護を受けることも情けないことだって思い込んでた。でもそんなことないんだよほんと。生きてマジで。恥ずかしくてもいいからさ、生きてよ!って思う。
自分がどんなに情けないか、恥ずかしいか、っていうのを言える場所が、マジでないの。だから書いたの。だから言ったの。なんとなーくシンガーソングライターのブランディング的に言わないでいたけど、言った!ブランディングってなんだい!!じゃあこれもブランディングだな!!!!っしゃ!!おら!!!!
ていうか、シンガーソングライターでもあるけど、音楽を仕事にしている一人の人間っていう、いろんな仕事をしているみんなと変わらない立場なんだってことを強く言いたい。

僕はいま、とっても情けなくて、恥ずかしくて、かっこわるい生活を送っています。でもいつかは、自分のことを卑下しないメンタルと、かっこいい生活を手に入れてやります。せっかく生かしてもらっているので。
おしらさんのように、僕も「めちゃくちゃ成長した。」
こういう自分だから分かること、気付けること、できること、あると思う。

現実的にはね、技術的にまだまだな部分たくさんあるので、勉強と練習は絶えず続けていくし、もうちょっと計画的に生きていけるように努力する。周りに迷惑かけないように、そして周りに還元できるように頑張るよ!

総括

どうしても「ハイスペ」とか「イケメン」とか「高身長」とかどんだけ優劣生み出すねん!って、そういう社会なんだけど、そんなワイドショーのネタにしかならない価値観に惑わされずに、君の足で一歩ずつ進んでいこうぜって話でした!
人に言えないけど言わないでいるのが辛いこととか、弱いところを受け入れられないこととか、DMでもなんでもいいので話してね。僕口堅いし、聞いてもすぐ忘れちゃうので。

さいごに

でよ、で、そのミラジーノちゃんがお歳を召してしまって2年後には廃車になっちゃうのね。エンジン丸ごと新品にするとかだと乗り続けられるけど、そんなお金出すなら新車買った方がいいですよっていうお店の人の話。もう運転にも慣れたし(乗らなすぎてゴールド免許だけど)、次の「親の金で買った自分の車」はさすがに要らないなと思ってます。親の車に乗ります。←ここズッコケるところ
次、もし自分の車を持つ時は、きっと「かっこいい生活」を手に入れた時だろうな。あと、マジレスするとカーシェアとかレンタカーでもいいよね!普段使わない人は、その方がコスパよかったりするので、ぜひ使ってみてね〜。

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