おがわこうた

◼︎デザイナー

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マガジン

  • ジャンクションの魅力

    ジャンクションの写真を感じた魅力とともに振り返る。

  • イワカンニッキ

    日常の中で抱く違和感を言葉にする そこから学びがあることもあれば、そうでない時もある とにかく言葉にすることで得るものを探る

  • Timers Designer Magazine

    • 6本

最近の記事

八方美人なジャンクション | 生麦JCT

生麦といえば有名なのが、1862年に起きた生麦事件である。 今回は、そんな歴史に刻まれる生麦事件が起きた横浜市鶴見区の生麦にあるジャンクションについて書いていく。 京急本線の生麦駅から徒歩で10分ほどの距離にある生麦ジャンクション。 四方から集まる高速道路が複雑な多重構造を作り出しており、ジャンクションを挟んで住宅地と倉庫街がバッサリと区切られている。 ジャンクションは面積が小さいほど強い湾曲になり、その外観や構造が複雑になっていく。離れた場所からでもその湾曲具合や、

    • 見上げれば、心躍る立体交差

      私はジャンクションがとても好きで、よく撮影をしている。 ジャンクションとは高速道路と高速道路をつなぐ立体的な交差地点のことで、首都高が忌み嫌われているのは大体ジャンクションによる車線変更や渋滞の発生によるものだ。 よくインターチェンジとの違いについて言及されるが、簡単に言えばジャンクションは高速道路と高速道路を繋ぎ、インターチェンジは高速道路と一般道路を繋ぐという役割に違いがある。 ジャンクション好きが高じて、現在ジャンクションの写真集を作っているほどなのだが、周りにそ

      • 知らない人とする鑑賞が個人的にキテる

        鑑賞には三つのスタイルがあると考えている。 一つ目は、一人で対象に向き合う「一人称の鑑賞」。誰にも邪魔されず、自分の思考に集中しながら鑑賞することで、内面的な発見を得ることができる。 二つ目は、知っている人と一緒に行う「二人称の鑑賞」。意見を交換し、互いの視点を共有し合いながら、新たな気づきを得るのが特徴だ。 最近、私が特に注目しているのが、三つ目のスタイルである「三人称の鑑賞」だ。 これは知らない人と共に行う鑑賞であり、直接的なコミュニケーションをとらないながらも、

        • 事業会社で起きた「やってみないとわからない」の罠

          株式会社TIMERSのデザイナーとしてサービス改善に取り組んでいる小川(@ogaa_ww)です。 2024の3月に入社してから半年が経ったので、その中での学び(≒失敗)を書いていこうと思います。 事業会社の開発現場では、新しい施策を検討する際によく「やってみないとわからない」というフレーズが使われます。 このフレーズは、ユーザーに対して行う施策全般において、一見正しいアプローチに感じます。しかし、半年の経験から言えるのは、この言葉にはいくつかの罠が潜んでいるということ。

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        • ジャンクションの魅力
          2本
        • イワカンニッキ
          11本
        • Timers Designer Magazine
          6本

        記事

          誇張しすぎたプロダクト改善がちょうど良い

          最近プロダクト改善に取り組む中で感じたことを書く。 開発しているのはリリースされて2年が経つアプリケーションサービスで、新規インストール数・LTVなどが停滞している現状。 さまざまな施策を通して改善を図っている。中で強く感じたことは、いろいろなことを考慮して妥当だと考えた施策を打っても何も変えることができないということ。 例えば、プライマリーボタンのテキストを変えてみましょうとか、ウォークスルーの順番を変えてみましょうとか。 いろいろやってみるけど特に大きく数字が動か

          誇張しすぎたプロダクト改善がちょうど良い

          太陽の塔を見て反省した

          万博記念公園に建つ太陽の塔を見てきた。 見てどんな感情が湧いてきたかといえば、反省のような自分を戒めるようなものだった。 デザイナーという職業についているので普段から色々なものを作って生きているわけだが、ものをつくる時の姿勢に対して反省した。 最近、私が何かをデザインするときには妥協していることが多いように思う。 「汎用的であること」「持続的であること」「流行っていること」など、仕事においては正論となる言い訳を並べて、「果たしてこれを見た人の何かが変わるのか」という本

          太陽の塔を見て反省した

          デザインが"そうぞう力"に蓋をする / Featured Projects 2024 Day0-1レポ

          5月24日から26日まで開催されていた「Featured Projects 2024」を振り返りながら印象的だったものや、終わってからも考え続けているものについて書いていきます。 本記事はOpening Day・Day1について書いていきます。 全てのセッションに触れたいのは山々ですが、オフレコ感強いトークセッションだったのでセッション内容の振り返りというよりは、セッションの中で気になった言葉をピックアップして自分の考えを展開します。 人の言葉に触れることで急に思考が進

          デザインが"そうぞう力"に蓋をする / Featured Projects 2024 Day0-1レポ

          自信のない新入社員は斜に構えてみて / 新卒1年目のつらみ話

          今回は私が新卒入社してから味わった「自信をなくしてしまう」ことと、その解決までにフォーカスした話を書きます。 働いていると自信が無くなってしまう 恐る恐る仕事をしている感じで楽しくない どうにかしたいけど、時間が解決してくれると放置している これは私の経験ですが、気にしいな人・人見知りな人・大人がちょっぴり苦手な人なんかは入社してから前述のようなつらい状態に陥りがちなのではないかと考えています。 どうしてつらい状態に陥ってしまうのか、その中で働けば何が起きるのか、ど

          自信のない新入社員は斜に構えてみて / 新卒1年目のつらみ話

          奇数階段アンチ

          奇数の階段が嫌いだという人はどれくらいいるのだろうか。 この前、初めて人前でこの話をして、初めての共感者に出会ったので奇数の階段の何が嫌いなのかを書き留めておこうと思う。 よって、この記事自体に何かを明らかにしようとか、新しい発見があるという期待はしていない。 強いて言うなら、世の中にいる「奇数階段アンチ」と少しでも気持ちを分かち合うことができるのなら幸いだ。 では、奇数の階段の何が嫌いなのか。 それは「1段飛ばしで登ると余りが発生するから」である。 この理屈を説明

          奇数階段アンチ

          名古屋ツメツメ味濃い旅

          おいしそうな鰻に釣られてこの記事を見に来た方。 名古屋の鰻は激ウマだぞ… 今回は名古屋観光について書いていく。 名古屋の観光は初めてだったので、名古屋と言えばで思い浮かぶ食べたいもの・行きたいところを巡ってきた。 初日は会社見学の予定があったので外の写真はこれくらいしかない。迫力がすごく、近くで見上げていると三半規管が狂ってくる。 昼に食べたのは名古屋コーチンの親子丼。 柔らかくておいしかったが、名古屋コーチン独特の何かとかはわからなかった。大体そんなもんだよね。

          名古屋ツメツメ味濃い旅

          前後とは

          先日、ふとこんな疑問が浮かんできた。 前日は「今日の1つ前の日」を示すのに対し、後日が「その日以降」という曖昧な範囲を示すように意味が対象的になっていない。 前の対義語は後になるので、「前日」と「後日」も対義語、つまり対称的な意味になるべきだろうというのが私の主張だ。 今回はこの疑問に始まり、前後という概念をメタ的に捉えることで新しい視点を獲得するまでの話を書いていく。 01. 時間軸的に考えるまず、前後という関係を時間軸的に考えてみる。 言葉にすると面倒なので、関

          学生のうちにしかできないこと

          「学生のうちにしかできないこと」とは何だろうか? 海外旅行とか、恋愛・交友とか、ボランティアとか、それっぽいものが一般論であるかのように言われているが、本当に? (可処分時間の話ばかりじゃないか?) もう少しメタ的に考えたい、本質を捉えたいと思った。 私は大学(主に卒業研究)で根拠もなく”それ”ができたと思っていたが、果たして何だったのか、何の役に立っているのかはよくわからないでいた。 去年、私は学生から社会人になり、敢えなく無職になるという経験をしたが、そんな中で

          学生のうちにしかできないこと

          what "about" ?

          日常会話の中で「多分、おそらく、きっと」といった言葉の不確実性を表す表現を用いることは多分にあるだろう。(不確実性だらけの例文) 数字にも「約、ほど」といった「不確実性→数字の変動」を表す表現があるが、今回はそんな「about」に対する違和感について書く。 違和感を抱いたのは「つくり方」の記載。 引っかかったのは「15秒ほど」と「1分」という時間の表記について。なぜ15秒に対してだけ「ほど」とつくのだろうという疑問だ。 このような記載になっている理由、背景を考えてみる

          「人生ハードモード」について考えてみる

          こんにちは。デザイナーのおがわ(@ogg_cc)です。 年末ということで、今年を振り返っている最中です。良いも悪いも様々な言葉が浮かんでくるので、ひとつひとつ消化しています。 その中で「人生ハードモード」という言葉について思考したことをまとめます。今年の出来事を総括すると、この言葉が相応しいと思ったからです。 学生から社会人になり、入社して2ヶ月で会社が大変なことになり、最後に退職して無職になるという怒涛の1年でした。 他者からも「人生ハードモードだな」と言われて、自

          「人生ハードモード」について考えてみる

          あのとき聴いてた歌

          同じ歌手の歌を聴きまくる時期がある。 時間が経って、またその歌を聴いたときに「当時の記憶」が強く蘇ってきてノスタルジックな気分になる。 歌に記憶が保存されているような感覚だ。 何よりも音によって記憶が想起されているというのが不思議で、視覚的なそれよりも遥かに強く「当時の記憶」が蘇る。 このメカニズムの解明は難しいので、一体どれだけの「歌に保存された記憶」があるかを書き出してみる。また、なぜ記憶が保存されているのかを振り返ってみようと思う。 幼稚園生 → スピッツ 「

          あのとき聴いてた歌

          自分らしさは必要?ポートフォリオのイントロ制作秘話

          こんにちは。デザイナーのおがわです(@ogg_cc)です。 今回は、ポートフォリオにおける作品以外の「価値観」「スキル」「経歴」などを表現するイントロ部分について、制作の中で学んだことを紹介します。 記事を書こうと思ったのは、イントロ部分について言及したナレッジが少なく、特にnot美大の方は手が止まってしまうところなんじゃないかと思い、何か参考になることが伝えられないかと考えたためです。 また、イントロ部分は自己分析とも密接に関わっており、しっかり向き合うことで就活を楽

          自分らしさは必要?ポートフォリオのイントロ制作秘話