『愛のヴィクトリアン・ジュエリー』展

2023.04某日
上記観測。
ジェットが良かった。黒くて。
この頃のイギリスでは白は"象牙のように"黒は"ジェットのように"と表現されることがあったそうだ。
日本では黒は"カラスの濡羽色"などと言うのが多いだろうか。

ジェットは、木の化石を宝石としたものである。
恐らく石炭のもっと高度の高いものだ。
燃料も磨けば宝石になる。

本展覧会は六本木一丁目駅から少し行ったところにある、大倉集古館で開催されている。
個人的には溜池山王駅で降りて桜坂を登った先のアメリカ大使館の向かい、というイメージだ。
4/4〜6/25までの開催である。

オガワは初めて行ったが、中国風の建築がなかなか豪奢な建物であった。
さて、本展覧会はヴィクトリア時代から現代までのイギリス王室を彩ったジュエリーを集めた展覧会である。
最初に通るのが宝飾品、次が2階の冠婚葬祭で身につけるドレスなど、その次がB1階のレースの展示になる。

タナカと一緒に行った。
2階の頭に出てくるカーバンクルという石について、他にも色んな赤い石があるという話の中でルビーとスピネルの話をして、どっちも『カードキャプターさくら』の守護者の名前だというオチをつけてみたが、タナカはCCさくらを知らなかった。わはは。
またひとつタナカを知った。

土産物屋で「漆黒の宝石 ジェット」という薄い本を買った。990円。
真っ黒な装丁に一目惚れしてしまった。
内容はジェットだけ。
ますます同人誌み溢れる風体に、タナカと2人で「ジェットの同人誌」というあだ名をつけた。

ジュエリー繋がりで、『橋本コレクション展 指輪』展にも行った。
上野の国立西洋美術館だ。
展示室が暗くてよく分からなかったので、ライトの近くにあるやつだけよく見た。
でも常設展の中でやっていて、数ある印象派の絵画や宗教画のあとにある展示だったので、全体のボリュームはこっちの方が多い。
それで大人1枚500円!破格である。
オガワは指輪を見たくて入って、絵画作品が終わらないから、途中でちょっとションボリしてしまった。
ちんこがついたお守り指輪を見た。
とんでもなく小さい指輪で、子供のお守りだったそうだ。ちんこなのに。
まあ、第一王位継承雄バブ、生き残って子孫繁栄してほしいからちんこの指輪くらいはつくるかもしれない。黄金のちんこ…フフッ
人間は必死になるとかくも面白い。