『ドラ新恐竜』

2023.04.09
上記観測。ダメすぎる。
無印と2006と比べるからかもしれないが…
いやそれを引いてもダメ。
あ〜でも冒頭タイトルが出る前まではトーハクの毎夏休みにやる恐竜展で流せるくらいクオリティ高い映像だった。そんだけ。
シナリオがとにかくよろしくない。
音楽は気にならなかったから良かったのだと思う。
動きも良かった。
シナリオがとにかくよろしくない。
えっ、しかもボールのシーン無くなった…つら…

プテラノドンがパニックになるまでは良かったのだ。
パニックになった事をドラちゃんが急に解説し始めたところでオガワの興味はサーッと引いてしまった。
たまたま自分が食べられなかったから「パニックになっているだけだ!」?
食べられたら死ぬ。物語終わる。ゆえに絶対何があってもドラちゃんは食べられない。
つまりシナリオで「食べられ(、または死な)なかったから」という理由付けは無意味なのだ。
そんなことも分からんままシナリオを書くな。
だから木村拓哉が終盤全部解説しなきゃならんようになるんだ!
あといきなりピー助が出てくる。
テレビシリーズでは何かやっていたのだろうか。
よく知らないのだがいきなりのび太のピンチを助ける。本当に良くない。
2006をリスペクトするのは悪いことではないが、「2006やテレビシリーズを見ないと分からない物語の構成」にするのが良くない。
図鑑にピー助が載っていたのは本当に嬉しかったが、これはダメだ。
あとは概ねセオリー通りかと思う。
キューがのび太との特訓の日々を思い出しながら飛ぶところ、マジでつまんなくて「つまらん…」と呟いてしまった。
メインのシーンに被せて過去のセリフとカットを不透明度50%(半透明とも言う)でクロスディゾルブ(フワッと出ては消える感じ)させる演出はテレビシリーズでも使う安っぽい演出だし、全部のカットが動いているぶん金が無駄にかかる。あーむだむだ。

こんな作品をみて大人になってしまった子供が可哀想。きっと
「映画はあんまり見ないです。外で遊ぶ方が好きで…笑」
とかいう大人に育つ。そんでサッカー選手になる。
別にいいな…歴史には何の影響も無いだろう。
あの島に詰め込める程度の恐竜を救ったところでどの道絶滅するのと同じくらい歴史には何の影響もないだろうな。

とにかく!この世代は同年のクレしんがどれだけ面白かったかにかかってしまった。
ドラが良くないから!あーあ。

ちなみに子供のリハビリについて、スタートに1人で立たせてゴールで親が待っている、というスタイルは日本人独特のケア方式らしい。
諸外国はスタートに親がいるんだそうだ。
共に歩くのだろうな。
キューも滑り台の上に1人で立たされて、のび太は下で待っていた。
非常に日本的なリハビリ方法であった。
絶対一度でゴールに辿り着くのは無理なので、ゴールで待たれると辿り着かなかった時点で失敗体験と化す。
それだとリハビリ的にも効率悪いから外国ではやっていないのだ。
ということをオガワは知っていたのでキューがドンドコ無用な失敗体験を重ねているようにしか見えずなおさら画面への意識が遠のいてしまったのだが、大衆はリハビリした事ないから分からんのだろうか?
あと特訓の日々を思い出している時に「ミューみたいに飛べるようになるよ」というセリフがあって戦慄した。
「親が双子のきょうだいと比べて優劣を判断していて、さらに自分にそのきょうだいみたいになることを期待している」
ことを、キューは行動理念の核に置いて成長しようとしている ということが担保されてしまったのだ。
怖すぎるだろ…え?毒親??
のび太を毒親にするな。