バレエ『コンサート』

2023.05.13
上記観測。

面白かった。笑って良い古典芸能は好きだ。

オガワはオガワの知る限りバレエを生で見たことが無かった。
初めて見るには最適な演目だったと思う。

事の始まりはTwitterでフォローしている美術手帖のアカウントが告知していた…いや。
事の始まりはいつだか分からない。
いつぞやTwitterで見た「全然揃わないバレリーナ」というネタ動画のGIFであった。

その時は練習か何かのミスを切り抜いた動画だと思っていたが、美術手帖のTwitterアカウントのおかけで「あれはそういうものだった」と知った。

ネットミームの元ネタがどんなものなのか気になって、即チケットを購入。
3階席の真ん中寄りの席にした。
安いのが1番だったのだが、一度友達の代わりに見に行った舞台が3階でも面白くて割と抵抗が無いのだ。
全体を見渡せるのが良い。演者は小さいが、物語の全てを観測できるような全能感がある。

蓋を開けてみれば短編3部作で、1枚のチケットで3本ぶんも公演をみてしまった。お得。
『コンサート』は1番最後の演目で、オガワの見たかったシーンも全てがバレリーナの話というわけではなく、『コンサート』の一部であった。
全体的にはコンサートを見に来た夫婦の夫の方が、同じくコンサートを見に来た若い女にうつつを抜かすラブコメだった。
オガワのような素人には分かりやすくてありがたい。

あと人間、めちゃくちゃ面白い動きをするな…と改めて感じた。
ダンサーが全ての人間ではないだろうが、極めるとあんなに人間ぽくない動きができるようになるのかと思うと興味をそそられる。
オルゴールで動くおもちゃがあるが、あの動きは本当によくバレリーナの動きを再現している。
あのくらい微動だにしないし、一瞬の可動域が広大である。
何百年かけてここまで進化してきたのだろうと思う。昔の人が今のバレエを見たらあまりに洗練され過ぎて腰を抜かすだろう。
横にペッパーくんとか置いたらどっちもロボットに見えるんじゃなかろうか?

またひとつ人間の可能性の広がりを見た。
勉強になった。

この公演、当日券がそこそこある。
もしこの記事をこんな朝早く読んでいる奇特な人間がいれば、予定が合えば見てみるのも良いだろう。14時からだ。

劇場アクセス

美術手帖の記事